メタ情報
- ファイル名候補:
overseas-assignment-busy-pr-fail.md - サブタイトル:社内向け海外赴任紹介が、逆求人になっている問題
- 海外赴任の社内説明資料を作る人事・管理職
- 社内で海外赴任希望者が集まらない会社
- 「海外は忙しい」と聞いて行きたくなくなった人
- 海外赴任制度を魅力的に見せたいが、何を伝えるべきか悩む人
- 海外赴任 社内紹介 忙しい
- 海外赴任 希望者 集まらない
- 海外赴任 PR 失敗
- 海外赴任 説明会 内容
- 海外赴任 魅力 伝え方
- 海外赴任 行きたくない 社内
- 社内向けに海外赴任を「とにかく忙しい」と紹介しても、希望者は増えません。海外赴任を魅力的に見せるには、任期、支援、帰任後キャリア、得られる経験、家族サポート、忙しさの管理をセットで伝える必要があります。
導入:「海外はとにかく忙しい!」は逆求人である
社内向けの海外赴任紹介で、こう言われることがある。
海外はとにかく忙しいです。
何でもやります。
現地では幅広く対応します。
大変ですが成長できます。
これを聞いて、行きたい人は増えるだろうか。
かなり疑わしい。
もちろん、忙しいことを隠す必要はない。
海外赴任が大変なのは事実である。
現地では日本よりも守備範囲が広がることもある。
予想外のトラブルも多い。
仕事の密度も高くなる。
しかし、それを社内向けに「とにかく忙しい!」と紹介してしまうと、かなり逆効果である。
多くの人はこう思う。
誰が行きたいんだよ。
現地便利屋では?
任期も伸びるんでしょ?
家族どうするの?
帰ってこれるの?
手当と支援は?
これはかなり自然な反応である。
1. 忙しさだけを紹介すると、リスクだけが見える
海外赴任紹介で「忙しい」を前面に出すと、聞き手にはリスクだけが伝わる。
- 仕事量が多い
- 何でもやらされる
- 現地で孤立しそう
- 相談相手が少なそう
- 責任が重そう
- 家族に負担がかかりそう
- 任期が伸びそう
- 帰任後も不明そう
これでは、希望者は増えない。
人は、リスクだけでは動かない。
リスクに対して、
- 何が得られるのか
- どんな支援があるのか
- どこまで会社が守るのか
- いつ帰れるのか
- 家族はどう支援されるのか
- 帰ってきた後にどう評価されるのか
が見えて初めて、判断できる。
2. 「忙しい」は魅力ではなく、条件である
忙しいことは、魅力ではない。
忙しい仕事でも、行きたい人がいる場合はある。
なぜか。
その忙しさに見合うものがあるからである。
- 裁量がある
- 権限がある
- 手当がある
- 帰任後の評価がある
- 明確なミッションがある
- 得られる経験が大きい
- 任期が決まっている
- 家族支援がある
- 会社が守ってくれる
つまり、忙しさは単体では売りにならない。
忙しいけど、その分これがある。
までセットで伝えなければならない。
3. 海外赴任紹介で伝えるべきこと
海外赴任を社内に紹介するなら、最低限これを伝える必要がある。
社内説明に入れるべき項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 任期 | 原則何年か、最大何年か |
| 延長 | 延長条件、本人同意、家族事情確認 |
| ミッション | 現地で何を達成するのか |
| 権限 | どこまで決められるのか |
| 支援 | 現地生活、医療、安全、住宅 |
| 家族支援 | 帯同・単身・教育・一時帰国 |
| 手当 | 海外勤務手当、ハードシップ、単身赴任 |
| 帰任後 | 帰任後ポスト・評価・キャリア |
| 相談先 | 困った時に誰へ相談するか |
| 成功例 | 行ってよかった人の具体例 |
| 失敗対策 | 大変だった点への改善策 |
これがないまま「忙しいです!」だけなら、ただの逆求人である。
4. 良い紹介文と悪い紹介文
悪い紹介文
海外ではとにかく忙しいです。
現地では幅広く対応する必要があります。
大変ですが成長できます。
やる気のある方はぜひ。
これは危ない。
聞き手にはこう見える。
忙しい。
何でも屋。
支援不明。
帰任不明。
家族不明。
手当不明。
誰が行くんだ。
良い紹介文
海外赴任では、現地法人の業務改善・技術移転・顧客対応など幅広い経験を積むことができます。
任期は原則3年で、延長は本人・家族事情を確認したうえで判断します。
赴任中は住宅・医療・一時帰国・子女教育などの支援制度があります。
帰任後は海外経験を活かせるポストへの接続を想定しています。
忙しさはありますが、ミッション・支援・帰任後キャリアを明確にしたうえで希望者を募ります。
これなら判断できる。
5. 「行った人がしんどそう」は最大の逆広報
海外赴任の社内PRで一番効くのは、実際に行った人の姿である。
行った人が、
- 何年も帰ってこない
- いつも忙しそう
- 家族と離れてしんどそう
- 帰任後のポストが微妙
- 現地で何でも屋になっている
- 帰ってきても報われていない
- 「大変だった」しか言わない
なら、どれだけ綺麗な説明をしても希望者は増えない。
逆に、行った人が、
- 任期通り帰ってきた
- 家族支援があった
- 帰任後キャリアにつながった
- 手当も納得感があった
- 現地ミッションが明確だった
- 行ってよかったと言っている
なら、希望者は増えやすい。
制度の良し悪しは、赴任者の姿に出る。
6. 一言で刺す:「忙しい!」は宣伝文句ではない
この問題を一言で言うなら、これである。
「海外はとにかく忙しい!」は宣伝文句ではない。
リスク説明である。
リスク説明をするなら、補償・支援・任期・帰任後キャリアもセットで出すべきである。
まとめ
海外赴任を社内向けに紹介するなら、「忙しい」を前面に出すだけでは逆効果である。
忙しいことは事実かもしれない。
しかし、それだけでは誰も行きたくならない。
伝えるべきなのは、
- 何が得られるか
- どれくらいの任期か
- 延長条件は何か
- 家族支援は何か
- 手当は何か
- 帰任後のキャリアはどうなるか
- 会社がどこまで守るか
- 忙しさをどう管理するか
である。
最後に一言。
海外赴任の社内紹介で「とにかく忙しい!」だけを出すのは、求人広告に「残業多いです!」と大きく書くようなものだ。
それで希望者が集まらないのは、かなり自然である。
