笑顔が商売道具の赤い牛が、ある日いきなり真顔になった。チーズブランド「The Laughing Cow」が2026年9月22日に始めた演出だ。商品や動画の牛までしょんぼり。名前に「笑う」と入っているのに、仕事を放棄している。
「何があったの?」とネットが騒ぎ、牛が落ち込んだ理由を勝手に考える画像や投稿も登場した。最初はブランド側も答えを隠していたので、悲劇の予告編にでも見える。いや、相手はチーズのパッケージだ。
9月30日に公式が明かした理由は、みんなが小さなことでケンカしすぎだから。飛行機の座席を倒すか、グループチャットでどう返信するか。そんな話で人間が本気になっているのを見て、牛が笑えなくなったという設定だった。
英語の wedge issue は人を対立させる問題のこと。ここではチーズの「ひと切れ(wedge)」ともかけている。つまり、牛の深刻な表情の裏にあったのはダジャレ込みの広告企画。牛を笑わせるために、くだらない争いを笑い飛ばそうと呼びかけている。
ネットが勝手に作った暗い背景設定と、公式の「細かいことでもめるな」がぶつかる。その温度差がこのミームの面白さだ。まさかチーズに人間関係を心配される日が来るとは。
出典:ブランド公式の説明 / Know Your Memeの記録。対象は2026年9〜10月の米国でのキャンペーンとネット上の反応。ほかの国でも同じ商品表示になったとは確認していない。
