「無料でAstraとOpus 5」は違う。39ドルからが本番

2026年9月、AI課金界にまた一つ、財布と脳を同時に壊しにくる問題が発生した。

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2026年9月、AI課金界にまた一つ、財布と脳を同時に壊しにくる問題が発生した。

GitHub CopilotでGPT-6 AstraとClaude Opus 5が使える。しかもCopilot Pro+は月39ドル。

ここだけ読むと「え、無料?」「39ドルでAstra食べ放題?」「ChatGPT Proの100ドルや200ドルは何なんだ?」となる。さらにCodexまで混ざると、料金表が急に“携帯キャリアの家族割+光回線+端末返却プログラム”みたいな顔をし始める。

結論から言う。

  • GPT-6 AstraをGitHub Copilotで明示的に選ぶ最低ラインはCopilot Pro+、月39ドル。無料ではない。
  • Claude Opus 5も、GitHubの2026年7月24日の提供開始告知ではPro+以上が対象。
  • Copilot Pro+には月70ドル相当、Maxには月200ドル相当のGitHub AI Creditsが含まれる。
  • ただしAI Creditsの「70ドル」とChatGPT Proの「5x」は単位が違う。直接「4.67xだから5xと同じ」とは言えない。
  • Codexを大量に使う目的なら、OpenAIの現行Proは100ドルの5xと200ドルの20x。20xは料金2倍で利用枠4倍なので、枠を使い切る人ほど量単価は有利。
  • GPT-6 AstraはOpenAI側でも2026年9月3日に公開されたが、9月5日時点ではまだ段階配信中。「まだ来てない」は普通にあり得る。

ここから、ややこしい料金表を人間の言葉に戻す。

1. 「無料でAstraとOpus 5」は違う。39ドルからが本番

GitHubは2026年9月4日、GPT-6 AstraをGitHub Copilotで一般提供すると発表した。対象はCopilot Pro+、Max、Business、Enterprise。個人でAstraをモデル選択メニューから使うなら、最安はPro+の月39ドルだ。

Claude Opus 5も、GitHubが2026年7月24日に公開した提供開始告知ではPro+、Max、Business、Enterpriseが対象だった。

一方、Copilot Freeは0ドルで使えるが、モデルは自動選択のみ。Proは月10ドルでモデル選択や第三者コーディングエージェントへのアクセスが増えるが、Astraの個別提供条件はPro+以上だ。

つまり、

無料でAIは使える。
でも「今日はAstra君、君に任せた」は無料ではない。

AI社員食堂は無料開放されているが、特上Astra定食は別料金である。

2. Copilotの「量」はトークンではなくAI Creditsで見る

2026年9月5日時点の個人向けCopilotはこうなっている。

プラン 月額 月間AI Credits相当 Pro比
Free $0 限定枠 -
Pro $10 $15 1.00x
Pro+ $39 $70 約4.67x
Max $100 $200 約13.33x

GitHubでは1 AI Credit = 0.01ドル。したがってProは1,500 credits、Pro+は7,000、Maxは20,000だ。

ただし、ここで**「Pro+はProの4.67倍だからChatGPT Pro 5xとほぼ同じ」まで言うと雑**になる。

なぜなら、GitHub AI Creditsは選ぶモデル、会話の長さ、推論量、ツール利用などで消費が変わる。一方、ChatGPTの5x/20xはOpenAI側のプラン利用枠の倍率だ。“メートル”と“キログラム”を数字だけ見て比べる事故に近い。

料金比較で最も危険なのは、ドルより単位である。

3. 「先月200万〜300万トークン使った」は、無料かどうかを全然教えてくれない

SNSで「先月200万〜300万トークンくらい使った」という話を見ても、それだけでは費用は分からない。

GPT-6 AstraのOpenAI API標準価格は、100万トークンあたり入力10ドル、出力50ドル。GitHubもAstraを提供元の定価ベースで従量課金すると説明している。

極端な例なら、

  • 200万トークンが全部入力 → 20ドル
  • 300万トークンが全部入力 → 30ドル
  • 200万トークンが全部出力 → 100ドル
  • 300万トークンが全部出力 → 150ドル

となる。

実際にはキャッシュ済み入力、長いコンテキスト、推論、ツール利用などが絡む。だから**「300万トークン使った=39ドルで300万トークン使い放題」ではない**。

トークン数だけ出されても、レシートに「食材3kg」としか書いてないようなものだ。米3kgなのか、松阪牛3kgなのかで事件の規模が変わる。

4. 本当に欲しいのがCodexなら、Astraのチャット枠よりCodex枠を見る

「Astraが使いたい」ように見えて、実際の目的がCodexでコードを大量に書かせたいなら、見るべき表はChatGPTの通常メッセージ数ではなくCodexの利用枠だ。

