自分は使いたくないSNSが流行るのに、自作ゲームが静か? まずPVの中身を見よう

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説明: BeRealもsetlogも自分では使いたくない。なのに人は集まる。いっぽう作った画像大喜利ゲームは静かで、ポケモン対戦練習ツールには100PV超。自分の好みと需要、さらに「見られた」と「遊ばれた」の違いを、ちょっと笑える実例から整理する。

「え、ポケモンのシミュレーター、思ったより人が来てるじゃん!」

アクセス画面を開くと、うれしい驚きがあった。ところが別の公開ゲーム「ピグポン」は静か。せっかく作ったのに、客席から聞こえるのは風の音。審判のホイッスルだけ立派だ。

ここで浮かぶ疑問は「自分が面白いと思うものは売れないのか?」。

答えはもっと手前にある。作り手の好みと世間の需要は別だし、そもそも人がゲームに到着したかどうかを測れていなければ、人気の勝敗もつけられない。

記事以外のPVって、どこに消えた?

小さなサイトの一時点の記録では、全体145PVのうち記事は105PV。差の40PVは、トップページ、記事一覧、記事マップ、規約、問い合わせ、アプリ案内などにも流れていた。

あとでURL別に見ると、ある時間帯には規約・プライバシー・広告案内などが約20PV、アプリページはわずか1PV。

ゲームが利用規約に負けている。規約、まさかのラスボス。

ただし、PVはページが表示された回数で、人の数でも、ボタンを押した回数でもない。一般に同じ人が5回見れば5PVになる。さらに別ドメインの作品や、localhostと記録されたアクセスを、本番ゲームのPVとしてそのまま足すのも危険だ。[1][2]

実際、ホラー作品は別サイトで独立して計測されていた。一方ピグポンには本番の公開先があるものの、同じ基準で比較できる閲覧数はまだ十分に取れていなかった。「公開できた」「見られた」「遊ばれた」は、三つとも別の出来事なのである。

ポケモンには、ゲームの外に「探す理由」がある

別の作品は、Pokémon Champions向けの非公式対戦練習ツール。相手の6体を見て、誰を選ぶか、いつ交代するかを考えるためのものだ。実例の小規模サイトでは、2026年10月中旬のある集計でこの関連ページに月100PV超の閲覧があった。

ここで大事なのは数字の大きさより、「何をしたい人が来るのか」が想像しやすい点だ。

「対戦で勝てない」「選出3体を決められない」。悩んでいる人は、自分から解決策を探す。『Pokémon Champions』自体は2026年4月にNintendo Switch版、6月にスマートフォン版が配信されている。[3]

ピグポンは画像にひとことを付けて楽しむタイプの遊び。こちらは、友達と笑いたい、回答を見せたい、誰かの作品にツッコミたい、という楽しみ方が見つかって初めて入口が強くなるかもしれない。

これは既存の疑問を解く道具と、遊ぶきっかけを作るゲームの違いだ。どちらが優秀かという話ではない。

「俺はやらないけど流行ってる」は、むしろ貴重な観測

たとえばBeReal。毎日決まらないタイミングで通知し、前後のカメラで日常を撮る仕組みがある。[4] setlogは、友達と日常の短い動画を記録するSNSで、2026年10月に確認した日本のApp Storeではソーシャル部門の上位、掲載時点では1位だった。[5]

「自分なら毎時間動画なんて撮らんわ!」と思う人もいるだろう。

でも、本人が欲しいのは撮影作業ではなく、友達の日常が見えることかもしれない。もちろん、これが人気の唯一の理由だと決めつけるには調査が必要だ。

心理学には、自分の選択を他人も選びやすいと思う「偽の合意効果」を扱った研究がある。[6] 作り手が自分の好みを疑うのは、才能を疑うこととは違う。自分の好みを一人分のデータとして扱えるということだ。

「人気ゼロ」の判決は、いつ下せる?

順番に見ればいい。

  1. 見つかったか:検索表示、リンク、紹介から来ているか。
  2. 開かれたか:着地したページが読み込まれたか。
  3. 遊ばれたか:最初のお題を開いたか、回答したか。
  4. また来たか:再訪や共有につながったか。

最初の入口で止まっているなら、改良すべきはゲームの中身より見せ方かもしれない。大勢が入ってすぐ帰るなら、今度は遊び始めるまでの手間が怪しい。

Googleも、検索で見つけてもらうだけでなく、訪れた人が目的を達成できる内容を重視するよう案内している。[7]

ポケモンツールの100PV超は発見の手応え。でも100人がプレイした証拠ではない。ピグポンの低い計測値も、100人が退屈した証拠ではない。

結論:自分が使いたくないものが流行るのは不思議でも敗北でもない。まず客が入ったか数えよう。利用規約にゲームが負けたら、企画会議の前に入口とカウンターを直せ。

参考資料(7件)

  1. Cloudflare Web Analytics, “High-level metrics”, definitions of page views and visits developers.cloudflare.com
  2. Cloudflare Web Analytics FAQ, sampling and counting notes developers.cloudflare.com
  3. Official Pokémon Champions website, release platforms and dates pokemonchampions.jp
  4. BeReal Help Center, “Time to BeReal help.bereal.com
  5. Apple App Store Japan, “setlog”, app description and category chart as checked 2026-10-14 (ranking can change) apps.apple.com
  6. Ross, Greene & House (1977), “The false consensus effect”, Journal of Experimental Social Psychology — )90049-X doi.org
  7. Google Search Central, “Creating helpful, reliable, people-first content developers.google.com

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