『報われなかった村人A』溺愛Tier――317歳のおばあちゃんまで少女化、祖父は町を買い、悪魔は世界を差し出そうとする

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説明: マテオを一番甘やかすのは誰? ローレンス、ヘカテー、ノワール&ブラン、イシュタルを原作の実際の行動で比較。美少女化と溺愛インフレが止まらない理由を、笑いながら検証する。

まず結論:マテオが最強というより、周囲の愛情の出力がおかしい

三木なずな『報われなかった村人A、貴族に拾われて溺愛される上に、実は持っていた伝説級の神スキルも覚醒した』は、捨てられた赤子として転生したマテオが、大貴族ローレンスの孫になり、規格外の魔力を発揮する物語。ここまでは異世界無双の王道。だが、真の見どころは強さだけでなく「マテオを甘やかす競争」そのものがインフレすることだ。

皇帝には秘密があり、ドラゴンは人の姿にもなる。そして極め付きは317歳の大聖女。マテオが「ヘカテー」と名付けると、見た目10歳前後の少女に若返る。もはや新キャラが出るたび「今度はどんな姿になって、何を貢ぐの?」と身構える。なお、少女化は魔法の出来事。溺愛をすべて恋愛に読み替えるランキングではない。

溺愛Tier早見表――判定基準は「差し出そうとするもの」の規模

Tier 勢力 溺愛の方向
EX ローレンス/ヘカテー/ノワール&ブラン 財産と町/信仰と組織/権力者の魂まで差し出そうとする
SSS 皇帝イシュタル/大地の精霊オノドリム/人魚の女王 帝国/自然の力/海の信仰を巻き込む
SS エヴァ(ドラゴン)&オフィーリア/エクリプス 贈り物勝負/忠誠と力の提供
S メリンダ 孫バカ企画を止めるどころか共同主催
特別枠 庭の猫 差し入れ競争に一般動物まで参戦

これは公式の強さ順位でも、恋人候補の順位でもない。「どこまで盛大にマテオを特別扱いするか」で付けたネタ格付けだ。悪魔の案は特に倫理面で危うく、愛情の美談として評価しているわけではない。

EX・ローレンス――孫を愛するための財政政策

元祖にして最大のスポンサー。最初から住まい、世話、教育の環境を用意する祖父だが、第226話でついに全財産の3分の1を投資する。ここは大事で、金額をそのままマテオへの贈り物に使ったのではない。資源を見込んだ町への投資であり、祖父には事業の勝算もある。それでも本音を語れば「皇帝と対等に孫を甘やかせる財力がほしい」。理由が孫バカすぎる。

そしてメリンダと一緒に、再生する町を「パラダイス・オブ・マテオ」と命名しようと盛り上がる。普通の祖父は孫の名前入りマグカップを作る。こっちは町の看板を作る。祖父の愛情が都市計画に化けた。 原作第226話

EX・ヘカテー――名前をもらったら300年分の年齢が飛んだ

第51話で大聖女はマテオから「ヘカテー」の名を授かり、老人の姿から幼い少女の姿へ変わる。第69話で実年齢317歳と明記される。おばあちゃんまで少女になるとは誰が予測した。 しかも本人は長年の信仰と新たな命への感謝をもってマテオに仕える。書籍第3巻の公式あらすじでは、知識がほしいと言われて大図書館を建て、信徒の知識を集める仕組みまで作る。答えが「本が欲しい」なら、普通は本屋。ヘカテーは図書館システムそのものを建てる。第51話/第69話/書籍3巻

EX・ノワール&ブラン――プレゼントの候補が「世界の支配」

最初から純粋な味方だったわけではない。書籍第5巻の説明でも、ノワールはマテオの魂を狙って近づき、執事として望みを叶えようとする。ところがWeb原作第209話、ブランと並んで感謝を示す段になると、各国の権力者の魂をマテオに絶対服従させる案を持ち出す。重要なのは、これは提案であって完了した世界征服ではないこと。誕生日プレゼントの発想が物騒すぎる。これだけはギフト包装する前に止めてほしい。第209話/書籍5巻

SSS以下にも常識人がいない――そして猫まで参戦

皇帝イシュタルは国家の頂点に立ちながらローレンスと溺愛競争。大地の精霊オノドリム、人魚の女王、夜の太陽エクリプスまで関係が広がる。第229話では、庭に来た猫が果物のお礼にネズミやハトを持ってくる。するとエヴァとオフィーリアが張り合い、巨大ドラゴンのエヴァがマグロを捕って帰還。猫もさらに蛇を運んで対抗する。愛情ランキングが海産物の重量勝負に突入した。 マテオ自身もこれを「祖父と皇帝の競争」に重ねる。原作第229話

総合優勝は誰?

献身の長さならローレンス、信仰の深さならヘカテー、危険な規模ならノワール&ブラン。 私的総合優勝はローレンス。理由は最後まで「かわいい孫を一番甘やかしたい」という気持ちがブレないから。皇帝と張り合うために投資し、町の名まで考える。これが溺愛の原点にしてオーバードライブの完成形だ。

この作品、主人公の能力だけが強くなるのではない。周囲の「マテオ大好き」が財力、国家、宗教、自然、悪魔、ついには猫へと伝染する。次に偉い老人が現れたら、まず正体と若返り予定を疑いたくなる。世界全体で開催中の「マテオを甘やかせ選手権」、終了の気配がない。

出典・範囲: 小説家になろうWeb原作・全246話の目次(2026年10月14日確認。最新掲載は2024年5月17日)、上記の該当話本文、集英社・原作1巻。記事は関連する一次本文と公式あらすじの照合に基づく。全246話を逐語的に読破したという意味ではない。

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