会社ガチャは存在する

会社選びには、かなりガチャ要素があります。

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同じ時代でも「残業なしの家」と「毎日21時帰りの会社」がある理由と、クソガチャを避ける方法


この記事の結論

会社選びには、かなりガチャ要素があります。

同じ時代に働いていても、
「ほとんど残業がない会社」
もあれば、
「毎日21時帰りが当たり前の会社」
もあります。

同じ能力でも、入った会社が潰れた人もいる。
正社員だったけど、転職先が見つからず派遣に流れた人もいる。
努力不足ではなく、景気・会社・職種・地域・上司・部署の影響をかなり受けた人もいる。

だから、仕事やキャリアを考えるときに、全部を自己責任で片づけるのはかなり雑です。

ただし、
「ガチャだから仕方ない」
で終わるのも危険です。

ガチャは完全には消せません。
でも、外れを引く確率は下げられます。

この記事では、
時代ガチャ・会社ガチャ・部署ガチャ
を整理したうえで、
クソガチャを避けるための具体策
まで書きます。


「昔はみんな残業だらけだった」は半分正しいが、半分違う

昔の会社について、
「昔はみんな残業ばかりだった」
と言われることがあります。

これは半分正しくて、半分違います。

全国的に見れば、長時間労働はかなり減っています。
厚生労働省の資料では、週60時間以上働く雇用者の割合は低下傾向にあり、2024年は4.6%まで下がっています。年齢別でも、2024年はすべての年齢階級で10%未満です。

つまり、統計上は、昔より長時間労働者は減っています。

ただし、これは全国平均の話です。

現実には、会社・部署・職種によってかなり違います。

ある家庭では父親がほとんど残業していなかった。
一方で、別の会社では毎日21時帰りが普通だった。
これは普通に両立します。

全国平均では残業が減っていても、外れ会社に入ると、個人の生活はめちゃくちゃ重くなります。

だから、正しくはこうです。

日本全体で見ると長時間労働は減っている。
でも、外れ会社・外れ部署に入ると、今でも人生をかなり削られる。
昔はその外れの割合や許容度が今より高かった可能性がある。


就職氷河期世代は「時代ガチャ」の影響が大きい

就職氷河期世代についても、個人の努力だけで語るのは危険です。

厚生労働省は、バブル崩壊後の雇用環境が厳しい時期、平成5年(1993年)から平成16年(2004年)頃に就職活動をしていた人たちを就職氷河期世代と説明しています。

この時期は、新卒採用の枠が厳しく、希望する就職ができなかった人が多くいました。

就職氷河期世代の中には、現在も次のような状態の人がいます。

  • 不本意ながら非正規で働いている
  • 無業状態を経験した
  • 正社員になりたいが難しかった
  • 会社が潰れた
  • 転職先が見つからなかった
  • 派遣や契約社員を転々とした
  • 一度正社員になったが、離職後に戻れなかった

これは、その人だけが悪いとは言えません。

景気が悪い時期に社会に出る。
会社の採用枠が少ない。
一度レールから外れると戻りにくい。
年齢が上がるほど正社員転職が難しくなる。
会社が潰れる。
地域や業界の求人が少ない。

こういう要素が重なると、本人の努力だけではかなり苦しくなります。

まさに、時代ガチャです。


40歳以上の男性派遣を見ると「好きで派遣」だけでは説明できない

40歳以上の男性派遣社員を見て、
「なんでずっと派遣なんだろう」
と思う人もいるかもしれません。

でも、統計を見ると、かなり複雑です。

厚生労働省の令和4年派遣労働者実態調査では、派遣労働者として働いている理由として、男性では「正規の職員・従業員の仕事がないから」が31.0%あります。

また、今後の働き方の希望を見ると、派遣労働者全体のうち「派遣労働者以外の就業形態で働きたい」が37.0%で、その中では「正社員として働きたい」が74.3%です。

つまり、派遣で働いている人の中には、
「自由だから派遣がいい」
という人もいます。

一方で、
「正社員で働きたいけど難しい」
「派遣以外で働きたい」
という人もかなりいます。

だから、40代以上の男性派遣を見て、
「本人が適当に生きてきただけ」
と見るのはかなり雑です。

実際には、次のようなルートが混ざっています。

  • 正社員だったが会社が潰れた
  • 正社員だったが退職後、転職先が見つからなかった
  • 無職期間を挟んで派遣になった
  • 正社員を目指したが、年齢や職歴で難しかった
  • 派遣で働きながら生活をつないできた
  • 派遣先では真面目に働いているが、正社員化されない

