メタ情報
- ファイル名候補:
abstract-concrete-ai-thinking.md - 想定タイトル: 好き・嫌いの理由を言葉にすると、作りたいものを伝えやすくなる
- サブタイトル: 好き・嫌いの理由を、相手に伝わる言葉にする
作成を手伝う道具を使っているが、出来上がったものがズレることが多い人
自分の好みや違和感をうまく道具に伝えるお願いの文にできない人
作成を手伝う道具で、記事・画像・音楽・資料・アプリ案を作りたい人
共通する理由や仕組みを見つけることや実際に使える例や手順へ戻すことがなぜ大事か知りたい人
AI時代 頭の良さ
抽象化 具体化 AI
プロンプト 抽象化
AIガチャ 評価関数
好み 言語化 AI
違和感 構造化
AI活用 思考法
道具に文章や画像などを作ってもらえる時代に強い人は、具体的な好き嫌い・違和感から共通する理由や仕組みを抜き出し、それを道具に伝えるお願いの文やチェックリスト、記事、資料へ戻せる人です。共通する理由や仕組みを見つけることと実際に使える例や手順へ戻すことの往復力を、お願いした曲を作ってくれる道具や仕事改善の例から整理します。
導入:作成を手伝う道具に「いい感じにして」と言っても、だいたいズレる
作成を手伝う道具に何かを作らせるとき、多くの人はこう頼む。
いい感じの記事を書いて。
かわいいキャラを作って。
ギターと太鼓が中心の曲を作って。
分かりやすい資料にして。
業務を効率化して。
もちろん、それでもある程度は出る。
しかし、本当に自分の好みに合うもの、自分の目的に合うものを作るには、これだけでは足りない。
なぜなら、「いい感じ」「かわいい」「ギターと太鼓が中心」「分かりやすい」「効率化」は、人によって意味が違うからである。
道具に文章や画像などを作ってもらえる時代に強いのは、ただ作成を手伝う道具に頼める人ではない。
強いのは、
自分が何を良いと思っているのか
何を嫌だと思っているのか
どの要素が刺さっているのか
どの要素はいらないのか
それを作成を手伝う道具に渡せる形にできる人
である。
つまり、道具に文章や画像などを作ってもらえる時代の頭の良さは、共通する理由や仕組みを見つけることと実際に使える例や手順へ戻すことを往復できることにある。
1. 共通する理由や仕組みを見つけることとは何か
共通する理由や仕組みを見つけることとは、個別の出来事から共通する理由や仕組みを抜き出すことである。
たとえば、音楽の好みで考える。
具体的にはこう。
- God knows... が好き
- ぼざろの曲が好き
- Burn My Dread が好き
- ゲーム戦闘曲が好き
- BABYMETALは声はいいけど、音が違った
- 歌詞はあまり重要ではない
- 低音が深い曲が好き
- かわいい声と攻撃的な音のギャップが好き
ここで止まると、作成を手伝う道具にはこう頼むしかない。
アニメで流れる、ギターと太鼓が元気に鳴る曲を作って。
かわいい声と激しく鳴るギターの曲にして。
ゲーム曲っぽくして。
でも、それだとズレる。
なぜなら、好きなのは曲の種類の名前ではなく、その曲を作っている声や音の組合せだからである。
この具体例から共通する理由や仕組みを見つけると、こうなる。
かわいい・元気な女性の歌声
攻撃的なリズム
曲の土台になる太い低音
一番低い音域まで深く響く低音
録音されたそれぞれの音が澄んでいて、聞き分けやすく整っていること
戦闘曲っぽい高揚感
笑いを狙う雰囲気・低くうなる荒い歌声・生の会場を感じさせる音はいらない
これが共通する理由や仕組みを見つけることである。
「どの曲が好きか」ではなく、
「なぜその曲が好きなのか」へ進む。
2. 実際に使える例や手順へ戻すこととは何か
実際に使える例や手順へ戻すこととは、見つけた共通点や理由を、実際に使える形へ戻すことである。
先ほどの音楽の好みを、音楽を作る道具に伝えるお願いの文に戻すとこうなる。
かわいく元気な女性の歌声。激しく刻むリズム。曲の土台になる太い低音と、一番低い音域まで深く響く音。大きな太鼓の低く強い音と、底の細い金属線も鳴る小さな太鼓の鋭い音。録音された音を澄んで聞き分けやすく整え、アニメやゲームの曲のような雰囲気にする。戦闘曲の高揚感と、感情が高まるサビ。かわいい声と重いリズムの対比。
入れてほしくないものは、こう伝える。
低くうなる荒い歌声、男性の激しく叫ぶ声、笑いを狙った激しい曲、濁った低音、弱い太鼓の音、会場の観客のざわめき、古い録音のような粗い音、音が混み合ってまとまらない曲にはしない。
これが実際に使える例や手順へ戻すことである。
共通する理由や仕組みを見つけることだけなら、
自分はかわいい声と重低音のギャップが好きなんだな
で終わる。
しかし、実際に使える例や手順にできると、
- Sunoに伝えるお願いの文
- Udioに伝えるお願いの文
- 曲探しの検索ワード
- 記事の見出し
- 交流サイトへの投稿案
- 自分の好みを具体的に書いたもの
に変換できる。
ここが強い。
3. 理由を考えるだけでも、個別の対応だけでも足りない
共通点や理由を見つけるだけの人は、評論で終わりやすい。
この構造はこうだ。
本質はこうだ。
これはこういう現象だ。
これは大事である。
