重大なネタバレ:ペイントレスとの戦いから本物のルノワールとの対決まで。最後の選択や結末には触れない。
巨大なモノリスに毎年数字を書くペイントレス。数字と同じ年齢以上の人が消える。どう見てもラスボスだ。ところが真犯人は、ずっとキャンプで武器を強化してくれた親切なキュレーターにつながる本物のルノワールだった。「お前かよw」の一言では済まない。家族の絵が二重に存在し、娘が怖い怪物を作り、妻を連れ戻したい夫が妻を思わせる巨大な踊り子まで描く。何を守ろうとして、なぜこんなことになったのか。ゲームの手紙・手記と、まだ謎のままの点を分けて考える。
1. あんな巨大数字を書いたらラスボスに見える
モノリスの数字は毎年減り、その年齢以上の人々が姿を消す。ゲームの公式紹介ですら、ペイントレスが呪われた数字を描くと伝えていた。[1] そんな見せ方で「実は警告でした」と言われても! 警告ならせめて「危険」と一行添えてほしかった。
2. ルノワールは一人じゃなかった
黒服のルノワールは、アリーヌが絵の中に描いた夫。キャンプの顔のないキュレーターは、現実の本物のルノワールと関わる存在だ。同じ人物が着替えているだけではない。絵のルノワールには自分の意志がある。 本物の考えと食い違うから、二人が敵同士にもなる。[2][3]
3. モノリス地下からリモートで武器屋を営業
本物のルノワールは、アリーヌにモノリス地下へ封じられていた。それなのにキャンプで武器を強化してくれる。遠くからキュレーターの姿を出していたと考えられるが、どう作られ、どこまで動けたかという細部は明かされていない。地下に封印、でも接客は可能。封印中のリモートワーク、自由すぎんかw [3]
4. 本人と絵の家族を整理しないと迷子
現実の少年ヴェルソは火災で死んだ。母アリーヌは彼の絵の世界に入り、夫や子どもたちの姿を描いた。一方マエルは、絵のコピーではなく、現実の娘アリシアが入って記憶を失った姿。別に「絵のアリシア」も存在する。見た目が似ても「元の人」「描かれた人」「入った人」は別だ。[2][3]
5. 父は帰れと言い、母はここで生きたい
本物のルノワールは妻と娘を現実へ戻し、死んだヴェルソと向き合ってほしい。母アリーヌは息子の残した世界を捨てられない。絵のルノワールは妻を守りたい。絵のヴェルソも長い年月の間に考えが変わっている。みんな家族のためと言うが、住民から見たら世界消去の危機。家庭の問題を全世界に持ち込まないでくれ。 [2][4]
6. 「やっと会えた」は本物とコピーのご対面
黒服のルノワールがキュレーターと向き合うのは、単に死んだはずの人が生きていた場面ではない。母が描いた夫が、現実の夫と対面している。絵の人にも愛情、記憶、恐怖がある。「コピーだから消していい」とも簡単には言えない。ここで敵味方の境界まで崩れる。[3]
7. 人々を消していたのは父。数字は母の警告
本物のルノワールは絵の人々を消そうとしていた。アリーヌはそれを止め続けていたが、だんだん守れる人数が減る。数字は「私が殺す年齢」ではなく**「この年齢の人をもう救えない」という知らせ**だった。作中の手紙でも母は命を描き、父は死をもたらすと書かれている。[2] ペイントレスを倒すと敵を止めていた力が消える。ラスボスだと思ったら防波堤だった。
8. クレアのネヴロンは死後のクロマを閉じ込める
序盤、ネヴロンに倒された人の遺体にはクロマが残っている、と仲間が気づいていた。[5] 現実の姉クレアは父を助けるため、母へ力が戻らない仕組みを作り、絵のクレアにも怪物を描かせた。ただしネヴロン全部が一人の作った同じ殺人兵器というわけではない。アクソンの島の敵は別と作中で区別され、話しかけられる個体もいる。[6]
9. クロマは新しく入ってくるのではなく戻る
絵の命に使われた力が、死んだあと戻れば再び使える。ネヴロンがそれを体内に残して循環を妨げる。だからアリーヌの使える力が減っていく。外から毎年新品のクロマが届く話ではない。何割戻るか、なぜちょうど年齢順に消えるかなどの細部は計算できない。前に「100から30使って……」と例えたとしても、その数値はゲームの公式設定ではない。[5][6]
10. 筋肉の第60遠征隊は真相を知っていた
ウィリアムの手記によれば、第60遠征隊は肉体を鍛え、重い服を脱ぎ、危険な壁を突破した。そしてペイントレスも囚われており、本当の恐怖はモノリスの地下と気づいた。仲間たちは地下へ向かい、ウィリアムは街へ報告に戻ろうとした。[7] 「筋肉! 地下!」。後の遠征隊が上を目指し続けているのがコントになる。全員の最期まで手記で確定するわけではない。
11. 2周目でいきなりキュレーターを倒せば?