見ていて大変そうに見える人がいるのは、かなり自然です。

その人の能力だけでなく、会社・景気・年齢・職歴・地域・家庭事情など、いろいろなガチャを食らっている可能性があります。


会社ガチャは、人生の消耗度をかなり変える

会社ガチャがきついのは、同じ能力でも消耗度が全然変わるからです。

たとえば、同じ事務職でも、

当たり寄りの会社

  • 残業が少ない
  • 業務範囲が明確
  • 教育がある
  • 上司が人格攻撃しない
  • 休みやすい
  • 人員配置に余裕がある
  • ミスを仕組みで減らそうとする
  • 無理な納期を調整できる
  • 定時退社しても評価が下がらない

外れ会社

  • 毎日残業
  • 業務範囲が曖昧
  • 教育がない
  • 上司が人格攻撃する
  • 休むと嫌味を言われる
  • 人員不足を個人の努力で埋めさせる
  • ミスを個人攻撃で処理する
  • 納期が無理でも調整しない
  • 定時で帰るとやる気がない扱いされる

これ、同じ人でも生活の重さがまったく違います。

能力の問題ではありません。
環境の問題です。

外れ会社に入ると、普通に働いているだけでHPが削られます。
さらに、転職活動をする気力まで奪われるので、抜け出すのも難しくなります。

だから会社ガチャは怖いです。


部署ガチャ・上司ガチャもある

会社全体が悪くなくても、部署や上司で外れることがあります。

同じ会社でも、

  • 部署Aは定時帰り
  • 部署Bは毎日残業
  • 上司Aは相談しやすい
  • 上司Bは人格攻撃してくる
  • チームAは助け合う
  • チームBは責任を押し付け合う

ということがあります。

つまり、会社名だけでは判断できません。

会社ガチャの中に、
部署ガチャ
上司ガチャ
配属ガチャ
があります。

ここが厄介です。


ただし、ガチャを完全に言い訳にすると危ない

ここで注意点があります。

会社ガチャは存在します。
時代ガチャも存在します。
部署ガチャも存在します。

でも、だからといって、
「全部ガチャだから何もできない」
と考えると危険です。

ガチャは完全には消せません。
でも、外れを引く確率は下げられます。

また、外れを引いた後に、
「これは自分のせいだ」
と抱え込みすぎず、
「これは引き直し案件だ」
と判断することもできます。

大事なのは、
ガチャを認めたうえで、確率を下げる行動をすること
です。


クソガチャを避ける方法

ここからが対策です。


1. 求人票の「きれいな言葉」ではなく、数字を見る

求人票には、きれいな言葉が並びます。

  • やりがい
  • 成長できる
  • アットホーム
  • 若手が活躍
  • 裁量がある
  • 風通しがいい
  • 未経験歓迎
  • 社会に貢献
  • チームワークを大切にしています

これらは全部、嘘とは限りません。

でも、これだけでは判断できません。

見るべきは数字です。

  • 月平均残業時間
  • 固定残業代の有無
  • 固定残業時間
  • 年間休日
  • 有給取得率
  • 離職率
  • 平均勤続年数
  • 平均年齢
  • 直近の採用人数と退職人数
  • 休日出勤の有無
  • 夜勤やシフトの有無
  • 賞与実績
  • 昇給実績
  • 退職金の有無

特に見るべきなのは、固定残業です。

固定残業がある会社は、それだけで即アウトではありません。
ただし、固定残業時間が長いのに、基本給が低い会社は注意です。

「残業代込みでこの給料」になっている場合、定時で帰れる前提ではない可能性があります。


2. 「平均残業時間」だけで安心しない

求人票に
「月平均残業20時間」
と書いてあっても、それだけでは安心できません。

平均はかなり危険です。

たとえば、10人の部署で、

  • 5人は残業0時間
  • 5人は残業40時間

なら、平均は20時間です。

でも、配属先によっては40時間側に行く可能性があります。

だから、面接ではこう聞いた方がいいです。

通常月と繁忙月で、残業時間はどのくらい変わりますか?
配属予定部署では、実際に何時ごろ退勤される方が多いですか?
残業時間は平均だけでなく、最も多い方でどのくらいになりますか?
残業が多くなる業務は、どの工程ですか?

