「台風で休校にならないかな」
「警報出ないかな」
「会社行かなくて済む出来事が起きないかな」
この感覚はかなり分かる。
自分では止められないから、自分の外で何かが起きて止まってほしい。
でも大人になると、実は小さい台風を自分で起こせる。
それが、有給休暇、体調不良休、午前休、休職、退職、労働相談、生活保護、医療相談などだ。
有給休暇は会社の慈悲ではない。
厚生労働省の案内でも、働き始めてから6か月続けて勤務し、働くと決められた日の8割以上出勤した人には、通常、給料を受け取りながら休める日を最低10日与えなければならないとされている。働く時間や日数が少ない人には、勤務日数に合わせた日数になる場合がある。
つまり、有給は「お願いして恵んでもらうもの」ではなく、制度上の権利だ。
もちろん職場によって取りにくい空気はある。
でも、それは空気の問題であって、権利がないという話ではない。
しんどい時は、まず小さい停止ボタンを押す練習が必要だ。
たとえば、会社に送る文はこれでいい。
本日、体調不良のためお休みします。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
有給なら、これでいい。
私用のため、○月○日に年次有給休暇を取得します。
よろしくお願いいたします。
細かい事情まで全部開示しなくていい。
神経が限界。
眠れない。
職場に行くと動悸がする。
頭が回らない。
涙が出る。
これらは普通に体調側の問題だ。
「熱がないから体調不良ではない」は違う。
身体と神経が限界なら、体調不良でいい。
さらに重い場合は、休職や退職もある。
退職代行を使ってもいい。
労働相談に投げてもいい。
給料が払われない、嫌がらせを受ける、辞めさせてもらえないなどの問題があるなら、総合労働相談コーナー、労働基準監督署、弁護士など、会社の外で助けてくれる人や窓口に相談すればいい。
生活が不安なら生活保護という制度もある。
厚生労働省は、生活保護について「必要な書類が揃っていなくても申請できる」「住むところがない人でも申請できる」と案内している。
つまり、「人生終了」より先に押せるボタンはたくさんある。
問題は、追い込まれるとそれが見えなくなることだ。
だから、元気な時に「小さい台風リスト」を作っておくといい。
- 体調不良で休む文面
- 有給を取る文面
- 休職相談の文面
- 退職したい時の相談先
- 労働相談窓口
- 生活保護の申請先
- 友人に助けを求める文章
- ChatGPTへ送る、整理を手伝ってもらう頼み方の文章
隕石を待つのではなく、小さい台風を自分で起こす。
世界を止めるのではなく、今日の出社を止める。
人生を終わらせるのではなく、職場から離れる道を使う。
これは、自分を守って生きるための、大事なやり方だ。
