メーカーや販売員は「ぷにぷに」「包み込まれる」「浮くような感覚」「赤ちゃんを抱えるような柔らかさ」といった、安全で広く使える表現を選びやすい。一方、SNSではユーザーが自分の身体感覚に近い比喩を自由に使う。
「熱可塑性エラストマーを三次元格子にして荷重を分散する」と言われても、触ったことのない人には感覚が伝わりにくい。しかし「柔らかい身体みたいに沈んで戻る」と言われると、触感のイメージが一気にできる。
だからUGCは強い。公式には言いにくい言葉でも、ユーザー側の比喩なら「何それ、触ってみたい」という興味を生む。ただしレビューとしては、似ている部分と違う部分を分ける方が信頼できる。
販売員が「赤ちゃんみたいですね」と言うのは接客上安全だが、購入者側では別の連想が起きていることもある。そこで無理に言葉を合わせる必要はない。公式・販売員・ユーザーは、それぞれ別の言語で同じ触感を説明しているだけである。
