結論――完全な矛盾と断定するより、「初期の希少性と後期の人口感覚がズレた」と見る方が自然
G.I.編の念能力者200人問題は、
設定ミスだ
と即断するほど単純ではない。
説明する方法はいくらでもある。
- 世界は非常に広い
- G.I.求人は特殊な念能力者ネットワークへ流れた
- 応募者にはプロハンターも含まれる
- 応募者には富裕層や収集家も含まれ得る
- 念能力者全員が天空闘技場へ行くわけではない
- 念能力者全員がハンター資格を欲しがるわけではない
- すでに別の仕事や人脈を持つ人もいる
これらを組み合わせれば、200人が集まること自体は成立する。
ただし、
初期作品が読者へ与えた「念はものすごく希少」という感覚
と、
G.I.以降の「裏側にはかなり念能力者がいる」という世界像
の間には、確かに距離がある。
長期連載では必要な能力者数が増える
物語が最初のハンター試験だけで終わるなら、念能力者は数人でもいい。
しかし物語が広がると、
- 格闘大会
- マフィア
- 幻影旅団
- G.I.
- キメラアント
- ハンター協会
- 王族
- 護衛
- マフィア組織
と、念能力を使う舞台が増える。
そのたびに、
その世界に念能力者が何人いるのか
という母数も自然に増えていく。
結果として後から初期を見ると、
「あの頃、念能力者少なすぎない?」
が起きる。
念の「能力体系」は整っているが、「人口統計」はかなり柔軟
『HUNTER×HUNTER』は念能力のルールについて非常に細かい。
- 系統
- 修行
- オーラ
- 制約
- 誓約
- 発動条件
- 相性
- 情報戦
などは長く使われ続ける。
一方で、
念能力者が世界に何人いるのか どの業界にどれくらいいるのか 一般人がどこまで存在を知っているのか
は、かなり柔軟に拡張されている。
ここを同じ精度で固定設定だと考えると、違和感が出やすい。
一番自然な読み方
したがってG.I.の200人問題は、
「完全な設定破綻」
と切るより、
「世界観が広がった結果、初期に感じた希少性と後の人口密度が噛み合いにくくなった」
と見るのが一番自然である。
ハンター試験:
「念? そんな力があるのか」
天空闘技場:
「200階からが念能力者の世界」
G.I.:
「念能力者の方、200人集まりました」
急に、
念能力者の合同企業説明会
になる。
