1. 5秒で結論
2026年8月27日に第9弾「アズヴォルト・レヴナント」が実装された。初日の公開デッキとカードDBを使って比較したところ、対応範囲ではアグロナイトメアが第一候補になった。
ただし、最初に出た「平均81.0%」をそのまま信じてはいけない。その後、手持ち事情を入れて傍死のアナテマ・徒姫0枚、ガロダートVSゼット1枚、新しいレジェンド追加なしで組み直した。全リーダー向けの最終40枚は、8ターン判定で65.5%。数字は下がったが、先攻と後攻の差が小さく、普段使いではこちらの方が安定した。
そして実戦で最大の苦手相手だったドラゴンをほぼ見ないなら、話はさらに楽になる。
要するに、
「理論上の弱点:ドラゴン。現場:ドラゴンどこ?」
である。
2. 今使う40枚
| Copies | Card |
|---|---|
| 3 | 魅惑のサキュバス・リリム |
| 3 | 残虐の炸裂 |
| 3 | 渇仰の悪魔 |
| 3 | ゴーストエスケーパー |
| 3 | デーモンドラム・ラズ |
| 3 | タイトロープキャット |
| 3 | 夜の唱のライブ |
| 3 | キュートな悪魔・リリム |
| 1 | ダークナイト・マーシャ |
| 3 | 誠実なる呪い屋・スージー |
| 3 | 強襲の特攻隊長 |
| 2 | 幽冥の中尉 |
| 3 | 鉄鎖の繋がり |
| 3 | 激烈の副総長 |
| 1 | ガロダートVSゼット |
デッキhash: 532b50fad4ebb60bac5132cda9c737f2670529cdf45f3f646a2ced7c7de3b709
この40枚は「安いデッキ」ではない。特に誠実なる呪い屋・スージーが3枚必要なのが財布に痛い。しかもスージーは第8弾「クロニクル・オブ・デスティニー」のゴールドカード。アナテマ0枚、ガロダート1枚まで節約したら、最後にスージーが玄関で待っていた。
レッドエーテル「逃げ切ったと思った?」
スージー「3枚です」
3. 何をするデッキなのか
難しいコンボを何十手も覚えるデッキではない。
基本は次の3段階。
- 1~3ターンで小さいカードを出し、盤面と相手体力を同時に進める。
- 4~6ターンは「相手の勝ち筋になるカード」だけを処理する。
- 最後は疾走・直接打点・夜の唱のライブ・ガロダートVSゼットを合計して終わらせる。
ポイントは、相手のフォロワーを全部倒さなくていいこと。
アグロで毎回盤面清掃を始めると、相手の大型カードが間に合う。清掃員ではない。殴りに来ている。
4. 81.0%、65.5%、91.2%は何が違う?
数字が3つあるので、ここが一番事故りやすい。
81.0%:最初の第9弾全体比較
初期調査では、完全対応できた候補32構築を中心に合計2,324戦を実行した。その中でアグロナイトメアは平均81.0%、最悪リーダー対面63.9%、先後差4.6ポイントで1位だった。
ただし、この元デッキには傍死のアナテマ・徒姫3枚、ガロダートVSゼット3枚が入っていた。
つまりこれは「カード資産をあまり気にしない理論寄りの強い型」。
65.5%:今使う節約条件つき40枚
現在の本命は、アナテマ0枚・ガロダート1枚・追加レジェンドなし。
全7リーダーから2構築ずつ、計14構築を相手にした評価で65.5%。先攻63.1%、後攻67.9%、先後差4.8ポイント。
別のプレイ方針は67.9%まで上がったが、先攻76.2%に対して後攻59.5%。先後差16.7ポイントまで広がったため不採用になった。
高い平均点だけ取るより、表裏どちらでも事故りにくい方を選んだ。
91.2%:海賊ロイヤル専用
これは相手を海賊ロイヤル18構築だけに限定した専用最適化。
アナテマ0枚、ガロダート1枚という同じ制約でも、専用40枚+攻め重視方針で91.2%。最悪構築でも80.6%。
ただし、相手が海賊しかいない世界の数字である。
海賊専門業者の成績を、総合病院と比べてはいけない。
5. 全リーダー相手の目安
| 相手 | 8ターン判定 | 未決着 | 一言 |
|---|---|---|---|
| エルフ | 66.7% | 4/12 | コンボの起点だけ止める |
| ロイヤル | 75.0% | 4/12 | 旗ではなく旗工場を壊す |
| ウィッチ | 66.7% | 6/12 | 手札完成前に殴る |
| ドラゴン | 45.8% | 1/12 | 7PP前が勝負 |
| ナイトメア | 54.2% | 5/12 | 相手の自傷も打点として数える |
| ビショップ | 79.2% | 5/12 | 回復前に打点をまとめる |
| ネメシス | 70.8% | 7/12 | コピー元・生成元を消す |
最も苦手なのはドラゴン。逆にビショップ、ロイヤル、ネメシスは数字上かなり戦いやすかった。
ドラゴンを除く6リーダーを単純平均すると約68.8%。ただし、これは各リーダーが同じ人数いると仮定した計算で、現実のランクマ勝率ではない。
6. 海賊ロイヤル戦:旗を殴るな、旗工場を止めろ
海賊ロイヤルで重要なのは、戦慄の海賊旗そのものではない。
優先して処理するのは、
- 外洋の斥候
- 渦潮の砲手
- 荒波の副船長
- 強いコピー・再利用対象
- その他の盤面
旗は攻撃で消せない。だから旗を増やす本体を止める。
旗「私は置かれただけです」
ナイトメア「誰が置いた?」
船員「えっ」
また、4PP・6PPのL'Age d'Orと7PPのバルバロス前には、フォロワーを横に出しすぎない。全体除去へ3体以上まとめて差し出すと、急にこちらが海へ沈む。
7. ドラゴンがいないならどうなる?
