『遠征隊33』歴代の遠征隊はどこまで進んだ? 帰れなかった人たちの意外な実績

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「ルノワール強すぎ」「アクソンに勝つなんて無理と言われていたのに、33は結構あっさり勝つ」「じゃあ歴代はどこまで行ったんだ?」

調べると、過去の遠征隊は思った以上に有能だった。シレーヌの近くまで行き、モノリス内部に道を造り、なんとペイントレスのところまで到達した集団もいる。問題は、その成果をルミエールへ持ち帰れなかったことだ。

ここからは『クレール・オブスキュール:エクスペディション33』中盤以降の日誌のネタバレを含む。

1. ルノワールに壊滅させられたのに、33は強すぎない?

上陸直後、ルノワールに遠征隊33は大打撃を受ける。ヴェルソの言葉を聞くと巨大な敵は倒せそうにない。ところが残った仲間たちはシレーヌとヴィサージュを倒して進む。

「勝てるわけがない!」 「勝ちました!」 「……え?」

ゲームでプレイヤーが勝てたことと、世界の中で誰でも勝てることは違う。しかも33は、先人たちが何年もかけて切り開いた道の上にいる。[1][2]

2. アクソンとは? シレーヌは何者?

アクソンは大きな力を持つ特別な存在。物語の途中で重要なのは、踊り・音楽・魅了を使うシレーヌと、仮面・感情に関わるヴィサージュの二体だ。

第58遠征隊の日誌は、アクソンの心臓にある強い力を武器に変えれば、モノリスの結界を破れるかもしれないと記す。ヴェルソとルノワールですら長い間アクソンを倒せなかったという。[2]

後半には合計四体のアクソンが登場・言及される。ただし四体が全員、同じ形の主なボス戦になるわけではない。[3]

3. 歴代遠征隊、現地ではめちゃくちゃ仕事してる

日誌で確認できるものだけでも、こんなにある。[2][4]

遠征隊 残した成果や失敗
第39 ヴィサージュの仮面がある地域を調べた
第40 空からモノリスに近づき、結界に阻まれた
第41 怪物との大きな戦いに参加し、倒した数を記録
第43 潜水艦が海の怪物にすべて破壊された
第55 シレーヌの領域で音楽を使う武器を試した
第57 大型の攻撃用兵器を運んだ
第58 アクソンと結界の仕組みを調べた
第60 結界を抜けてペイントレスに会った
第64 部隊同士で無線連絡し、通信を疑った
第67 爆薬を使いシレーヌの中心近くに到達
第69 後から来る人のため崖に手がかりを設置
第70 モノリス内部に入り、移動用の金具を設置
第78 飛行船を使う作戦を試みた

注意したいのは「その場所へ行った」と「ボスを倒した」の違い。第67遠征隊がシレーヌのそばまで進んだからといって、シレーヌに勝ったとは書かれていない。第69隊もヴィサージュ付近にいたが、討伐は確認できない。[2][4]

4. 第60遠征隊は、筋肉で結界を突破していた

日誌の中でも特に異様なのが、ウィリアムの第60遠征隊だ。猛烈に鍛え、重い制服を脱ぎ、身軽な体で結界を突破してペイントレスに到達した、と本人は記録している。[2][5]

「武器は?」 「筋肉です」 「防具は?」 「脱ぎました」 「結界は?」 「通りました」

何だこの攻略法。

しかも彼らは、ペイントレスだけが本当の敵ではないと知る。ほかの隊員はモノリスの下にいる脅威を目指し、ウィリアムは知らせを持って街に戻ろうとした。しかし街との間には海があり、日誌には泳いで帰る時間が足りないかもしれないとある。帰還を試みたことは確かでも、報告に成功した証拠はない。

筋肉で結界は破れても、筋肉から船は生えてこない。

5. 第69・70遠征隊は、戦うだけじゃなく道を造った

第69隊は地図を描き、崖に登るための取っ手を付けていた。地味な仕事を嫌がる隊員もいたが、後から来る人に必要なことだと分かっていた。

第70隊はさらにモノリス内部へ進み、最後の移動用金具を設置した。隊員シャルロットは、それを未来の遠征隊への贈り物と呼ぶ。最後は怪物に敗れた。[2]

帰還できなくても道具や日誌は現地に残る。次の遠征隊へ成果が渡る仕組みは、弱いながらも存在した。

6. 第60・70遠征隊って、60歳・70歳の部隊?

