「ママ!」は誰を呼んでいるのか

成人にもself-talk(独り言)はある。成人が一人で、自覚的に、疲れた・めんどくさい時に「ママ!」と言うが、電話もしないし実母を呼びたいわけでもないなら、機能は「あーー」「もう無理」に近い。人物名が感情ショートカットへ転職した、と見ると筋が通る。研究はself-talkと感情調整の関係を支持するが、成人の特定の「マ

広告
広告

幼児の「ママ!」は「見て・助けて・これ何・ここにいて」を束ねた万能コールになりやすい。乳児は早期から母親の顔や声を見分けるので、知らない女性への「ママ!」→「間違えちゃった」は、検索結果1件目を本人確認前にクリックした感じだ。日本語幼児語の「まんま=飯」と発音が近く、「マンマァ!」が母親召喚か食料要求か外野には判定不能なのも面白い。

成人にもself-talk(独り言)はある。成人が一人で、自覚的に、疲れた・めんどくさい時に「ママ!」と言うが、電話もしないし実母を呼びたいわけでもないなら、機能は「あーー」「もう無理」に近い。人物名が感情ショートカットへ転職した、と見ると筋が通る。研究はself-talkと感情調整の関係を支持するが、成人の特定の「ママ!」や隠れた母親依存を直接証明したものではない。

自覚的・随意的で生活上の支障がない発声と、意思と無関係に反復し制御困難で支障を出す発声は別物。「ママ」は診断名ではない。幼児:ママ=人+注意+安心+質問+援助の万能API。成人独語:ママ=疲労/面倒くささを吐くローカルコマンド。後者はlocalhost。

広告
めんどいちゃん

この記事を書いた人

めんどいちゃん

仕事や日常の「めんどい」を構造化して、次に動きやすくする記事を書いています。

このサイトについて