しかし、共通する理由や仕組みを見つけることだけでは現実に落ちにくい。
一方で、個別の例に対応するだけの人は、個別対応で終わりやすい。
この電話に出る。
この資料を作る。
この荷物を受け取る。
この曲を聴く。
これも必要である。
しかし、実際に使える例や手順へ戻すことだけでは同じ問題を何度も処理することになる。
強いのは、往復できる人である。
具体の違和感
↓
共通する理由や仕組みを見つける
↓
お願いの文・記事・確認する項目など、使える形にする
↓
別の分野にも使う
この往復ができると、一回の気づきがあとで使える記事やメモになる。
4. 仕事でも同じことが起きる
音楽だけではない。
仕事でも同じである。
具体
電話がうざい。
営業電話が多い。
採用担当宛てと言われて転送される。
上司が「電話に出ろ」と言う。
電話で集中が切れる。
ここで止まると、ただの愚痴になる。
共通する理由や仕組み
誰の担当か確かめていない問い合わせを個人に流している。
価値の低い割り込みを遮断できていない。
仕事に使える時間も集中力も、限りがあると考えていない。
電話に出ることと、必要な電話に出ることが混同されている。
ここまで行くと、構造が見える。
実際に使える例や手順へ戻すこと
新規営業電話は原則転送しない。
会社名・用件・既存取引か新規営業かを最初に電話を受ける人が確認する。
必要なものだけチャット共有する。
担当外電話は発生元へ戻す。
電話対応ルールをチェックリスト化する。
これで実務に戻せる。
つまり、仕事改善も同じである。
5. 記事作成でも同じ
記事作成でも、共通する理由や仕組みを見つけることと実際に使える例や手順へ戻すことの往復が重要である。
具体
上司が「目をつぶるわ」と言ってきた。
善意で中継した仕事を、なぜか自分の責任にされた。
電話に出ろと言われた。
海外赴任がズルズル延長されている。
トイレがよく詰まる。
共通する理由や仕組み
依頼を許可に変換する上司。
親切心を理由に担当外の仕事を押し付けること。
誰の担当か確かめていない問い合わせの個人押し付け。
いつまでか分からない赴任を当然の仕事として扱い、家族と離れて暮らす負担を本人に引き受けさせること。
便器から消えたら勝ちではなく、配管の最後まで流れて勝ち。
実際に使える例や手順へ戻すこと
ブログ記事
チェックリスト
交流サイトへの投稿案
社内提案文
相談文面
アプリ案
道具に伝えるお願いの文集
こうすると、愚痴があとで使える記事やメモになる。
6. 道具に作成を任せる時ほど、自分の判断基準が大事になる
作成を手伝う道具は、指示されたものを作る。
しかし、何を良いとするかまでは、こちらが決めなければならない。
つまり、道具に文章や画像などを作ってもらえる時代に重要なのは、何を良いとするかの判断基準である。
音楽なら、
かわいい声
攻撃的リズム
一番低い音域まで深く響く低音
高音質
ネタ感はいらない
資料なら、
聞き手の理解順
1ページで1つのことを伝える
話者が話しやすい
文字を詰め込みすぎない
決裁者が誤解しない
記事なら、
違和感を拾う
出来事のつながりを整理する
短い名前を付ける
チェックリスト化する
次にすることまで出す
これらが何を良いとするかの判断基準である。
作成を手伝う道具にとっては、これが道しるべになる。
だから、何度も作り直して好みのものを探すことは運ではない。
かなりの部分は、
自分が何を良いとするかの判断基準をどれだけ言語化できるか
で決まる。
7. できない人が多い理由
共通する理由や仕組みを見つけることと実際に使える例や手順へ戻すことの往復は、意外と難しい。
多くの人は、具体のまま止まりやすい。
あの人が嫌い。
電話がうざい。
この曲が好き。
会議がだるい。
仕事が忙しい。
これは自然である。
でも、そこから構造を抜かないと、再利用できない。
一方で、理由や仕組みの話だけに寄りすぎる人もいる。
大事なのは、人と話して伝え合うことです。
生産性向上が大事です。
みんなで助け合うことが重要です。
主体性が必要です。
これも弱い。
大まかな言葉だけで、何をすればいいか分からないからである。
必要なのは、
個々の例から共通する理由や仕組みを見つけ、それを別の例や手順に戻すこと。
ここで初めて使える知恵になる。
8. 好みのものを作ってもらうには、判断基準を言葉にする
この話を一言で言うなら、これである。
何度も作り直して好みのものを探すことは、運ではなく何を良いとするかを言葉で伝える練習である。
もう一つ言うなら、
好きなものをそのまま投げるな。
なぜ好きなのかを考え、共通する理由や仕組みを見つけろ。
入れる要素と除く要素に分けて、作ってほしい内容を具体的に書いて渡せ。
これができる人は強い。
まとめ
道具に文章や画像などを作ってもらえる時代に強いのは、作成を手伝う道具に詳しい人だけではない。
具体の違和感を拾える人。
そこから共通する理由や仕組みを抜き出せる人。
見つけた共通点や理由を、道具に伝えるお願いの文・記事・チェックリスト・資料・アプリ案に戻せる人。
この人が強い。
音楽でも、仕事でも、資料でも、記事でも、アプリでも同じである。
最後に一言。
頭の良さとは、具体を覚えていることだけではない。
具体から構造を抜き、別の具体へ戻せることでもある。
