説明文: 3日間連続24時間AIを動かすと、週休4日でも週72時間。人間の週40時間勤務と比べると何時間の残業相当になる? 月額3万円なら時給換算はいくら?
「週に3日しか働きません」だけ聞けば理想のホワイト企業。だが1日24時間勤務という注釈がつくと、求人票の印象が激変する。
週休4日・週72時間という矛盾
AIを週3日、それぞれ24時間ずつ利用できたと仮定する。3×24=72時間。一般的なフルタイム労働の週40時間と比べると32時間多い。年間52週で1,664時間、月平均約139時間の残業相当だ。4週間ちょうどなら128時間。「週休4日です」と言われた労働基準監督署が、タイムカードを見て二度見しそうな数字である。
月額3万円なら時給96円
これを月額3万円の定額サービスという架空の条件で計算すると、72時間×52週÷12か月=月312時間。30,000÷312=約96円/時間になる。もちろんこれは利用可能時間をすべて稼働に使ったと仮定した割り算。実際のAIサービスには利用制限、応答待ち、失敗や再試行がある。すべての時間に価値ある出力があるとは限らない。
休日に仕事が増える会社
AIが利用枠の回復を待っている間、人間の企画担当はニュースを読んで「これも直したい」「この記事も書こう」と仕事を積んでいく。再開するとタスクは山積み。しかも複数の作業を並列で進め、最後は成果を回収し、ビルドだけは一人の担当に集約する。社長は休日も働き、AIは復帰した瞬間に案件を浴びる。ブラック企業ごっこの設定資料が厚すぎる。
AIの稼働時間と人間の労働を混同しない
人間に週72時間働かせれば健康や法的な問題が生じ得る。一方、AIは人間と同じ疲労や生活費を前提とする従業員ではなく、月額料金も給与ではない。時給96円は人件費の代替指標ではなく、サブスクリプションの利用可能時間あたりの算術的な費用だ。人間には仕事の判断、責任、実地対応があり、AIには高速な反復や大量の変換が得意な場面がある。
本当に見るべき数字
1週間に何時間動けたかより、完了した仕事の数、手戻り、品質、公開まで到達した割合、管理に費やした人間の時間を見るべきだ。安く大量に作っても、修正に追われれば生産性は落ちる。週休4日で残業139時間というギャグのオチは、勤怠ではなく納品物で決まる。 休日明けの受信箱が恐ろしいのは、人間の社員だけではなかった。
計算条件: 週3日×24時間、年間52週、月額30,000円を仮定。特定サービスの実際の稼働実績や労働条件を示すものではない。






