飛行機にギリギリで間に合った話

「まあ、時間あるっしょ」

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飛行機にギリギリで間に合った話
AI生成イメージ
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知らないカップルと朝から搭乗口マラソン

「まあ、時間あるっしょ」

そう思って空港の駐車場に着いた。

そして時計を見た。

全然なかった。

搭乗までに必要な場所へ着くには、残りはだいたい10分。 こちらはまだ駐車場。

空港に着いたつもりだったが、実際にはまだ「空港という巨大ダンジョンの入口」に立っただけだった。

ここから、朝一番の謎のマラソン大会が始まった。

1. 「空港に着いた」と「飛行機に乗れる」は別だった

車で空港に到着すると、なんとなく仕事を終えた気分になる。

でも実際には違う。

車を止める。 ターミナルへ移動する。 必要なら搭乗券を出す。 荷物や保安検査を済ませる。 搭乗口まで歩く。

つまり、駐車場はゴールではない。

スタート地点だった。

ここを完全に勘違いしていた。

「10分ある」ではない。

「10分で、このあと全部やる」である。

文字にすると急に無理そうで笑う。

2. 横を見ると、知らないカップルも爆走していた

急いで移動していると、横にも走っている人たちがいた。

カップルだった。

朝っぱらから、知らない人たちと並んで全力疾走。

会話はない。 自己紹介もない。 でも目的だけは完全に一致している。

飛行機に乗りたい。

観光旅行に来たはずなのに、最初のアクティビティが「知らないカップルとの合同マラソン」になった。

しかも参加費は無料。 失敗した場合の罰だけ異様に重い。

朝の空港は静かに見える。 しかし一部では、人生をかけた短距離走が始まっている。

3. 着いた瞬間、空港スタッフが最短ルートを組んでくれた

ターミナル側に着いてからは、スタッフに事情を伝えた。

すると、

「まずこちらで搭乗券を出してください」 「次はこちらです」

という感じで、必要な動きを順番に案内してもらえた。

急いでいることも伝わり、一部では先に進ませてもらえた。

この瞬間だけ切り取ると、

ギリギリで行くとスタッフが最短攻略してくれる

という、とんでもないライフハックが完成してしまう。

もちろん違う。

これは攻略法ではない。

ただの救助である。

4. 「カスのライフハック」が誕生した

今回の流れを雑にまとめるとこうなる。

  1. 余裕があると思う
  2. 実はない
  3. 走る
  4. スタッフに助けてもらう
  5. なぜか間に合う

結果だけ見ると成功している。

だから脳が危険な学習をしそうになる。

「なんだ、次もギリギリでいいじゃん」

ダメである。

今回うまくいったのは、通路が混みすぎていなかったこと、案内してもらえたこと、動ける状態だったことなど、いろいろな条件がたまたま重なっただけ。

再現性はほぼない。

ライフハックというより、たまたま生還した記録である。

5. 涼しい朝で本当に助かった

もう一つ大きかったのが、朝で涼しかったこと。

これが暑い時間帯だったら、走っている途中で体力がかなり削られていたはずだ。

知らないカップルと並走。 荷物を持って移動。 時計を見るたびに減る残り時間。

状況だけならかなり焦る。

それでも気温が低いだけで、だいぶ楽だった。

旅行の快適さというと、ホテルや座席ばかり考えがちだが、

「空港ダッシュをする羽目になったとき涼しい」

という、想定していなかった恩恵もあるらしい。

できれば二度と検証したくない。

6. 一番おもしろかったのは「余裕があると思っていた」こと

今回の最大のオチは、遅刻そのものではない。

直前まで本人が、

「時間、余裕あると思う」

と考えていたことである。

これが怖い。

焦っている人はまだ急ぐ。

余裕があると思っている人は、普通に歩く。

そして空港は広い。

「駐車場に着く時刻」と「搭乗できる状態になる時刻」の間には、思ったより多くの作業がある。

だから残り時間を考えるときは、

空港まで何分ではなく、搭乗口まであと何分か

で見たほうがいい。

今回、それを体で学んだ。

走りながら。

7. 知らないカップルとのマラソンは、妙な安心感があった

不思議なのは、他にも走っている人がいると少し安心することだ。

「やばいの、自分だけじゃないな」

という謎の連帯感が生まれる。

もちろん、全員やばい可能性があるだけで、状況は何も改善していない。

しかし心理的には少し楽になる。

名前も知らない。 行き先も知らない。 二度と会わないかもしれない。

それでも数分間だけ、

同じ敵『搭乗締切』と戦う仲間

になる。

旅行の出会いというと、旅先での交流を想像する。

今回は違った。

出発前から、無言の戦友ができた。

8. 結論:空港の「到着」はゴールではない

今回の教訓はかなり単純だ。

空港に着いた時刻ではなく、搭乗口まで行ける時刻で考える。

これだけ。

そして、もし本当にギリギリになったら、勝手に判断して迷うより、スタッフに早めに事情を伝えたほうがいい。

ただし、

「急げばスタッフが助けてくれるから、遅く行っても平気」

という学びだけは絶対に持ち帰ってはいけない。

それはライフハックではない。

カスのライフハックである。

今回の旅行は、観光地へ着く前からイベントが始まっていた。

朝の空港。 涼しい空気。 知らないカップル。 全力疾走。 スタッフの案内。

そして最後に残った感想は一つ。

時間、余裕あると思ったら嘘だった。

追記:結局、間に合った

結果から言うと、ちゃんと間に合った。

ただし、駐車場に着いてから搭乗できる状態になるまで、だいたい20分かかった。

「空港に着いた=もうほぼ乗れる」という感覚が、完全に間違っていたことまで数字で証明された。

今回の結論はさらに単純になった。

空港到着はゴールではない。そこから20分かかった。

さらに追記:搭乗口が遠すぎて、マラソンおかわり

しかも最後にもう一段あった。

案内どおり進んで「もうさすがに終わりだろう」と思ったら、搭乗口がほぼ端で、かなり遠い。

さっきまで走って、手続きをして、ようやくここまで来たのに、最後にもう一回ダッシュ。

マラソン、おかわり。

朝から運動する予定なんて一切なかったのに、空港の中だけで二部練みたいになった。

結局、

駐車場からダッシュ → 手続き → 遠い搭乗口までまたダッシュ

である。

間に合ったから笑い話になっているが、今回の結論はかなり本気でこれだ。

空港はマジで余裕を持って着いた方がいい。

「空港に着く時間」ではなく、「手続きして、遠い搭乗口まで歩いてもまだ余裕がある時間」で考えた方がいい。

今回はたまたま間に合っただけ。次も同じように助かる保証はない。


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