記事7. つらい環境を、いったん止めるためにできること

台風で休校にならないかな、隕石落ちないかなと思う時、人は自分で環境を止めるボタンを失っているのかもしれない。有給・体調不良休・休職・退職など、自分で起こせる「小さい台風」を整理する。

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「台風で休校にならないかな」

「警報出ないかな」

「会社行かなくて済む出来事が起きないかな」

この感覚はかなり分かる。

自分では止められないから、自分の外で何かが起きて止まってほしい。

でも大人になると、実は小さい台風を自分で起こせる。

それが、有給休暇、体調不良休、午前休、休職、退職、労働相談、生活保護、医療相談などだ。

有給休暇は会社の慈悲ではない。

厚生労働省の案内でも、働き始めてから6か月続けて勤務し、働くと決められた日の8割以上出勤した人には、通常、給料を受け取りながら休める日を最低10日与えなければならないとされている。働く時間や日数が少ない人には、勤務日数に合わせた日数になる場合がある。

つまり、有給は「お願いして恵んでもらうもの」ではなく、制度上の権利だ。

もちろん職場によって取りにくい空気はある。

でも、それは空気の問題であって、権利がないという話ではない。

しんどい時は、まず小さい停止ボタンを押す練習が必要だ。

たとえば、会社に送る文はこれでいい。

本日、体調不良のためお休みします。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

有給なら、これでいい。

私用のため、○月○日に年次有給休暇を取得します。
よろしくお願いいたします。

細かい事情まで全部開示しなくていい。

神経が限界。

眠れない。

職場に行くと動悸がする。

頭が回らない。

涙が出る。

これらは普通に体調側の問題だ。

「熱がないから体調不良ではない」は違う。

身体と神経が限界なら、体調不良でいい。

さらに重い場合は、休職や退職もある。

退職代行を使ってもいい。

労働相談に投げてもいい。

給料が払われない、嫌がらせを受ける、辞めさせてもらえないなどの問題があるなら、総合労働相談コーナー、労働基準監督署、弁護士など、会社の外で助けてくれる人や窓口に相談すればいい。

生活が不安なら生活保護という制度もある。

厚生労働省は、生活保護について「必要な書類が揃っていなくても申請できる」「住むところがない人でも申請できる」と案内している。

つまり、「人生終了」より先に押せるボタンはたくさんある。

問題は、追い込まれるとそれが見えなくなることだ。

だから、元気な時に「小さい台風リスト」を作っておくといい。

  • 体調不良で休む文面
  • 有給を取る文面
  • 休職相談の文面
  • 退職したい時の相談先
  • 労働相談窓口
  • 生活保護の申請先
  • 友人に助けを求める文章
  • ChatGPTへ送る、整理を手伝ってもらう頼み方の文章

隕石を待つのではなく、小さい台風を自分で起こす。

世界を止めるのではなく、今日の出社を止める。

人生を終わらせるのではなく、職場から離れる道を使う。

これは、自分を守って生きるための、大事なやり方だ。


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