ここは勘違いしやすい。隊の数字は平均年齢ではなく、モノリスに書かれたその年の数字だ。数字が70になれば70歳以上は消去される。その後出発した第70隊が、全員70歳ということはない。[1][3]

多くの志願者は翌年の消去を控えていたが、若い人も参加できる。マエルもその例だ。昔の時代には今より高い年齢の人たちが街にいたので、幅広い年齢を集める発想はあり得る。ただし、第60隊・第70隊の平均年齢は確定していない。

7. 情報がないのはなぜ? 「一人だけ帰れ」は無理だった

まず「過去に帰還者が一人もいない」は厳密には誤り。最初の第0遠征隊については二人の帰還者がいたという資料がある。ただし、それ以降の遠征では成果を街へ戻すことがほとんどできなかった。[3]

大陸とルミエールの間は海だ。第43隊の潜水艦は破壊され、第40隊の空路は結界に阻まれた。第64隊は無線を使ったが、日誌から確認できるのは現地の部隊間連絡まで。街との安全な通信網があったとは言えない。[2]

「前進以外は禁止」という絶対の決まりも確認できない。第60隊は帰ろうとしている。問題は、帰る方法と時間がなかったこと。

街「進捗は?」 大陸「大発見しました」 海「通行料は命です」

8. じゃあ大人数で一気に攻略したほうがよかった?

30代から高齢者まで戦える人を集め、治療・補給・偵察・戦闘を分担する案は筋が通る。だが昔の遠征隊も、大きな戦い、大型兵器、潜水艦、滑空装置、無線、飛行船とさまざまな作戦を試していた。[2][3]

総力戦で負ければ、街の働き手、食料を作る人、知識までまとめて失う。広い範囲を攻撃する敵には、人数だけでは勝てない。

改善を考えるなら、地図と道を作る隊、戦う隊、補給と帰りの船を守る隊を分ける。途中で情報を持ち帰れるようにする。ただし、これが実際に可能だったかは分からない。あくまで日誌から考えた案だ。

9. 33が勝てたのは昔の遠征隊が弱かったから?

33には個々の強さや装備だけでなく、先人の道がある。第34隊の日誌にはギュスターヴが考えていた新しい力の引き出し方にも触れている。[2]

「アクソンは絶対倒せない」は当時の人の判断であって、未来永劫の決まりではない。ゲームではプレイヤーが失敗しても再挑戦し、攻撃を覚え、装備を整えられる。これをそのまま登場人物の強さ比較にすると、見え方がゆがむ。

「先輩たち、弱くね?」 「モノリス内部に道路を造りましたが」 「すみません、有能でした」

10. 結論:進めなかったのではなく、報告できなかった

昔の遠征隊は海と空に挑み、道を造り、巨大な敵に近づき、結界まで突破した。33は、その積み重ねの先へ進んだ。

本当の悲劇は何も分からなかったことではない。命がけで分かったことを、街に届けられなかったことだ。

第60隊「結界の向こうが分かったぞ!」 街「早く教えて!」 第60隊「船がねえ!」 海「筋トレ、もう1セット追加で」

世界を救うには、進む道だけでなく、帰る道も必要だった。

参考資料(5件)

  1. SEGA公式『クレール・オブスキュール:エクスペディション33』作品概要(モノリスの数字、消去、遠征の目的)。 sega.jp
  2. Dawnborn, Clair Obscur: Expedition 33 — All Journals(ゲーム内日誌の文字起こし。第34、39~41、43、55、57、58、60、64、67、69、70、78遠征隊を参照)。 dawnborn.com
  3. Clair Obscur Wiki, Expeditions(第0遠征隊の帰還者、遠征番号、部隊編成に関する補助資料。ファン編集であり公式確定資料ではない)。 clair-obscur.fandom.com
  4. Neoseeker, All Expedition Journal Locations(各日誌の発見地点確認)。 neoseeker.com
  5. Gamer Guides, Expedition 60: William(第60遠征隊の日誌と場所の別資料)。 gamerguides.com
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