OpenAIのCodex料金ページは、GPT-6 Astraのローカルメッセージ数の目安を次のように示している。

プラン GPT-6 Astraの目安(5時間窓)
Plus 5〜45
Pro 5x 25〜225
Pro 20x 100〜900

ローカルメッセージとクラウドチャットは同じ利用枠を共有し、週次上限が追加でかかる場合もある。また、長い仕事ほど1回の消費は大きくなる。

それでも倍率関係は明快だ。

Pro 20xはPro 5xの4倍の目安量。月額は100ドル→200ドルで2倍。

したがって、上限まで使う人にとっては、相対的な「利用枠1単位あたりの月額」は20xの方が約半分になる。

  • Pro 5x:$100 ÷ 5 = $20 / Plus 1x相当
  • Pro 20x:$200 ÷ 20 = $10 / Plus 1x相当

軽く使う人には200ドルは無駄になり得る。しかし、毎週Codexを上限まで殴っている人にとっては、5xを節約術で延命するより20xの方が数学的には素直だ。

5. 10xは?──現行の個人Proは5xと20x

2026年9月5日時点でOpenAIが公式に案内している個人向けChatGPT Proは、

  • Pro $100:Plusの5x
  • Pro $200:Plusの20x

の2段階だ。

少なくとも現行の公式料金・ヘルプ上に、個人向けの常設「Pro 10x」は並んでいない。

AIサービスの料金は数か月で別生物になりやすいので、昔のスクリーンショットやSNSの「10x」という言葉より、その日の公式料金表を正本にするのが安全だ。

6. ChatGPTのAstraはいつ来る?──9月3日開始、9月5日はまだ配布中

OpenAIは2026年9月3日にGPT-6 Astraを発表した。最初は限定された組織から始め、今後数日でChatGPT Plus、Pro、Business、Enterpriseなどへ広げるとしている。

ただし製品ごとに見え方が違う。

  • 普通のChatGPT Chatでは、Pro $100 / $200などにGPT-6 ProとしてAstraが順次登場。
  • Plusでは通常ChatのGPT-6 Proは対象外だが、ChatGPT WorkとCodexではAstraの限定利用が順次入る。
  • ProではChat、Work、CodexでAstraが対象。
  • Codex CLIでAstraを使うには0.153.0以上が必要。

つまり9月3日に発表されたからといって、9月3日0時に全世界のモデル一覧へ一斉降臨したわけではない。

9月5日時点でモデル一覧にAstraがない場合、公式説明と矛盾しない。単にロールアウトの順番待ちである可能性がある。日本向けの「○月○日○時に全員解禁」という確定時刻は、公式には示されていない。

AIの最先端モデルを待つ行為が、最終的に「アップデートボタンを連打する」になるのは少し面白い。

7. ChatのAstraとCodexのAstraは、同じ名前でも財布が別

ここも重要だ。

ChatGPTの通常Chatで使うGPT-6 Proと、Work/Codexで使うGPT-6 Astraは、利用枠が別管理される。

通常ChatのGPT-6 Proは現時点で、

Proプラン ChatのGPT-6 Pro
$100 週50メッセージ
$200 週200メッセージ

となっている。

一方、Codexは先ほどの5時間窓の推定量と、共有利用枠・週次制限で動く。

だから「ChatでAstraが50回だからCodexも50回」は間違い。同じAstraという店名でも、Chat店とCodex店はスタンプカードが別である。

8. CopilotとChatGPT Pro、どっちが得かは「何を買っているか」で決まる

単純な勝者はいない。

GitHub Copilot Pro+ / Maxが刺さる人

  • VS Code、CLI、GitHub上でコード作業を完結したい
  • Astra、Opusなど複数社のモデルを切り替えたい
  • GitHubのエージェント、コードレビュー、リポジトリ作業と一体化したい
  • 「モデル会社ごとに別の開発環境を持つ」のが面倒

Pro+が39ドル、Maxが100ドルという価格は、この用途ではかなり攻撃的だ。

ChatGPT Pro 5x / 20xが刺さる人

  • Codexを中心に長時間の開発作業を回したい
  • ChatGPTの調査、ファイル処理、Work、Codexなどを同じ契約で使いたい
  • 特にCodexの利用量がボトルネックになっている

