実家を出たいけど家賃が不安。二人暮らしの部屋探しは何から始める?

読書機能の使い方

聴く:本文を読み上げます。速読:語句を順に表示し、速さを調整できます。語学練習:別の言語版と対訳を読み比べます。保存:このブラウザーにブックマークし、プレイヤーの保存済み一覧から開けます。

この記事をシェア
広告
広告

親に行動を監視され、口論の末に家から締め出されたり、暴力を受けたりする。そんな状況で「一緒に住める部屋を探そう」と考えるのは自然だ。

ただし、最初に決めるのは家賃でも間取りでもなく、今日また危険が起きたときの行き先と連絡方法。安全な一時避難先を確保してから、二人暮らしの予算と条件を決めていく。暴力で痛みが残るなら、受診して記録を残すことも考えたい。

ここから先は部屋探しの話だ。重い話が、急に物件検索の画面へ移る。

「部屋はいくつ欲しい?」「家賃は?」「二階以上がいい?」「駅は近い方がいい?」

……条件がまだ何も決まっていない。物件検索サイトだけが全力で待機している。

「二人で住めば家賃は半分」は本当。ただし半分になるのは家賃

仮に家賃が月6万円なら、二人で折半して一人3万円。ここだけ見ると急に現実味が出る。

ところが、管理費、電気・ガス・水道、ネット、食費、家具、引っ越し代、入居時のお金は別。家賃の数字だけ割って「勝った!」と叫ぶと、初期費用の欄から第二形態が現れる。

先に決めたいのは「二人で合計いくらまで毎月払えるか」「入居時にいくら出せるか」「片方の収入が減ったらどうするか」。アルバイトや収入の変動があるなら、いちばん調子のいい月ではなく、無理なく払える金額を基準にしたい。物件によっては二人入居の可否、契約者の収入、保証会社の利用条件も違う。

1LDKと2DK。欲しいのは広い居間、それとも各自の部屋?

日本の間取りでいう1LDKは、リビング・食事・台所の空間に加えて、独立した居室が一つ。二人で住むことはできるが、それぞれの個室を持つには工夫がいる。

2DKは台所兼食事スペースと居室二つ。二人が別々に寝たり、一人の時間を取ったりしやすい。ただし部屋が通り抜け式だったり、仕切りが薄かったりする物件もある。間取り図の「2」を見て即勝利とはいかない。[1][2]

広さを優先するか、二人の個室を優先するか。兄弟姉妹でも友人でも、生活時間が違えばここは大きい。まず「個室必須/できれば/共有でよい」のどれかを二人で決める。2LDKまで広げるのは、その後でいい。

築年数だけで落選にすると、リフォーム済みの当たりを見逃す

古い建物でも室内が改装され、きれいに使える候補はある。新しい物件だけに絞ると、予算に合う部屋が一気に減る場合もある。

ただし、きれいな壁紙は給湯器や配管の健康診断書ではない。内見では、水回り、かび、におい、窓と鍵、洗濯機置き場、防音、共用廊下、建物の傷みを確認したい。夜道や避難経路も大切だ。「二階以上」は希望条件にしてよいが、防犯は階数だけで決まらない。

写真の上では優勝候補でも、現地に行くと別人。逆に外観は地味でも、中がしっかり整っていることもある。内見は、物件のプロフィール写真と実物を照合する日だ。

スマホのSIMを替えれば監視も終わる? そこは別問題

親などが契約名義やスマホのアカウント、位置情報共有、連携端末を管理している場合、SIMカードを差し替えるだけでは監視から離れられないことがある。

しかも位置情報を突然切ったり、一斉にログアウトしたりすると、相手が気づいて危険が増す場合もある。まず本人が使える安全な端末や連絡先を確保し、信頼できる支援先と変更の順番を考えたい。[3]

避難先の住所や内見日時を、見られている可能性があるアカウントで送り合うのも避けよう。新居の住所は、本人が伝える相手を選べるようにする。

手伝う人は「検索係」でいい。家を決めるのは住む二人

物件を調べるのが得意な友人がいれば、候補を三つ並べるだけでも助かる。家賃、間取り、通勤、初期費用を同じ表で比べる。送る前に、その連絡手段が安全かも確かめる。

一時的に泊まれる場所を申し出るなら、本人と受け入れる側の安全、居場所が知られる可能性、滞在の期限を一緒に考えたい。支援者が善意で勝手に親へ連絡するのは避ける。

迷っている人に「早く家を出なよ」と言うだけでは、物件サイトを開いたところで止まる。今夜の避難先、使える連絡方法、毎月の上限、部屋数。この四つが決まると、次の行動が見えてくる。

最初の一歩は「理想の家探し」ではなく、安全に暮らせる条件を決めること

自立にはお金も手続きもいる。だからこそ、独立を宣言してから準備するより、安全を確保しながら順番に進めたい。日本で差し迫った危険があれば110番、警察への事前相談は#9110。女性相談支援センターにつながる#8778や自治体の相談窓口も利用できる。[4][5]

最初は「駅近がいい」「二階がいい」と物件の条件を並べていた。

でも、本当に欲しいのはたぶんもっと基本的なことだ。自分で鍵を閉めて、安心して眠れる部屋。 その条件が整ってから、次は思う存分「やっぱり個室二つ欲しい!」と悩めばいい。

参考資料(5件)

今日これ読んで

この記事を読んだ人の次の疑問に、それぞれ答える記事です。

すべての記事から探す「暮らし」の記事をもっと見る

この記事が役に立ったら、応援できます。 応援する

広告

他の記事を探す

すべての記事

めんどいちゃん

このサイトの運営者

めんどいちゃん

仕事や日常の「めんどい」を構造化して、次に動きやすくする記事を書いています。