「タバコを吸わなければベンツが買えた」は遠すぎる。酒・タバコ代をゲーミングPCに換算すると急に現実になる

広告
広告

「そのタバコ代を貯めていたら、高級車が買えましたよ」

こういう定番の説教には、昔から強い返しがある。

「じゃあ、吸わない人はみんな高級車に乗ってるの?」

もちろん乗っていない。使わなかった金と、実際に貯めた金は別物だからだ。

ただ、このツッコミだけで終わると、もう一つの事実を見落とす。毎日の小さな支出は、年額にすると普通に大きい。

しかも、車に興味がない人へ「ベンツ何分の一台分」と言ってもピンとこない。そこで比較対象をゲーミングPCに変えると、急に距離感が近くなる。

この記事では、2026年9月11日時点で確認した価格を使い、「紙巻たばこ1箱580円を1日2箱+酒代1日220円」という仮定を、年額、ベンツ到達年数、ゲーミングPC到達月数へ変換する。

5秒で結論

この仮定では、年間支出は約50万3,700円。

同日にG TUNE公式サイトで確認できた「Ryzen 7 9800X3D+GeForce RTX 5070」搭載機のセール価格は47万9,800円だった。

つまり「何十年でベンツ」より、「ほぼ毎年、かなり強いゲーミングPC1台分」の方が支出の大きさをつかみやすい。

1. まず1年でいくらになるのか

JTが2026年に案内しているメビウスの主要20本入り製品は1箱580円。

これを1日2箱とすると、

580円 × 2箱 × 365日 = 423,400円

タバコだけで年42万3,400円になる。

酒は銘柄、容量、買う店、家飲みか外飲みかで差が大きい。そこで市場平均とは言わず、計算用に1日150円と220円の2例を置く。

毎日の仮定 1年 10年
タバコ580円 × 2箱 ¥423,400 ¥4,234,000
酒150円 ¥54,750 ¥547,500
酒220円 ¥80,300 ¥803,000
タバコ2箱+酒150円 ¥478,150 ¥4,781,500
タバコ2箱+酒220円 ¥503,700 ¥5,037,000

1日1,380円なら「まあ、そんなもんか」に見える。ところが年額へ切り替えた瞬間、50万円級になる。

毎日課金は、日額表示だと忍者みたいに静かだが、年額表示するとゲーミングPCを担いで正面玄関から入ってくる。

2. ベンツ換算では本当に何年なのか

「ベンツ」は1種類の値札ではない。

2026年9月11日時点で確認できた価格例は、A-Classが525万円、C 200 Sportsが744万円、E 200が914万円、S 450 d 4MATICが1,598万円だった。

年間50万3,700円を毎年そのまま残したと仮定すると、こうなる。

車の例 掲載価格 到達まで
A-Class ¥5,250,000 約10.4年
C 200 Sports ¥7,440,000 約14.8年
E 200 ¥9,140,000 約18.1年
S 450 d 4MATIC ¥15,980,000 約31.7年

計算としては「長年積み上げればベンツ級」は成立する。

でも最短でも約10年。S-Classなら約32年。説教としてはスケールが壮大すぎる。

しかもこれは車両価格だけの比較で、登録諸費用、保険、オプション、維持費は含めていない。タバコをやめた翌朝、駐車場にベンツが自然発生する話ではない。

3. ゲーミングPC換算だと1年以内になる

同じ年間50万3,700円を、同日に確認したG TUNEの掲載例と比べる。

ゲーミングPCの例 掲載価格 到達まで
RTX 5060搭載アウトレット機 ¥194,800 約4.6か月
RTX 5070搭載機 ¥299,800 約7.1か月
Ryzen 7 9800X3D+RTX 5070搭載セール機 ¥479,800 約11.4か月

ベンツでは約10〜32年だったのに、PCは全部1年以内に入る。

47万9,800円の構成は、この仮定の年額50万3,700円より2万3,900円安い。単純計算なら、1年分で1台買って少し残る。

もちろん「毎年PCを買え」という話ではない。50万円を、欲しくない車の何分の一かで示すより、「今年買えるPC1台」と示した方が、金額が自分の選択肢として見えるという話だ。

