説明: Radeon向けAMD Adrenalinの更新は続いている。9月にゲーム向け26.9.2、10月には別用途のROCm 10.1向けドライバーが案内された。では、なぜ利用者は「開発が止まったのでは」と心配しているのか。
更新終了と判断するのは早い。 AMDは2026年9月29日更新の公式資料に、ゲーム向けの「AMD Software: Adrenalin Edition 26.9.2」を掲載している。10月5日にもROCm 10.1向けの別パッケージを発表した。ただし、後者は主にAI開発向けで、ゲーム向け新機能の到着を意味するわけではない。
どうして「もう更新されないの?」となった?
10月13日、RedditのRadeonコミュニティで、ドライバーの更新間隔と今後の機能追加に不満を示す投稿があった。投稿者は「最後の正式版は8月」と受け止め、期待する機能が来ないことから新しいRadeonまで見捨てられたのかと疑っている。投稿内ではAFMF 3や複数フレームを補う機能への期待も挙がった。
気になるのは、「更新が公開されたか」と「欲しい更新が届いたか」が、同じ不満として混ざりやすいことだ。ダウンロード可能な新バージョンがあっても、自分が困っているゲームの不具合や望んでいる機能が残れば、体感は「何も変わっていない」になる。更新履歴よりゲーム中の一瞬のフリーズのほうが、よほど記憶に残る。
公式の記録を日付順に見る
AMDの26.9.2の公開資料は9月29日付で更新されている。『Gears of War: E-Day』や『CONTROL Resonant』などへの新規対応を列挙し、『HITMAN World of Assassination』で起こり得た一時的な停止の修正なども説明している。一方、『Assassin's Creed Black Flag Resynced』での不具合は既知の課題として挙げられている。対応と課題が同じ表に並ぶのは、むしろ現役で直している最中のソフトらしい姿だ。
10月5日の「Adrenalin Edition for ROCm 10.1」は、同じAdrenalinの名を含むが、中心はAI向けのROCm対応。10月版という数字だけを見て、ゲーム向け26.9.2の後継と考えるのは早計だ。使う製品や目的によって、確認すべきドライバーが異なる。
次に見るべきところ
現時点で言えるのは、「AMDがゲーム用ドライバーの更新を打ち切った」という推測は9月の公式記録と合わないということ。AFMF 3など投稿者が期待する機能の提供時期は、今回参照した資料からは決められない。次のゲーム向けリリースノートで、対応ゲーム、修正内容、残る不具合、機能の追加を見ればよい。
新しいドライバーがあることは安心材料。でも、本当に欲しいのはバージョン番号ではなく、買ったグラフィックボードで気持ちよく遊べること。AMDが次に答えるべきなのは、そこだ。
出典: AMD公式・26.9.2リリースノート(2026年9月29日更新)/AMD公式・ROCm 10.1向けドライバー(10月5日)/Reddit r/radeon・10月13日の利用者の投稿