シミュレーター上の最大の穴はドラゴン45.8%。
ところが、この記事のきっかけになった実戦ではドラゴンにほぼ遭遇しなかった。
これは「ドラゴンというクラスが環境から消滅した」という統計ではない。しかし、自分が実際に当たる相手の分布はデッキ選択で非常に重要。
苦手相手が来ないなら、その弱点のためにデッキ全体を歪める価値は下がる。
今後ドラゴンが増えたら再計算すればいい。カードゲームのメタは生もの。昨日の天敵が今日は絶滅危惧種、明日は大量発生する。
8. 最初の手札
基本的に残す候補:
- 魅惑のサキュバス・リリム
- 残虐の炸裂
- 渇仰の悪魔
- ゴーストエスケーパー
- デーモンドラム・ラズ
- キュートな悪魔・リリム
- 強襲の特攻隊長
- 幽冥の中尉
条件付き:
- 鉄鎖の繋がり:相手の重要な序盤札を取れる時
基本的に戻す:
- 激烈の副総長
- ガロダートVSゼット
- 序盤に使えない重い札の重複
「強いカードだから残す」ではなく、1~3ターン目に動けるかで判断する。
9. 温存とフィニッシュ
夜の唱のライブとガロダートVSゼットは、最後の打点候補。
ただし、温存札を何枚も抱えて動けなくなるのもダメ。基本は1枚残す程度。
ガロダートは1枚しかないので、
- 使えば確定で勝てる
- 使わないと次ターン負ける
このどちらかが主な使用タイミング。
毎ターン最初に「今何点出る? 次のターン何点出る?」を数える。盤面を見る前にリーサルを見る癖をつける方が、このデッキでは大事。
10. スージー3枚、高い問題
ここが現実。
最終40枚では誠実なる呪い屋・スージー3枚が残った。海賊専用最適化でも3枚採用だった。
つまりシミュレーション上、「高いから抜きたい」という感情だけでは抜けなかった。
ただし、今回の検証は「スージー1枚固定」「スージー2枚固定」での予算別最適化までは行っていない。
したがって正確な結論は、
3枚が性能上の基準。
でも3枚目のために資産を大きく削る価値があるかは未検証。
である。
ここは次に検証する価値がある。ゲーム内経済はデッキの41枚目である。40枚しか入らないけど。
11. 数字を現実勝率と勘違いしない
今回の全リーダー評価は、1ゲーム最大8ターン。
8ターンで終わらなかった試合は0.5点で扱う。最終評価では84戦中32戦、38.1%が8ターン未決着だった。
だから65.5%を見て、
「ランクマで100戦したら65勝する!」
とは言えない。
これはあくまで、同じ条件で候補同士を比べるための短期アグロ評価。
さらに初日なので、公開デッキそのものも今後変わる。初日の住民票で一生の住所を決めない。
12. 最終結論
第9弾初日の現時点では、普段使いはこの制約付きアグロナイトメア40枚でよい。
- 初期比較ではアグロナイトメアが最上位
- 手持ち事情を入れても全リーダーで大崩れしにくい
- 最大の苦手はドラゴン
- そのドラゴンを実戦でほぼ見ていない
- ロイヤル、特に海賊には対策手順が明確
- ただしスージー3枚が財布を殴る
最後にまとめると、
相手リーダーを殴る前に、レッドエーテルがこちらを殴ってくる。
それでも作れるなら、今はアグロナイトメアで走る。