真相を知っていると「武器強化はいいからお前を殴らせろ!」と言いたい。でもキャンプに見える姿を倒しても、地下の本人を止められる保証はない。その分岐もゲームにはない。犯人の正体を知ることと、最短で勝てることは別。 とはいえ初見の武器屋への信頼はもう戻らない。[3]
12. 絵の中で本物が消えたら現実の体は?
本物のルノワールが絵の世界から姿を消しても、それだけで現実の肉体が死んだ証拠にはならない。絵の外の本人と絵の中で動く姿は区別するべきだ。再入場できる条件も、この段階では不明。武器の強化だけでなく、絵からログアウトする仕組みも教えてくれよw
13. 消えた人は描き直せないの?
絵の世界ならもう一度描けば、という疑問は当然だ。ただ、同じ姿を描くことと、記憶や人生ごと同じ人を戻すことは違う。使えるクロマの量にも限りがある。「絶対に不可能」も「いつでも完全復活」もここだけでは言えない。住民が本当に心を持つからこそ、単なる画像の復元では済まない。
14. 奥さんを帰したいのに、奥さんを踊らせてる
シレーヌは妻アリーヌを思わせる巨大な踊り子。ヴィサージュなどのアクソンも家族を映すものと読む考察がある。[8] 実在の画家ルノワールは踊りの絵を描き、1883年の『田舎のダンス』には後の妻アリーヌ・シャリゴがモデルとなった。[9] ただしシレーヌがその作品から直接作られたと開発者が述べた証拠は未確認。「帰ってきてくれ」「それはそれとして妻の巨大ダンス像を描こう」。どんな旦那やねん。
15. ヴェルソのかわいい世界を大人たちがホラーに
ヴェルソの絵にはジェストラルやエスキエなど奇妙でかわいい住民がいた。そこへ母が住み、父が巨大な家族の像を描き、姉が物騒なネヴロンを増やしていく。ヴェルソ「ぼくの楽しい絵!」母「住みます」父「巨人追加」姉「怪物量産開始」ヴェルソ「俺の絵で何してんねん!!」悲しい事情があっても絵の住民には大迷惑である。[6][8]
16. 説明不足だというツッコミも消えない
数字が警告なら、なぜ「地下の父が犯人」と書けなかったのか。封印中にどうやって武器を強化したのか。クロマの配分はどう決まるのか。絵の人をどこまで元通りに描き直せるのか。手紙と手記で原因は分かるが、やり方のすべては説明されない。真相が分かることと、行動が納得できることは別。 どんでん返しは最高。それはそれとして説明もほしい。
結局、みんなが巨大なペイントレスへ突撃している間、真犯人は静かに武器を磨いていた。そしてその武器で、真犯人を抑える壁を壊してしまった。次のプレイで一番怖いのはモノリスの数字ではない。キャンプで待っている親切な武器屋のおじさんだ。
参考資料(9件)
- Unreal Engine developer interview — original pitch and cursed number unrealengine.com
- Clair Obscur: Expedition 33 game transcript — The Monolith (including the letter) dawnborn.com
- Clair Obscur Wiki — Lumière and Gommage clairobscur.wiki.gg
- Clair Obscur: Expedition 33 game transcript — Back to Lumière dawnborn.com
- Clair Obscur: Expedition 33 game transcript — Spring Meadows dawnborn.com
- Clair Obscur: Expedition 33 game transcript — The Fountain dawnborn.com
- Expedition 60 — William's journal gamerguides.com
- Fan analysis (interpretive, not canon) — The symbolism behind a grieving family: Analysis of the Axons darkrpgs.home.blog
- Musée d'Orsay — Auguste Renoir, Danse à la ville, description of paired Danse à la campagne and Aline Charigot musee-orsay.fr
