「まだ本編を見ていないのに、もう熱狂的なファンがいる」。この妙な順番で話題になったのが、TikTok発の自主制作企画『イーサンのクラブハウス』(Ethan's Clubhouse)だ。普通は作品を見てからファンになる。ところがこちらは、予告の段階で「待ちきれない」という気持ち自体がネタになった。
発端は2026年9月に投稿された構想画やオープニング映像。子ども向け番組『ミッキーマウス クラブハウス』のような雰囲気に、『アメイジング・デジタル・サーカス』のキャラクターや『バナナ・スプリッツ』風の要素が混ざり、テーマ曲まで合体している。見た目は手作り感たっぷり。大企業の完成された作品ではなく、「好きなものを全部ひとつの遊び場に入れたい!」という勢いが画面からあふれている。
その曲が繰り返し使われ、2026年9月末から10月上旬にかけて、米国発のTikTokやXなどで期待を大げさに表す投稿が広まった。たとえば「人生の大事件より新エピソードを優先する」ほどの熱狂を演じる冗談。実際にそんな選択を勧めているわけではない。
面白いのは、ファンが完成品を採点する前に、勝手に『国民的超大作の公開前夜』みたいな空気を作っている点だ。作り手の「好き」がまっすぐすぎて、見る側の応援も大げさになる。まだ開館前のクラブハウスなのに、入り口にはもう行列ができている。
元の映像:作者のオープニング投稿。経緯:Know Your Memeの記録。
