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本文: 日本語版
特定技能はゴールではなく、キャリアの途中地点として考えた方がいい
日本で働く外国人労働者は増えています。厚生労働省の発表では、令和7年10月末時点の外国人労働者数は2,571,037人で、届出が義務化されて以降で過去最多でした。国籍別ではベトナムが最も多く、次いで中国、フィリピンが多いとされています。
この数字を見ると、日本の会社にとって外国人材はすでに「一部の特別な存在」ではありません。製造、介護、外食、宿泊、建設、農業など、多くの現場で重要な労働力になっています。
ただし、ここで大事なのは、外国人として日本で働けるようになったこと自体をゴールにしないことです。
特定技能は大きな一歩です。
でも、そこで止まると、給料があまり上がらない可能性があります。
日本で働き続けるなら、特定技能を「ゴール」ではなく、「次の選択肢を増やすための途中地点」として使う方がいいです。
給料は、真面目さだけでは上がりにくい
日本の会社では、真面目に働く人が好かれます。
遅刻しない。休まない。言われたことをやる。周りとトラブルを起こさない。
これはとても大事です。
でも、真面目に働いているだけで給料が大きく上がるとは限りません。
なぜなら、会社が給料を上げる理由は「この人は頑張っているから」だけではないからです。給料は、次のような条件で決まりやすいです。
- その仕事ができる人が少ない
- 日本語で説明・報告・相談ができる
- 資格や技能がある
- 他の会社でも働ける
- リーダーや教育係になれる
- より責任のある仕事ができる
- 会社がその人に辞められると困る
つまり、給料を上げたいなら、「真面目に働く人」から「他の会社でも必要とされる人」に近づく必要があります。
会社の善意を待つより、自分の選択肢を増やす
もちろん、良い会社なら、外国人社員の成長を見て給料を上げてくれることもあります。日本語学習を支援してくれる会社、資格取得を応援してくれる会社、長く働ける制度を作っている会社もあります。
でも、すべての会社がそうではありません。
なかには、外国人材を「安く働いてくれる人」と見ている会社もあります。
本人が努力しても、給料があまり上がらない会社もあります。
長く働いても、職務経歴として強くならない仕事だけを任せる会社もあります。
だから、自分の人生を会社の善意だけに預けない方がいいです。
会社に期待するより、自分が移動できる状態を作る。
これが大事です。
特定技能から年収を上げるために見るべきこと
特定技能からキャリアアップしたいなら、次の5つを意識した方がいいです。
1. 日本語力を上げる
日本語は、給料を上げるための大きな武器です。
仕事の指示が分かるだけでなく、自分から報告・相談・改善提案ができると、任される仕事が変わります。
特に大事なのは、次の日本語です。
- トラブルを説明する日本語
- 作業手順を説明する日本語
- 改善提案をする日本語
- 後輩に教える日本語
- 面接で自分の経験を説明する日本語
日常会話だけでなく、「仕事の日本語」を増やすことが重要です。
2. 資格・技能を取る
分野によっては、資格や技能が給料に影響します。たとえば、介護、建設、自動車整備、外食、宿泊、製造などでは、資格・技能・経験が次の仕事につながります。
大事なのは、「その資格を取ると、どの仕事に移れるか」を先に調べることです。
資格を取ること自体が目的ではありません。
より高く評価される仕事に移るために資格を使います。
3. 職務経歴を作る
転職や在留資格の変更を考えるとき、自分が何をしてきたかを説明できることが大事です。
ただ「工場で働きました」だけでは弱いです。
たとえば、次のように書けると強くなります。
- どの工程を担当したか
- どんな機械を使ったか
- 何人のチームで働いたか
- 新人教育をしたか
- 不良率や作業時間を改善したか
- 日本語で報告や記録を書いたか
- リーダー補助をしたか
職務経歴は、給料を上げるための証拠です。
4. 転職できる状態を作る
同じ会社に長くいることが悪いわけではありません。
