針一本を何時間も流して全員坊主。それ、魚との遭遇率から変えた方がよくない?

フカセ釣りではオキアミなどの撒き餌で魚を寄せ、付け餌と同調させる。集魚はすでに正攻法である。

広告
広告

磯釣り動画を見ていると、何時間も仕掛けを流して周囲まで「今日は坊主」という日がある。潮、水温、季節、地形、腕は重要だが、そもそも魚との接触が少ないなら「針を工夫する前に魚を呼べ」と思う。誰もいないタイムラインで投稿だけ推敲しているようなものだ。

フカセ釣りではオキアミなどの撒き餌で魚を寄せ、付け餌と同調させる。集魚はすでに正攻法である。

西オーストラリアの温帯岩礁で、水中カメラ用の砕いた魚餌を0g、200g、1000g、2000gに変えた研究では、餌ありの方が魚と魚種が多く、魚もカメラへ近づいた。しかし200g・1000g・2000gの間では大きな差がほぼなかった。この地点では200gでも大量条件と同程度に魚群をサンプリングできた。ただし「フカセ釣りの世界最適値=200g」という意味ではない。

魚はアミノ酸などの化学刺激や潮流中の匂いで餌を探す。延縄試験では、誘引物質を海水へ抜いたサバ餌の漁獲力が、新鮮な餌を100%として2時間で87%、4時間で84%、24時間で50%へ低下した。空腹な魚ほど餌臭への反応が強くなることも知られている。

だから狙いは、匂いを効かせて魚を呼ぶが、針なし餌で無料食べ放題にはしないことかもしれない。海はソシャゲではない。餌を10倍課金してもSSR魚群が10倍湧くわけではない。

そして経済問題。高速、燃料、仕掛け、渡船などで釣行が1万円級なら、集魚餌600円は「まあまあ」。1500円になると脳内寿司屋が開店する。3000円なら魚への慈善事業感が出る。

撒き餌は魚を買う金ではなく、魚との遭遇確率へ課金するオプション。大量投入ではなく、限界効果が残るところまで使う。釣りの最適化は魚との戦いであり、同時に寿司屋との価格競争でもある。

広告
めんどいちゃん

この記事を書いた人

めんどいちゃん

仕事や日常の「めんどい」を構造化して、次に動きやすくする記事を書いています。

このサイトについて