想定キーワード
- AI プロンプト 開発
- Codex 指示 テンプレート
- AI 検収条件
- ChatGPT 仕事 依頼 方法
- Claude Code プロンプト
- AI 丸投げ 失敗
ここでいう道具は、依頼した文章やプログラムを作ってくれるソフトのことです。
道具に仕事を投げる時、多くの人は「お願い」を渡します。
いい感じに直して
不具合を修正して
画面の見た目や操作を改善して
検索から見つけてもらうことに強くして
全部対応して
これでも道具は何かを返してくれます。
しかし、仕事として安定させたいなら、道具に渡すべきなのは「お願い」ではありません。
渡すべきなのは、完成条件です。
「いい感じ」は道具にも人間にも危ない
「いい感じに直して」という指示は、実はかなり危険です。
なぜなら、何をもって完了なのかが曖昧だからです。
道具は、見える範囲でそれっぽく直します。
でも、あなたが本当に気にしていることを全部理解しているとは限りません。
たとえば継続料金を払ってネットで使うソフト開発なら、本当に重要なのは見た目だけではありません。
- 課金前に処理が走らないか
- 無料枠が無限利用されないか
- エラー時に課金だけされないか
- スマホで次へ進む案内やボタンが見えるか
- 検索結果の題名や説明が重複していないか
- 多言語ページで言語ごとの案内先が合っているか
- 利用者が使う形に組み立てたもので壊れていないか
「いい感じ」では、ここまで確認されません。
何を作るかと、どう確かめるかを伝える
道具に仕事を投げるなら、次の形にすると安定します。
目的:
何を達成したいか
対象:
どのページ・機能・ファイルを対象にするか
優先度:
今すぐ直すもの / 次に直すもの / 後で直すもので分ける
成功条件:
何ができたら完了か
禁止事項:
やってはいけないこと
確認手順:
どうテストするか
出力:
最後に何を報告するか
これを渡すと、道具の作業精度が上がります。
完成条件を伝える依頼文のひな形
以下は、CodexやClaude Codeに投げる時の基本ひな形です。
# 目的
〇〇の不具合を修正し、実際に使う場所で公開できる状態にする。
# 対象
- 対象ページ:
- 対象機能:
- 関連ファイル:
# 優先度
今すぐ直すもの:
- ユーザーが使えない
- 課金・権限・データ破損に関わる
- 実際の公開を止める
次に直すもの:
- 次へ進む案内に影響する
- 申し込みや購入に進む人の割合、分かりやすさ、使いやすさに大きく影響する
- 誤解・離脱を生む
後で直すもの:
- 軽微な表示崩れ
- 文言改善
- 将来改善
# 成功条件
- 〇〇ができる
- 〇〇ではエラーになる
- 〇〇の時は処理が走らない
- スマホ表示でも主な案内やボタンが見える
- テストが通る
# 禁止事項
- 既存の正常動作を壊さない
- 必要がないのに、動きを保ったまま内部の作りを大きく整理し直さない
- 動かす場所ごとに設定する値や秘密情報を出力しない
- 課金処理を動作確認用の仮のまま、利用者が本当に支払える仕組みとして扱わない
# 確認手順
1. 〇〇を実行
2. 〇〇ページを開く
3. 〇〇の条件で確認
4. 〇〇の場合にエラー表示確認
5. 最後にテスト結果を一覧化
# 最後に出すもの
- 修正したファイル一覧
- 実施したテスト
- 残っているリスク
- 人間が確認すべき項目
道具に「まだ確かめていない心配な点」を必ず出させる
道具に仕事を頼む時は、最後に必ずこう言わせるとよいです。
まだ確かめていない心配な点を出してください。
実際の公開前に人間が見るべき項目も出してください。
道具は自信満々に「完了しました」と言いがちです。
しかし、実際には、
- 実際に使う場所で未確認
- 課金テスト未確認
- モバイル未確認
- いつもと違う入力や操作での動きが未確認
- 多言語ページ未確認
- 検索結果の題名や説明未確認
ということがあります。
「完了報告」だけではなく、「未確認報告」までセットにするのが重要です。
道具への分かりやすい指示の例
このサービスの紹介ページで、利用者が試し始めるまでの言葉やボタンの案内を改善してください。
ただし、以下を必ず満たしてください。
- App Store / Google Playのうち、存在するストアボタンだけ表示する
- 開いて最初に見える範囲に主な案内やボタンを1つ置く
- 記事中盤にも自然な次へ進む案内やボタンを入れる
- 検索結果の題名や説明を重複させない
- スマホ幅375pxで表示崩れがないことを確認する
- 最後に変更ファイル、確認手順、まだ確かめていない心配な点を報告する
これは「いい感じにして」よりかなり強いです。
まとめ
道具に仕事を投げるなら、お願いではなく完成条件を渡すべきです。
道具は速く作れます。
でも、何をもって正解かを定義するのは人間です。
成功条件。
禁止事項。
テスト手順。
優先順位。
まだ確かめていない心配な点。\
これらを渡すことで、道具は単なる作業者ではなく、使える実装補助になります。
道具に丸投げして失敗する人は、道具の能力不足だけが原因ではありません。
人間側が完成条件を渡していないことも多いです。
次にできること
道具に投げる仕様・完成条件・チェックリストを毎回同じように用意できるようにしたい場合は、作業説明やメモから手順書を作る仕組みが役立ちます。
