ChatGPTに相談するのは、かなりありだと思う。
特に、いきなり人間に言うのが重い時だ。
「これ、俺の受け取り方がおかしい?」
「話聞いて」
「今かなりしんどい」
「死にたいという言葉が出る。危険を軽く見ず、その気持ちの中で何を止めたいのかも整理して」
「退職・休職・有給・相談窓口の選択肢を並べて」
こういうことを、まず機械に投げられるのは大きい。
人間相手だと、どうしてもハードルがある。
引かれたらどうしよう。
説教されたら嫌だ。
迷惑をかけたくない。
重いと思われそう。
「みんなそうだよ」と返されたら腹が立つ。
でも、文章で相談できる道具なら、最初に気持ちを書き出す時の抵抗は小さいかもしれない。
しかも、文章で相談できる道具には、どんな返事がほしいかを頼める。
共感を先にして。
説教はいらない。
昔との比較はいらない。
今日使える、手間や気力が少なくて済む逃げ道を3つだけ出して。
会社に送る文面も作って。
これは人間相談にはない強みだ。
ディズニー映画のベイマックスは、相手の痛みに反応して、まず状態を聞く。
「痛いですか」
「どこが痛いですか」
「何が起きましたか」
文章で相談できる道具も、理想としてはこれに近い。
いきなり人生論を語るのではなく、まず何が起きているかを言葉にする。安全や病気の判断は、医師などや相談先の人に頼る。道具は、その人へ話す準備に使う。
今すぐ危ないのか。
今日だけ休めば回復するのか。
職場から出る必要があるのか。
相談窓口の人へ助けを求める必要があるのか。
誰かに送る文面が必要なのか。
文章で相談できる道具は、完璧な友達でも医師でもない。
それでも、最初に話を書き出して整理する場所として役立つことはある。
言い換えるなら、ChatGPTは、逃げ道を探すために、頭の外で考えを整理する場所になりうる。自分の安全を判断してもらう相手にはしない。
ただし限界もある。
文章で相談できる道具だけで済ませてはいけない場面がある。
今すぐ自分を傷つけそうな時。
具体的な危険が近い時。
一人で安全を保てない時。
その場合は、道具との会話にとどまらず、近くの人、医師など、相談窓口へ助けを求める必要がある。今すぐ自分を傷つけそうなら、文章を作ったり返事を待ったりするより先に、救急やそばにいる人へ助けを求める。
この道具を使うなら、その役割は、実際に助けてくれる人へ話す言葉を準備することだ。
たとえば、こう頼めばいい。
今危ない。
相談窓口に電話するのが怖い。
最初に何と言えばいいか、10秒で言える文を作って。
または、
友達に助けを求めるLINEを作って。
短く、でも今危ないことがはっきり伝わる文にして。
文章で相談できる道具は、助けてくれる人に電話することそのものの代わりにはならない。
でも、電話するための言葉を作ることはできる。
人に助けを求める文を作ることはできる。
退職や休職の文面を作ることもできる。
だから、文章で相談できる道具はベイマックスになれるのか?
答えはこうだと思う。
完全なベイマックスではない。
でも、最初につらさを言葉にし、逃げ道を整理し、実際に助けてくれる人へ話す準備をする場所にはなりうる。
これは、現代で自分を守って生きるための、かなり大事なやり方だ。
