説明文: 2026年10月17日の『Saturday Night Live UK』でアニア・マリアーノが米国版SNLのシェーン・ギリスを強烈にいじった理由を、前週の発言、画面の写真、英国と米国の放送事情から解説。
2026年10月17日放送の英国版『Saturday Night Live』(SNL UK)で、アニア・マリアーノ(Ania Magliano)が米国のコメディアン、シェーン・ギリス(Shane Gillis)を名指しでからかった。理由は、前週の米国版SNLでギリスが女性のジムウェアを侮辱する発言をし、別のコントでは強い罵り言葉をうっかり口にしたから。英国版は、その二つの出来事を一本のニュース風ジョークにまとめた。
いつ、どの場面?
英国時間10月17日土曜22時からSky Oneで放送されたシリーズ2第5回。司会は俳優ジェームズ・ノートン、音楽ゲストはThe Streetsだった。問題のくだりは、時事ニュースを皮肉る「Weekend Update」。マリアーノはニュースキャスター風に原稿を読み、背後の画面を使ってオチを見せた。放送日時と出演者はSky公式番組案内で確認できる。
最初のオチ:自転車用パンツのニュースから突然ギリスへ
マリアーノは、ドイツ・ミュンヘンのオクトーバーフェストで、乗り物に乗る女性への盗撮対策として短いパンツを配るという話題を紹介した。パンツを履けば盗撮の危険は減るが、別の「もっと悪いもの」にさらされる、と続ける。そこで画面に映ったのは危険な乗り物ではなく、ギリスの写真。
この写真がないと、ジョークの意味は半分しか伝わらない。前週10月10日、ギリスは米国版SNLの冒頭トークで、女性のジムでの服装を性的に侮辱する言い方をした。マリアーノの皮肉は「女性の服装を守っても、服装を勝手に品評する男は現れる」という方向に向いている。笑いの対象は盗撮被害ではなく、ギリスの発言だ。
二つ目のオチ:「その言葉は言っちゃダメ」と言いながら……
同じ回の後半でマリアーノは、ギリスが前週の米国版SNLの『Green Eggs and Ham』をもじったコントで、英語の強いFで始まる罵り言葉をうっかり口にした件に触れた。そこで「そんな言葉は言ってはいけない」と注意する形を取り、自分はさらに強烈な悪口を、放送でそのまま言い切った。
ここが二重オチ。ギリスの失言を説教する人が、より過激な言葉を堂々と使う。米国版の生放送で起きた「言っちゃった!」を、英国版では「わざと言う」に反転させた。スタジオの歓声は報道で確認できるが、SNS全体の支持率を示すものではない。
なぜ英国版では言えたの?
英国のSNL UKは22時開始で、英国のテレビには21時を境に成人向け表現の扱いが変わる放送上の区切りがある。一方、米国版はNBCの地上波ネットワーク番組で、局の放送基準や米国内の地域別放送時刻を考慮する。「英国なら何でも合法、米国なら必ず罰金」という単純な話ではない。今回のネタは、両番組の言葉遣いの違いそのものを笑いに利用した。
どこまで確認できた?
Sky公式で放送回と時間を、テレビ専門メディアLateNighterとThe Daily Beastでギャグの流れを照合した。LateNighterには該当場面の動画埋め込みもあるが、本記事では元動画全編を直接再生・検証したとは扱わない。ミュンヘンのパンツ配布は番組が紹介したニュースの内容として記載し、配布の実施状況を独自確認したものではない。
結論:一週間前の失言が、海を渡って逆襲された
一つ目は「女性の服を批判した本人を、女性の服のニュースに登場させる」写真のオチ。二つ目は「暴言を注意するふりをして、もっと強い暴言を吐く」放送ルールのオチ。米国版の騒動を知っているほど刺さり、知らなくても画面の切り替えと矛盾が分かれば笑いの仕組みは追える。ニュースを読んでいたはずが、いつの間にかニュースの当事者がツッコミの的になっていた。
