Description: 記事サイトの異変探しゲームで、1端末が7回開始・2回クリア。2訪問・41PVとどう違う? 集計を読み間違えながら見つけた本当の手応え。
記事を読んでいたら、タイトルや画像、余白に異変が現れる。正しい判定を8回重ねて「校了」すればクリア。そんなミニゲームのアクセス報告に、ある日とんでもない数字が出た。
訪問2。ページ表示41。ゲーム開始7。クリア2。
「訪問2って、2人? 41PVなら5周くらいした?」
ゲームの異変を探す前に、統計表の解釈から脱出する必要があった。
訪問2とプレイ端末1。どっちが正しい?
2026年10月17日23:05(日本時間)の途中報告では、異変モードの訪問2、ページ表示41、広告表示62。同日のゲーム別集計には、プレイ端末相当1、開始7、完了2が並んだ。モードとゲームはUTCの日付でまとめられている。
ここでの訪問は、外からそのモードへ入った回数。人数ではない。Cloudflareの定義でも、1訪問中に複数のページを表示できる。一方「プレイ端末」は、日ごとの初回プレイを匿名で数えた指標で、永続的な個人IDではない。訪問2と端末1は矛盾しないし、41PVの全部がこの端末由来だと紐付けることもできない。
数字はみんな正しい顔をしているのに、数えているものがバラバラ。表計算ソフトが仕掛けた間違い探しである。
7回開始して2回校了。本当に粘ってくれた?
1回校了するには異変を8回判定する。完了が2回あるということは、少なくとも単なる一瞬のクリックでは終わっていない。第1稿・第2稿・第5稿で失敗した記録も各1件あり、繰り返し挑戦した様子がうかがえる。
開始7に対する完了2の比率は28.6%。これは人間の「勝率」ではなく開始と完了というイベントの比率だ。開始7回は7周完走の意味ではない。41PVを8で割って約5周という計算もできない。ページ表示と判定数は別だからだ。時間の中央値と75%地点はいずれも2分以下の区切り。長時間滞在より短い再挑戦を重ねた可能性がある。
それでも、外部で始めた人がクリア画面を2回見たというのは面白い。
7日で37開始・9クリア。……ちょっと待って、俺がいる
直近7日間は訪問6、190PV、開始37、クリア9。1訪問当たり31.7PVと、通常閲覧の約1.12PVを大きく上回った。
「これ、広めたらPVを大量に取れるんじゃない?」
確かに夢のある数字だ。ところが、7日分には運営者自身のテストプレイが相当混ざっていた可能性がある。作った本人が一番楽しそうに遊んでいる。ゲームの開発としては微笑ましいが、一般ユーザーの熱量とするには内輪成分が濃い。
そこで10月17日の1端末を確認すると、これは運営者の端末ではなかった。つまり「外部端末による7開始・2完了」が実際に観測されたのだ。7日間の大きな数字より、こっちの小さな事実の方が価値がある。
41PVの夢と、広告の現実
もし20.5PV/訪問が100訪問でも続けば、計算上は2,050PV。ただし現状はたった2訪問の平均で、ゲーム自体がページ遷移を繰り返す仕組み。人が通常の記事を41本読んだのとは違う。広告表示62も広告クリック62や収益62件という意味ではない。
次の検証はシンプル。運営者の試遊を除き、外部からの新しい訪問を集める。見るのは「訪問→開始」「開始→校了」「失敗→再挑戦」「ゲーム後→通常記事」の4つ。外部100訪問をひとまず比較地点にするのはよいが、成功を保証する母数ではない。
まだバズったとは言えない。でも、誰かが記事を読みに来て、2回も校正を終えていた。
運営側が探していたのはPVだったのに、発見したのは無給で働く校正員かもしれない。異変、そっちだったか。
資料と範囲: 2026年10月17日23:05 JST取得のサイト匿名集計(モード・ゲームはUTC日付の途中値)。Cloudflare公式の訪問・ページ表示の定義。プレイ端末は実人数を特定する値ではない。

