米国のチーズブランドが、いつも笑う赤い牛のロゴを真顔に変えた。2026年9月の奇妙な広告とネットミームの正体を追う。
チーズの牛が笑うのをやめた
2026年9月22日、米国のチーズブランド「The Laughing Cow」が赤い牛のマスコットの笑顔を消し、「The Not Laughing Cow」という動画を公開した。ブランド名が「笑う牛」なのに、肝心の牛がむすっとしている。
最初は理由を伏せたため、ただのロゴ変更が「牛に何があった?」という妙な事件になった。9月25日には公式がドキュメンタリー風の動画まで公開。チーズのパッケージが急に深刻な顔をしているだけで、ここまで引っ張るのか。
ネットはどう反応した?
9月下旬のXには、理由をぼかす広告を茶化す投稿や、悲しい映画の場面に牛を重ねた画像が登場した。いつも笑う顔を見慣れていると、ただの真顔にもストーリーが見えてしまう。
オチは三角形のチーズにあった
9月30日、公式が発表した理由は「人々が小さなことで言い争いすぎているから」。飛行機で座席を倒すか、句読点をどう打つか、グループチャットの作法などが例に挙がった。
英語の「wedge issue」は意見を分断する話題。「wedge」は三角形に切ったチーズの一切れでもある。公式は #SpreadTheLaugh で、くだらない口論を笑い飛ばして牛に笑顔を取り戻そうと呼びかけた。
つまり牛が欲しかったのは新しいチーズではなく、少し平和なコメント欄。 チーズ売り場からネットのけんかをたしなめてくる、なかなか忙しい牛である。
