危険な目に遭うのは部下なのに、決断した本人だけが立派な犠牲を払ったつもり。『シュレック』のファークアード卿を使った画像ミームは、その責任転嫁をたった一枚で見せる。本人にとっての「犠牲」とは、なんと他人が危ない仕事を引き受けることなのだ。
元ネタは2001年の映画『シュレック』。フィオナ姫と結婚したいファークアード卿は、自分で救出に向かう代わりに騎士たちを競わせる。命を落とす騎士が出るかもしれないと認めながら、その犠牲を受け入れるのは「私」だと言う。王様っぽく堂々としているけれど、実際に危険を負う人と、犠牲を許す人が別々。そこが笑いの中心だ。
Know Your Memeが確認している古い画像ネタの一つは、2014年に投稿された、厳しい寒さでも休校にしない大学を風刺するもの。その後も、決めた人は安全な場所にいて、他人に苦労を押しつける場面の反応画像として使われた。たとえば「全員で大掃除しよう」と宣言して自分だけ帰宅する部長、というのは説明用の架空例。そんな状況に卿の得意顔が妙に合う。
この画像は『誰かが大変そう』だけでは成立しない。苦労する人と、決めた人が違うときに強い。リーダーが「覚悟はできた」と胸を張るほど、「その覚悟、誰の体力で支払うんですか?」というツッコミになる。古くから使われ続けたミームであり、2026年10月7日には解説記事が改めて掲載された。今月突然生まれた流行だとは確認できない。
元の場面と画像例:Know Your Memeの記録/2026年の解説。
