科学者が何か重大な秘密を明かす――そう思って画像を読むと、発表内容は「Hi(やあ)」だけ。これが2026年10月にも再び広がった「Scientists Reveal the Hi」ミームだ。立派なニュース見出しと、ただ挨拶する猫の落差がすべてを持っていく。
何が起きた? 本物の科学ニュースと偽物の見出し
出発点の一つは、2025年5月16日のBBC Newsroundによる茶トラ猫の毛色についての記事。その猫画像を使ったニュース風の加工ネタと、犬を使った「Scientists reveal the secret」という別の加工ネタが2025年に投稿された。つまり、BBCが「Hi」という研究結果を発表したわけではない。
2026年5月28日、Redditのr/xertunpostingに「Hi」という投稿が登場。ニュースの重大発表らしい文面は「Scientists reveal the Hi」に変わり、秘密の解明は挨拶一語に縮んだ。さらに10月12日には色を反転させて「bye」に変えたInstagram版、14日には猫の顔をアザラシ風にした版が記録されている。10月23日、Know Your Memeの週間まとめでも再流行が取り上げられた。
本物のコメント欄は研究会ではなく挨拶会
元のReddit投稿には実際に「Hello 😸」「Haiii :3」と返す人がいた。さらにフランス語の呼びかけを「aujourd'hui je hi」で締めるコメントもある。これは新しい科学的事実を議論する反応ではなく、画像が提示した「Hi」という世界観にそのまま参加する遊びだ。
見出しは厳粛、本文はゼロ行、質疑応答は全員「こんにちは」。笑いの芯は、科学の権威を借りた形式が、最も情報量の少ない挨拶を堂々と掲げることにある。
編集部の創作大喜利:記者会見を開いてみた
ここからは実際の投稿やコメントではなく、設定を借りたオリジナルの小話。
記者「今回の研究で判明したことは?」 研究員「Hi」 記者「それは発表の冒頭ですよね?」 研究員「結論です」 広報「質疑応答に移ります」 会場「Hello」 研究員「査読、完了」
別の会見では猫が「bye」と言って退出する。新説発表ではなく、会見の終了が研究成果になってしまう。アザラシ顔の版まで来ると、研究対象も発表者も入れ替わっているのに、見出しの威厳だけは残っている。
結論
このミームの面白さは難解な暗号ではない。「科学者が秘密を明かす」という大きな期待を、たった二文字の挨拶で回収すること。画像の外にいるネット民まで挨拶し始めると、研究は一切進まないのに、会見だけが妙に盛り上がる。
出典と確認範囲
- [1] Reddit original edit, May 28, 2026: https://www.reddit.com/r/xertunposting/comments/1tq5jb0/hi/
- [2] Know Your Meme history, updated October 19, 2026: https://knowyourmeme.com/memes/scientists-reveal-the-hi
- [3] Know Your Meme weekly roundup, October 23, 2026: https://trending.knowyourmeme.com/editorials/meme-review/the-weekly-meme-roundup-amazon-packages-haunted-houses-saitama-vs-goku-and-more
- [4] BBC Newsround original ginger-cat article, May 16, 2025: https://www.bbc.co.uk/newsround/articles/c071kld2x1go
- [5] Instagram 'bye' variation, October 12, 2026: https://www.instagram.com/p/DeakfuYBCl9/
- [6] Instagram seal-face variation, October 14, 2026: https://www.instagram.com/p/DefV-SqNR5c/
Reddit本文と公開コメントは直接確認。Instagramの元投稿は直接取得できず、各派生の内容と日付はKnow Your Memeの記録による。BBC原文はアクセス制限のため二次資料で記事の存在と日付を照合。2026年10月25日観測。

