有給休暇について、少し法律っぽい言い方をすると、
「本来は労働義務がある日に、一定の要件のもとで労働義務が免除され、賃金を受け取れる制度」
のように説明されることがある。
これは法的な説明としては意味がある。
でも、現場のクソ上司がこの手の言葉を使って、
「本来は働く義務があるんだから」
「休めるのが当然だと思うな」
「労働者は権利ばっかり主張するな」
みたいな方向に持っていくなら、そこで口車に乗る必要はない。
大事な本質はこれだ。
条件を満たした労働者には年次有給休暇が発生する。 原則として、労働者が請求した時季に与えるものとされている。 使用者側にあるのは、何でも拒否できる権利ではなく、一定の場合に時季を変更できる権利である。
つまり、会社側が本当に困るなら、やるべきことは、
「ダメ」
「なんで?」
「忙しいのに」
「成果出してから言え」
ではない。
やるべきことは、
「その日は事業の正常な運営に支障が出るため、別日への変更を相談できますか」
「具体的にはいつなら取得できますか」
「業務上、どこを引き継げば休めますか」
である。
時季変更権というなら、
いつに変更するのかを出せばいい。
それをせずに、ただ圧をかける。
理由を詰める。
人格を刺す。
罪悪感を植える。
それは、法的な説明ではなく、管理職側の口車である。
有給の理屈を難しくされても、読者が覚えるべきことは一つでいい。
休める。 取れる。 理由を人生ログとして提出しなくていい。 本当に会社が時季変更したいなら、会社側が具体的に言えばいい。
浅い理屈に巻き込まれなくていい。