その中でもCodexを上限まで使う人は20xの量単価が有利。逆に5xすら余るなら20xはただの高級な余白だ。

9. 「それ、AIでできるよね」は外注を全部殺すのか

ここは煽りだけで終わらせると雑になる。

AIエージェントが強くなるほど、外注していた小規模な開発、修正、調査、試作の一部は社内で処理しやすくなる。これまで「業者へ10万円で頼むか」で止まっていた案件が、「まずAstraかCodexに投げてみるか」に変わる圧力は確実に強まる。

特に危ないのは、価値のほとんどが**“手を動かして実装すること”だけ**に乗っていた仕事だ。

一方で、AIが強くなっても残る仕事は多い。

  • 何を作るべきか決める
  • 現場の曖昧な要求を仕様にする
  • 既存システムとの接続を理解する
  • 権限、セキュリティ、個人情報を扱う
  • テストし、事故時に責任を持つ
  • 運用し、壊れたときに直す

要するに、外注の価値がゼロになるというより、「コードを書いた時間」から「問題を安全に終わらせた責任」へ値札が移る。

AIがコードを書くほど、「で、誰がこれ本番に入れて責任取るんですか?」が最後のボスになる。

10. 2026年9月版・最短結論

迷ったらこれだけ覚えればいい。

  1. CopilotでAstraを明示選択したい → Pro+ $39以上。
  2. Copilot Pro+の量は$70相当AI Credits。Maxは$200相当。トークン固定量ではない。
  3. Codexを大量に使いたい → OpenAI Pro 5x $100と20x $200を比較。
  4. 20xは5xの4倍の利用目安で料金は2倍。使い切るなら20xの量単価が強い。
  5. AstraはChatGPT/Codexへ2026年9月3日から段階配信。9月5日に未着でもおかしくない。
  6. ChatのAstra枠とCodexのAstra枠は別。
  7. 料金表は更新が速い。SNSの倍率より、その日の公式表を見ろ。

2026年のAI課金で最も必要な能力は、プロンプト力でもコーディング力でもない。

料金表の読解力である。

モデルはAGIへ近づいているのに、人間は「この70ドルは5xなのか?」で電卓を叩いている。未来は来た。請求書も来た。

情報源(情報パスポート)

情報パスポート1

  • 情報タイトル:GPT-6 Astra: A new generation of intelligence
  • 発行元:OpenAI
  • URL:https://openai.com/index/gpt-6-astra/
  • 取得日時:2026-09-05 21:03:16 JST
  • 要約:GPT-6 Astraを2026年9月3日に発表。限定組織から開始し、数日かけてPlus、Pro、Business、Enterpriseなどへ展開。API標準価格は入力$10/100万token、出力$50/100万token。
  • 本文での役割:Astraの公開日、段階配信、API価格の一次情報。

情報パスポート2

  • 情報タイトル:Codex Pricing
  • 発行元:OpenAI / ChatGPT
  • URL:https://chatgpt.com/codex/pricing/
  • 取得日時:2026-09-05 21:03:16 JST
  • 要約:Codexの現行プランとモデル別利用目安を掲載。AstraはPlus 5–45、Pro 5x 25–225、Pro 20x 100–900のローカルメッセージ目安。
  • 本文での役割:Codexの5x/20xの実利用量比較。

情報パスポート3

  • 情報タイトル:About ChatGPT Pro tiers
  • 発行元:OpenAI Help Center
  • URL:https://help.openai.com/en/articles/9793128-what-is-c
  • 取得日時:2026-09-05 21:03:16 JST
  • 要約:Pro $100はPlus比5x、Pro $200は20xと説明。
  • 本文での役割:現行Proプランの価格と倍率の確認。

情報パスポート4

  • 情報タイトル:GPT-5.6 and GPT-6 Pro in ChatGPT
  • 発行元:OpenAI Help Center
  • URL:https://help.openai.com/en/articles/20001354-gpt-56-and-gpt-6-pro-in-chatgpt
  • 取得日時:2026-09-05 21:03:16 JST
  • 要約:ChatにおけるGPT-6 Proの展開条件と、Pro $100の週50件、Pro $200の週200件の上限、Work/Codexとの利用枠分離を説明。
  • 本文での役割:Chat側Astraの提供状況と上限の確認。

情報パスポート5

情報パスポート6

  • 情報タイトル:GitHub Copilot Plans & Pricing
  • 発行元:GitHub
  • URL:https://github.com/features/copilot/plans
  • 取得日時:2026-09-05 21:03:16 JST
  • 要約:個人向けFree / Pro / Pro+ / Maxの料金、AI Credits、モデル・エージェント機能を掲載。
  • 本文での役割:Copilotの月額と利用量比較。

情報パスポート7

情報パスポート8


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仕事や日常の「めんどい」を構造化して、次に動きやすくする記事を書いています。

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