仕事・恋愛・家族の悩みと新しいミームやゲーム攻略。後発サイトにとっての競争の違いと、書きたい記事を捨てずに運営する方法。
仕事で嫌なことがあった。家族との距離感に悩んだ。恋愛で相手の行動が分からない。どれも人生では大事件だ。ところが帰宅後、検索窓に入れるのは「謎の風車ミーム 意味」だったりする。人生の優先順位、検索窓の前で急にバグる。
もちろん深い悩みを検索する人もいる。問題は検索の回数だけではない。仕事や恋愛には、昔から大手メディア、専門家、掲示板が何千もの答えを置いている。昨日できた個人サイトが「上司が怖い」で競争しても、検索結果は満員電車だ。発達障害など健康に関わる話題では、情報の正確さと信頼できる根拠も特に重要になる。
では、昨夜突然流行った意味不明なミームはどうか。「これ何?」「元ネタは?」という疑問が先に生まれ、答えを書く人がまだ少ない場合がある。新作ゲームの隠し条件や結果の分岐も同じだ。検索者が今すぐ知りたいことに、早く、具体的に答えられる余地がある。
ある小規模サイトの短期間の集計では、ゲーム攻略が大きく伸び、ミーム記事には数日続く閲覧があった。一方、仕事や恋愛の一般記事の閲覧は少なかった。ただし、これはそのサイトの観測だ。検索市場全体の需要や、競合の強さを直接測った結果ではない。
ここで編集会議が始まる。「じゃあ仕事も恋愛も書くのやめる?」いや、待て。そもそも日常で「なんでこうなる?」と考えることが好きなら、その思考は記事に残したい。アクセスが少ないからといって、考えたことまで廃棄するのは、検索エンジンに人生の編集長を任せるようなものだ。
だから分ける。何を書くかは好奇心で決める。何を目立たせるかは読者の反応で決める。 新しい疑問にすぐ答える記事を入口に置き、日常の考察は蓄積する。人気順だけでなく、新しい記事にも見られる機会を残す。
検索に強い記事だけでサイトを埋めたら、数字は整っても書き手がいなくなる。逆に書きたいことだけで埋めたら、読者が入口を見つけられない。必要なのは二者択一ではなく、玄関と居間を別々に設計することだ。

