司会進行を任されたときの考え方|決定権がない人が会議を回す方法
この記事の目的
会議の司会進行を任されても、自分に決定権があるとは限りません。
むしろ、現場では「進行は任されるが、最終判断は上の人」ということがよくあります。
このときに危ないのは、司会進行者が責任まで背負ってしまうことです。
この記事では、決定権がない状態で司会を任されたときに、会議をどう進めるかを整理します。
司会進行者の役割
司会進行者の役割は、すべてを決めることではありません。
本来の役割は、以下です。
- 議題を整理する
- 未確定事項を出す
- 誰が判断するか確認する
- 誰が担当するか確認する
- 期限を確認する
- 認識違いを防ぐ
つまり、司会進行者は「決定者」ではなく「整理係」です。
最初に立場を明確にする
会議の冒頭で、次のように言うと進めやすくなります。
今日は、方向性と担当、期限を確認するために進めます。
最終判断が必要な部分は、確認者を決めたうえで進めたいです。
この一言で、自分が勝手に決める立場ではないことを示せます。
質問で進める
司会進行では、説明し続けるより質問で進める方が安全です。
使いやすい質問は以下です。
これはどなたが判断されますか。
この素材はどなたが用意されますか。
これは必ず入れる内容ですか、余裕があれば入れる内容ですか。
素材の期限はいつにしますか。
修正確認の期限はいつにしますか。
質問によって、曖昧な責任を分解できます。
ふわっとした意見を分類する
会議中に出る意見は、そのまま受け取らず分類します。
- 必ず入れる
- 余裕があれば入れる
- 別資料にする
- 次回以降にする
- 確認者に判断してもらう
この分類があると、全部を自分が背負わずに済みます。
司会者が言ってはいけないこと
決定権がない司会者が、以下を言いすぎると危険です。
- 私が全部やります
- 何とかします
- とりあえず任せてください
- 全部入れます
- ギリギリまでやります
これらは、責任を吸いやすい言葉です。
代わりに、以下のように言います。
提供いただいた素材をもとに編集します。
最終確認者に確認いただいたうえで反映します。
素材がない部分は、既存資料やテキストで補います。
会議後に必ずメモを送る
会議後は、決まったことを短く送ります。
内容は以下だけで十分です。
- 目的
- 構成
- 担当
- 素材期限
- 最終確認者
- 修正期限
このメモが、後から自分を守る記録になります。
まとめ
決定権がない人が司会進行をするときは、すべてを決めようとしなくていいです。
やるべきことは、未確定事項を質問で明らかにし、判断者と担当者に戻すことです。
司会進行者は、会議の責任を全部背負う人ではありません。
曖昧な話を、決めるべき項目に変換する人です。