「平均」ではなく、
配属予定部署の実態
を聞くことが大事です。


3. 面接で「一日の流れ」を聞く

会社ガチャを避けるには、抽象質問より具体質問です。

たとえば、

御社の雰囲気を教えてください。

と聞くと、だいたい綺麗な答えが返ってきます。

風通しがよく、チームワークを大切にしています。

これでは分かりません。

聞くなら、こうです。

配属予定部署の一日の流れを教えてください。
朝は何から始まり、夕方はどのように終わりますか?
退勤前に発生しやすい業務はありますか?
締切前や繁忙期は、どの業務が増えますか?

一日の流れを聞くと、実態が出やすいです。

残業が多い会社は、夕方以降に業務が積まれる構造があることが多いです。


4. 「仕事が終わらないとき、誰が優先順位を決めるか」を聞く

外れ会社の特徴は、仕事が終わらないときに、全部個人責任にされることです。

だから、面接でこう聞くといいです。

業務が重なったとき、優先順位はどのように決めていますか?
担当者だけで判断するのか、上司と相談して調整するのか教えてください。
繁忙期に業務量が増えた場合、人員調整や納期調整はありますか?

ここで、

それは本人の頑張り次第です
みんな責任感を持ってやっています
若いうちは成長のために頑張ってもらいます

みたいな答えが返ってきたら注意です。

仕事量の調整がない会社は、外れガチャの可能性があります。


5. 「定時で帰る人がどう見られるか」を確認する

残業時間そのものより、文化も大事です。

面接では聞きにくいですが、できればこう確認したいです。

業務が終わっていれば、定時で退勤する方もいますか?
チーム内では、定時退社は普通にされていますか?
繁忙期以外は、早く帰りやすい雰囲気ですか?

ここで、面接官が微妙な顔をしたり、
「まあ、状況によりますね」
だけで濁すなら注意です。

定時退社が悪扱いされる会社は、生活を削られます。


6. 口コミは信じすぎず、共通点を見る

口コミサイトは便利ですが、全部をそのまま信じるのは危険です。

退職者の不満が強く出ることもあります。
部署によって違うこともあります。
古い情報の可能性もあります。

ただし、複数の口コミで同じ内容が出ている場合は注意です。

たとえば、

  • 残業が多い
  • 上司次第
  • 教育がない
  • 人手不足
  • 休日も連絡が来る
  • 評価基準が曖昧
  • 若手がすぐ辞める
  • 管理職が詰める
  • 業務量が多すぎる

これが何度も出てくるなら、かなり警戒です。

口コミは単発ではなく、
パターンを見る
のが大事です。


7. 会社の外から見えるログを確認する

求人票と面接だけではなく、外から見える情報も見ます。

  • 会社ホームページ
  • 採用ページ
  • IR資料
  • 有価証券報告書
  • 平均勤続年数
  • 平均年齢
  • 従業員数の推移
  • 売上と利益の推移
  • 採用人数
  • 退職者数
  • 口コミ
  • SNSでの評判
  • ニュース
  • 労基署関連の報道
  • 裁判・労務トラブルの有無

特に上場企業なら、有価証券報告書に平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与などが載っていることがあります。

非上場でも、採用ページや求人票にヒントがあります。

会社ガチャを避けるには、応募前に調べることがかなり大事です。


8. 面接官の態度を見る

面接は、会社が応募者を見る場であると同時に、応募者が会社を見る場でもあります。

次のような面接官は注意です。

  • 質問に答えない
  • 残業や離職率の質問を嫌がる
  • 上から目線
  • 圧迫気味
  • 話を遮る
  • 人格を見下す
  • 「若いうちは苦労すべき」と言う
  • 仕事内容を具体的に説明できない
  • 入社後の教育体制を説明できない
  • 退職者について全部本人のせいにする

面接で違和感がある会社は、入社後もっときつい可能性があります。

面接は会社のサンプルです。


9. 逃げ道を持っておく

どれだけ調べても、会社ガチャを完全には避けられません。

だから、外れたときの逃げ道が必要です。

  • 生活防衛資金を作る
  • スキルを職務経歴書に残す
  • 転職サイトに登録だけしておく
  • エージェントと話して相場を知る
  • 副業やポートフォリオを持つ
  • 資格より実務で使える経験を作る
  • 退職前に求人市場を見る
  • 職場の記録を残す
  • 心身が壊れる前に引き直す