ただし、そこにしかいられない状態になると、給料交渉は弱くなります。
他社でも働ける。
別の地域でも働ける。
別の分野にも移れる。
面接で説明できる。
履歴書・職務経歴書を作れる。
この状態になると、会社との関係が変わります。
会社にお願いするだけではなく、「自分で選べる」状態に近づきます。
5. 支援機関・公的情報を確認する
特定技能は制度が変わることがあります。分野ごとのルール、提出書類、支援内容、転職時の手続きなども確認が必要です。
出入国在留管理庁には、特定技能制度の公式ページや、外国人向けの特定技能総合支援サイトがあります。特定技能総合支援サイトは、日本語、英語、中国語、ベトナム語、タガログ語、タイ語、インドネシア語、ミャンマー語、ネパール語など複数言語に対応しています。
分からないことを会社だけに聞くのではなく、公式情報や相談窓口も使いましょう。
「日本で働ける」から「日本で選べる」へ
特定技能で日本に来ることは、大きな挑戦です。
でも、本当に大事なのは、その後です。
日本で働ける。
そこから、日本で選べる。
さらに、日本で高く評価される。
この順番で考えると、やるべきことが見えやすくなります。
最初は、仕事を覚えることが大事です。
次に、日本語と資格を増やす。
その次に、職務経歴を作る。
そして、よりよい会社・職種・地域を選べる状態にする。
会社に給料を上げてもらうのを待つだけではなく、自分の値段が上がる場所へ移れる準備をしましょう。
まとめ
特定技能は、日本で働くための大事な制度です。
でも、それだけで年収が自然に上がるわけではありません。
年収を上げたいなら、
- 日本語力を上げる
- 資格・技能を取る
- 職務経歴を作る
- 転職できる状態を作る
- 公式情報と相談先を確認する
- 会社の善意だけに依存しない
ことが大事です。
日本で安く使われるために働くのではなく、日本で自分の選択肢を増やすために働く。
特定技能は、そのための一歩として使った方がいいです。
やさしい日本語のショート版
タイトル
特定技能から給料を上げるには?日本で働く外国人のための考え方
特定技能で日本で働くことは、大きな一歩です。
でも、特定技能になっただけで、給料が大きく上がるとは限りません。
給料を上げるためには、会社に待つだけではなく、自分の力を増やすことが大切です。
大切なことは5つあります。
日本語を勉強する
仕事の説明、報告、相談、面接で話せる日本語が大切です。資格や技能を取る
介護、建設、外食、宿泊、製造など、資格や経験が次の仕事につながることがあります。職務経歴を作る
「どんな仕事をしたか」「何を改善したか」「新人に教えたか」を説明できるようにしましょう。転職できる準備をする
ほかの会社でも働ける状態になると、選択肢が増えます。公式情報を確認する
特定技能のルールは変わることがあります。出入国在留管理庁などの公式情報を確認しましょう。
日本で働けることはゴールではありません。
日本で選べるようになることが大切です。
FAQ
Q. 特定技能なら必ず給料は上がりますか?
必ずではありません。分野、会社、地域、経験、日本語力、資格、転職可能性によって変わります。
Q. 日本語はどこまで必要ですか?
日常会話だけでなく、仕事の説明・報告・相談・面接で使える日本語が重要です。給料を上げたいなら「仕事の日本語」を増やす必要があります。
Q. 会社が給料を上げてくれない場合はどうすればいいですか?
まずは評価基準、昇給制度、資格手当、担当業務を確認します。それでも上がる見込みがないなら、職務経歴を整理し、他社や別分野も調べるのが現実的です。
参照元
- 厚生労働省「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和7年10月末時点)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_68794.html - 出入国在留管理庁「特定技能制度」
https://www.moj.go.jp/isa/applications/ssw/index.html - 法務省 出入国在留管理庁「特定技能総合支援サイト:外国人向け」
https://www.ssw.go.jp/