4. 「吸わなければベンツ」の論理はどこが雑なのか

ここには二つの話が混ざっている。

一つは「酒やタバコは長期で大きな支出になる」。これは計算できる。

もう一つは「その習慣がなければ、その金は全部残って高級車になっていた」。これは自動ではない。

使わなかった1,000円は、未来のベンツ口座へ自動転送されない。昼飯、ゲーム、旅行、家賃、別の趣味に消えるかもしれない。

だから「非喫煙者が全員ベンツに乗っているわけではない」というツッコミは、ちゃんと論理の穴を突いている。

一方、そのツッコミで年間42万円や50万円の支出そのものが消えるわけでもない。

正確には、「同額を実際に別口座などへ移し続けたなら、一定期間後に車やPCを買える額になる」だ。

5. 積み上げるとどこまで行くのか

年間50万3,700円を、利息なし、値上げなし、物価変動なしで単純累積する。

年数 累計 47万9,800円級PC換算
1年 ¥503,700 約1.05台
2年 ¥1,007,400 約2.10台
3年 ¥1,511,100 約3.15台
5年 ¥2,518,500 約5.25台
10年 ¥5,037,000 約10.50台
20年 ¥10,074,000 約21.00台
30年 ¥15,111,000 約31.49台

10年で約503万円。A-Classの525万円には少し届かないが、47万9,800円級PCなら約10.5台分になる。

30年では約1,511万円。S-Classの1,598万円にはまだ届かないが、PCなら31台超だ。

「高級車1台」という巨大な塊で見ると途中経過が見えにくい。PC単位だと、毎年ほぼ1台ずつ積み上がる。

6. 比較対象は「本人が欲しいもの」にした方がいい

ある支出を選べば、その同じ金で選べた別のものを諦めることになる。これが機会費用の考え方だ。

ただし比較対象が本人に刺さらなければ意味が薄い。

車が欲しくない人へ「ベンツが買えた」と言うのは、RPGをしない人へ「伝説の剣を取り逃した」と言うようなものだ。値段やレア度は高くても、欲望に接続していない。

ゲーミングPCへ置き換えると、50万円が「何十年後の象徴」ではなく「今年あり得る買い物」になる。だから同じ数字でも急に理解しやすくなる。

7. 自分の条件ならこの式だけで足りる

必要なのは、タバコ1箱の価格、1日の箱数、1日の酒代の三つ。

年間支出:

(タバコ1箱の価格 × 1日の箱数 + 1日の酒代)× 365

欲しい物までの年数:

欲しい物の価格 ÷ 年間支出

月数で見るなら:

欲しい物の価格 ÷ 年間支出 × 12

今回の主シナリオは、

(580 × 2 + 220)× 365 = 503,700円

47万9,800円のPCなら、

479,800 ÷ 503,700 × 12 ≒ 11.4か月

ここまで来れば説教ではない。ただの家計シミュレーターである。

8. 結論 — 「いつかベンツ」より「ほぼ毎年PC1台」の方が見える

1箱580円のタバコを1日2箱、酒代を1日220円と仮定すると、年約50万3,700円になる。

ベンツ換算ならA-Classで約10年、S-Classで約32年。数字としては大きいが、かなり遠い。

一方、ゲーミングPC換算なら19万4,800円級が約4.6か月、29万9,800円級が約7.1か月、47万9,800円級でも約11.4か月。

繰り返し支出の大きさを実感したいなら、「ベンツ何台分」より「自分が本当に欲しい物を何回買えるか」で見る方が使える。

そして最後のオチだけは外せない。

吸わないだけではPCは届かない。実際に残した金だけが、次の選択肢になる。

出典

広告
めんどいちゃん

この記事を書いた人

めんどいちゃん

仕事や日常の「めんどい」を構造化して、次に動きやすくする記事を書いています。

このサイトについて
広告

新着記事

  1. 1AIでマチアプの文章を作る――恋愛を外注せず「返信フック」だけ量産する
  2. 2サードアイはガチャ専用でいい:第六感を信じる場所、論理で詰める場所
  3. 3四日市とんてき、米を外したら「わんこキャベツ」が始まった
  4. 45秒で結論
  5. 5針一本を何時間も流して全員坊主。それ、魚との遭遇率から変えた方がよくない?

あわせて読みたい

広告