二人でゆっくりできる場所を探していた。ただ、それだけだった。
カフェだと周りに人がいる。漫画喫茶やホテルなら落ち着けるかもしれない。そんな気持ちでホテルの設備を調べ始めたら、出てくるものがだんだんおかしくなってきた。
カラオケ。ゲーム。サウナ。露天風呂。岩盤浴。
いや、待って。テニス?
ホテルを探していたはずなのに、スポーツ施設の案内を読んでいる。
1. 「部屋で休める」だけじゃなかった
最初に驚いたのは、遊びと休息が同じ場所にあることだ。
客室に岩盤浴やサウナを備えたホテルがある。別のホテルにはカラオケ付き客室がある。宿泊客向けに、露天風呂や卓球、ビリヤードを貸し切りで使える設備を用意したところもある。
温まりたい日は岩盤浴。元気がある日はゲームやカラオケ。何もしない日なら、ただゴロゴロすればいい。
「二人で静かに過ごす」と「二人で遊ぶ」が、実は同じ候補の中に入っていた。
もちろん、全部が同じホテルや同じ部屋に付いているわけではない。そこは設備欄を見比べる必要がある。
2. テニスが出てきたところで、完全にジャンルが変わった
そして、とうとうテニスまで見つかった。
京都のホテルの公式案内には、部屋の2階部分でテニスを楽しめる「メゾネットテニス」の設備が載っている。
部屋の中でテニス。
何を言っているのか分からないが、本当に案内に書いてある。
泊まる前にひと汗かくのか。むしろ運動したあとに休むのか。デートの行き先を調べていたのに、急に「ラケット持ってく?」という話になりかねない。
ホテルのはずなのに、遊園地側がじわじわ侵食している。
3. 一人暮らしだと、そもそも調べる理由がなかった
考えてみると、知らなかったのも当然かもしれない。
一人暮らしで、自分の部屋に人を呼べるなら、二人でゆっくり過ごすためだけに別の場所を借りようとは考えにくい。「部屋でのんびりする」は、もう家で解決していたからだ。
だからホテルのイメージも「泊まる」「短時間休む」で止まっていた。
でも、家が使えない日や、いつもと違うことをしたい日は話が変わる。設備を調べてみたら、知らなかった遊び場がごろごろ出てきた。
場所が増えたのではなく、今まで見ていなかった選択肢が見えるようになった。
4. いちばん行きたくなったのは、貸し切り岩盤浴
いろいろ見つけた中でも、妙に心をつかまれたのは岩盤浴だった。
二人で同じ場所にいて、頑張って何かをしなくていい。疲れているなら無理に盛り上がらなくてもいい。静かに温まって、休んで、少し話す。それだけで十分にデートになる。
「一緒に遊びたい」と「ゆっくりしてほしい」が、変にぶつからない。
ただし、予約前には設備のある部屋、貸し切りの方法、休憩利用の可否、料金、利用時間を公式サイトで確認したい。安く見えても曜日や部屋で変わるし、何より一緒に行く人が望む過ごし方かが大事だ。
それにしても、二人で落ち着ける場所を探し始めた結果、岩盤浴から室内テニスまで見つかるとは。
ラブホ探しのはずが、レジャー施設の発掘調査になってしまった。
設備の事実確認: 岩盤浴・サウナ・カラオケの客室例/貸し切り設備の例/室内テニスの例。設備や利用条件は施設・客室ごとに異なる。
