※原作第1195話までのネタバレがあります。
『ONE PIECE』第1195話で、巨大なフクロウのビブロが、昔エルバフに「リリィ」という人間の女性が住んでいたと語る。
おお、ついに800年前の人物の新情報だ!
……で、住んでたから何?
住所がわかっただけで世界の謎が解けるなら、ワンピースは不動産漫画になってしまう。
そもそもリリィは「帰ってこなかった女王」
リリィは約800年前のアラバスタ女王、ネフェルタリ・D・リリィ。世界政府を作った20人の王の一人なのに、ほかの王族と違って聖地マリージョアに移り住まなかった。
アラバスタでは、リリィは帰国するはずだったのに戻った記録がなく、弟が王位を継いだ。つまり、「女王が消えた」という謎は以前からあった。
今回のエルバフ情報は、その謎に「立ち寄った場所らしきもの」を初めて足した。ここには確かな意味がある。ただし、そこで何をしていたのか、なぜ国へ帰らなかったのかまではわからない。
「住んでた」より「何を残した」のほうが気になる
さらにビブロの一族は、リリィが約800年前に残したものに関わる古い箱を守ってきたらしい。ロビンたちがその箱を調べる場面がある。
こっちは話が変わる。
800年前の有名人がエルバフに住んでいた――それだけなら昔の住民名簿。でも、未来まで渡したい何かを残していたのなら、単なる引っ越し話では済まない。
もっとも、箱にある品の詳しい用途やリリィの狙いはまだ不明だ。「イムを倒す秘密兵器だ!」「ジョイボーイへの置き手紙だ!」と決めるのは早い。まだ説明書を読んでいないのに商品のレビューを書いている状態である。
イム様と同じ時代だった。それも答えではない
リリィと、800年前の世界政府創設に結びつくイムは、同じ時代の出来事につながっている。イムがリリィを特別に問題視していることも以前から描かれている。
ただし、二人がエルバフで一緒に住んだ、協力した、敵対したなど、具体的な関係まで確定したわけではない。
「同じ時代にいた」は登場人物紹介として重要。でも「だから何が起きた?」には、まだ答えていない。
結局、現時点の答えは?
リリィがエルバフにいたことは、失踪後の足取りを探る手がかり。物語を動かしそうなのは、そこで残したものの意味だ。
住居情報だけで伏線回収とは言えない。謎の箱が何につながるか分かって、ようやく「で、だから何?」に答えが出る。
800年越しの引っ越し報告は受け取った。次は用件を教えてほしい。
参考:『ONE PIECE』原作第1084・1085・1195話/公式解説(リリィの謎)/第1195話の感想・描写確認
