QCって何をすればいいの?
QCを初めて任されると、たぶんこう思います。
何からやればいいの?
パレート図?
特性要因図?
なぜなぜ分析?
PowerPoint?
発表練習?
全部いきなり出てくるので、初心者は混乱します。
でも、最初に覚えることはシンプルです。
QCは、職場の困りごとを改善する活動です。
つまり、ざっくり言うとこうです。
困っていることを決める
↓
どれくらい困っているか見る
↓
原因を考える
↓
対策する
↓
効果を見る
↓
続く仕組みにする
これだけです。
初心者が混乱する理由
初心者が混乱する理由は、QCの中に別の作業が混ざっているからです。
| 混ざっているもの | 初心者が感じること |
|---|---|
| 改善活動 | 何を直すの? |
| データ集計 | どの数字を取るの? |
| QC道具 | パレート図って何? |
| PowerPoint | どう見せるの? |
| 発表 | 何を話すの? |
| 評価 | 何を見られるの? |
これらを一気にやろうとすると、そりゃ嫌になります。
だから、順番を決めます。
初心者は評価表から見ればいい
QC発表には評価表があります。
評価表には、何を見られるかが書いてあります。
初心者は、まず評価表を見ましょう。
たとえば、評価表にこう書いてあるとします。
サークルおよび職場のニーズに基づいているか
悪さや困り具合が明確になっているか
これを問いに変えます。
サークルのニーズは?
職場のニーズは?
何が悪い?
誰が困っている?
どれくらい困っている?
この問いに答えるだけで、資料の中身が見えてきます。
打刻漏れを例にすると
テーマが「打刻漏れ」なら、こう考えます。
| 問い | 答え |
|---|---|
| 職場のニーズは? | ムダ工数を減らし、生産性を上げたい |
| 何が悪い? | 打刻漏れで不要な確認・修正が発生している |
| 誰が困っている? | 本人・上司・管理部署に確認対応が発生している |
| どこに集中している? | 締め日前に確認工数が集中している |
| なぜテーマにした? | 注意喚起だけでは改善が定着していない |
これで、すでに資料の骨格ができています。
スライドの見出しは短くする
初心者がやりがちなのは、長い見出しです。
たとえば、こうです。
打刻漏れにより、本来不要な確認・修正工数が発生し、勤怠締め処理の生産性低下につながっている
正しいけど、長いです。
スライドでは、もっと短くします。
打刻漏れが締め前工数を増やす
または、
打刻漏れで確認工数が増える
これで十分です。
資料の見出しは、20〜30文字くらいで結論を出します。
説明は、本文や発表で補足します。
QC道具はあとから選ぶ
初心者は、最初にQC道具を選びがちです。
パレート図を作らなきゃ
特性要因図を作らなきゃ
グラフを入れなきゃ
でも、順番が逆です。
まず決めるのは、問いと回答です。
何が一番悪い?
↓
退勤時の打刻漏れが一番多い
↓
それならパレート図で見せる
この順番です。
パレート図は、「何が一番悪いか」を見せるための道具です。
最初から貼るものではありません。
初心者向けの作業順
初心者は、この順番でやると迷いにくいです。
1. 評価表を見る
2. 着眼点を問いに変える
3. 問いに答える
4. 答えを支える数字を探す
5. 数字を見せる図を選ぶ
6. スライドの見出しを短く書く
これだけです。
PowerPointは最後です。
まとめ
QC初心者が最初にやることは、パワポ作りではありません。
パレート図作りでもありません。
まず、評価表を見ます。
評価表の着眼点を問いに変えます。
問いに答えます。
答えを数字で支えます。
最後に、紙芝居にします。
QC資料は、評価表の問いに答えるだけでかなり作りやすくなります。

