司会進行は「話す役」ではなく「確認する役」
司会進行というと、場を回す、空気を読む、みんなに発言させる、きれいにまとめる、というイメージがあるかもしれません。
しかし、仕事の会議ではそれ以上に大事なことがあります。
それは、以下を確認することです。
- 何のためにやるのか
- 誰に向けたものか
- 何を必ず入れるのか
- 誰が素材を出すのか
- 誰が最終確認するのか
- いつまでに出すのか
- 修正期限はいつか
これらが決まらない会議は、後から手戻りになりやすいです。
質問マシンになる
即興でうまく話そうとすると疲れます。
その代わりに、質問を用意しておきます。
使いやすい質問は以下です。
最終的に判断される方はどなたですか。
これは必ず入れる内容ですか、余裕があれば入れる内容ですか。
この素材はどなたが用意されますか。
素材の送付期限はいつにしますか。
修正確認の期限はいつにしますか。
今回の目的は、〇〇という認識でよいですか。
これらを順番に聞くだけでも、会議はかなり進みます。
最初に言うセリフを用意する
会議の冒頭は緊張しやすいので、あらかじめセリフを作っておくと安心です。
例:
お時間ありがとうございます。 残り日数が限られているので、今日は方向性、入れる内容、素材担当、確認者、期限を確認したいです。
まず、対象は〇〇、使用場面は〇〇、尺は〇分程度という認識です。 今日は、この前提で確認事項を埋めさせてください。
最初の30秒だけ読めれば、その後は質問に移れます。
偉い人に最初に振る
参加者が複数いる会議では、最初に一番決定権がありそうな人に振ります。
まず全体の方向性について、〇〇部長に確認させてください。 今回の方向性は、〇〇という認識で進めてよいでしょうか。
これで会議の軸ができます。
全員に順番に意見を聞くと、話が散りやすいです。
横やりへの返し方
会議中にいろいろな意見が出たら、次のように返します。
ありがとうございます。 今回必ず入れるものと、余裕があれば入れるものを分けたいです。 今のご意見は必須にしますか、余裕があれば入れる扱いにしますか。
この一文で、横やりを優先順位に変えられます。
司会者が全部決めなくていい
司会進行を任されると、自分が全部決めなければいけないように感じることがあります。
しかし、決定権がないなら、決める必要はありません。
やるべきことは、誰が決めるのかを確認することです。
こちらで判断すると後から認識違いが出る可能性があるため、最終確認者を決めたいです。
会議後に確認メモを送る
会議が終わったら、長文の議事録でなくても構いません。
最低限、以下を送れば十分です。
本日の確認内容です。
構成: 素材担当: 素材期限: 最終確認者: 修正期限:
この認識で進めます。
このメモがあるだけで、後から「そんな話ではなかった」と言われるリスクを減らせます。
まとめ
ASD傾向がある人が司会進行を任されたときは、うまく話そうとしすぎなくて大丈夫です。
やることは、質問で未確定事項を埋めることです。
司会者は、全部を決める人ではありません。
決めるべきことを見えるようにし、誰が決めるのかを確認する人です。
質問マシンになれば、会議の負荷はかなり下がります。