外れ会社に入ったとき、一番怖いのは、
「ここしかない」
と思い込むことです。

逃げ道があるだけで、会社への依存度が下がります。


10. 入社後に「外れ」と分かったら、早めにログを取る

外れ会社に入ってしまったら、まずログを取ります。

  • 出退勤時間
  • 残業時間
  • 休日出勤
  • 業務指示
  • 上司の発言
  • 人格攻撃
  • メールやチャット
  • 体調不良の記録
  • 業務量の増加
  • 優先順位の確認履歴

これは、戦うためだけではありません。

自分の認知を守るためでもあります。

外れ会社にいると、
「自分が弱いのかな」
「自分の能力が低いのかな」
と思いやすくなります。

でもログを見ると、
「いや、これは普通に業務量がおかしい」
「人格攻撃がある」
「残業が多すぎる」
と判断しやすくなります。


11. 「会社ガチャを引き直す」は負けではない

外れ会社を辞めることは、負けではありません。

もちろん、短期離職にはリスクもあります。
次の転職で説明が必要になることもあります。

でも、明らかに生活や心身を削る会社に長くいる方が、もっと危険です。

大事なのは、
ただ逃げるのではなく、次のガチャの当選確率を上げること です。

前職で分かったことを、次の会社選びに使います。

  • 残業が多い会社は避ける
  • 固定残業が重い会社は避ける
  • 教育がない会社は避ける
  • 人格攻撃する上司がいる会社は避ける
  • 業務範囲が曖昧すぎる会社は避ける
  • 口コミで同じ不満が多い会社は避ける
  • 面接で具体的に答えない会社は避ける

これで、次の外れ確率を下げられます。


会社ガチャ対策チェックリスト

求人票で見ること

  • 固定残業代はあるか
  • 固定残業時間は何時間か
  • 基本給はいくらか
  • 年間休日は何日か
  • 月平均残業は何時間か
  • 賞与実績はあるか
  • 昇給実績はあるか
  • 仕事内容が具体的か
  • 「やりがい」だけでごまかしていないか
  • 離職率や平均勤続年数は見えるか

面接で聞くこと

  • 配属予定部署の一日の流れ
  • 通常月と繁忙月の残業差
  • 定時退社している人の割合
  • 業務が重なったときの優先順位の決め方
  • 入社後の教育体制
  • 中途入社者が最初につまずきやすい点
  • 退職者が出る理由
  • 休日出勤や夜間連絡の有無
  • 残業削減の取り組み

違和感サイン

  • 質問に具体的に答えない
  • 「人による」「状況による」だけで濁す
  • 残業の質問を嫌がる
  • 若いうちは苦労すべきと言う
  • 成長、やりがい、裁量だけを強調する
  • 退職者を悪く言う
  • 面接官が高圧的
  • 仕事内容が最後まで曖昧
  • すぐ内定を出して急かす
  • 人手不足を根性で埋める雰囲気がある

まとめ

会社ガチャは存在します。

同じ時代でも、残業が少ない会社もあれば、毎日21時帰りが普通の会社もあります。
同じ能力でも、会社が潰れたり、転職先が見つからなかったり、派遣に流れたりする人もいます。
就職氷河期世代のように、時代の雇用環境そのものが重かった世代もあります。

だから、全部を自己責任で片づけるのは雑です。

ただし、ガチャだから何もできないわけではありません。

求人票の数字を見る。
平均ではなく配属部署の実態を見る。
面接で一日の流れを聞く。
仕事が終わらないときの優先順位の決め方を聞く。
定時退社がどう扱われるかを見る。
口コミは共通パターンを見る。
面接官の態度を見る。
逃げ道を持つ。
外れたらログを取る。
引き直す。

これで、クソガチャを引く確率は下げられます。

人生は全部自己責任ではありません。
でも、ガチャの確率を下げる行動はできます。

会社は、人生のかなり大きな時間を預ける場所です。

だからこそ、
「入れればどこでもいい」
ではなく、
自分の生活と神経を壊さない会社を選ぶ
という視点が必要です。

会社ガチャは存在する。
だからこそ、引く前に調べる。
引いた後も、外れなら引き直す。

それは逃げではなく、人生のリスク管理です。

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