説明: 2026年10月23日のニューヨークの授賞式で、ケナン・トンプソンに賞を渡したのは、彼がSNLで演じてきた科学者本人。2014年の反応と2026年の笑いの理由を解説。
答えは、モノマネの「本物」がモノマネ芸人を表彰したから。 2026年10月23日、天体物理学者ニール・ドグラース・タイソンは、米コメディー番組『Saturday Night Live』(SNL)で自分を演じてきたケナン・トンプソンに「Empowering Africa Award」を渡した。タイソンは12年間で7回モノマネされたと話題にしたという。
どんな式典だった?
ニューヨークのチェルシー・ピアーズにあるThe Lighthouseで、支援団体Self Help Africaの第16回Change-Makers Galaが開かれた。公式予定は10月23日19時から深夜。農業や小規模事業、女性の経済活動などを支える慈善イベントだ。2025年の同賞受賞者がタイソンだったため、翌年のケナンへの授賞役を務めた。普通の表彰の慣例が、奇妙に完璧な配役になった。
2014年のモノマネとは?
2014年4月のSNLで、ケナンは米朝の情報番組『Fox & Friends』を模したコントにタイソン役で出演。科学を真剣に説明する人と、話が噛み合わない司会者の落差が笑いだった。これは実際の科学者の取材映像ではなく、風刺コントである。2018年10月2日公開の『Late Night with Seth Meyers』公式動画でも、ケナンがタイソンのモノマネを披露している。
本人は怒っていた?
2014年5月のBusiness Insider取材で、タイソンは演技を「もっとよくできた」と評したが、ネクタイの再現は認め、科学がコメディーの話題になることは歓迎した。辛口の演技評と、風刺されることへの前向きな姿勢は両立する。 長年の不仲説に読み替える根拠はない。
何が面白く、なぜ今?
普段は画面の外にいる「本人」が現れ、画面で本人を演じていた役者に賞を渡す。テレビのネタが12年後に現実の授賞式へ飛び出したような構図だ。PEOPLEは10月26日17時10分(米東部時間)に、二人が笑って記念撮影したことを報道。写真も確認できる。「7回」はタイソンの数え方で、全出演回の独立集計ではない。授賞場面の全編映像や世界規模の流行は確認できていない。なお同誌によれば、当夜の募金は40万ドル超で、14万5500ドルは女性の事業を支える地域貯蓄グループ向けだった。
結論
2014年にはモノマネの出来を採点した科学者が、2026年にはモノマネした本人に賞を渡した。今回はケナンがタイソン役を演じなくても、本物がオチを担当した。



