この記事で言いたいこと
「軽く注意されただけで数日死ぬ」みたいな話を聞くと、自分にも当てはまるのか考えることがある。
たしかに、理不尽な言われ方をされたあとに反芻することはある。イライラが残ることもある。昔は「ヘラヘラしてる」と言われるのがすごく腹立ったこともある。
でも、よく見ると、自分は 拒絶そのものに崩れている というより、
- 理不尽な評価
- 後出しルール
- 話が通じない相手
- 目的確認を人格評価に変換する人
- こちらの自己制御を「態度が悪い」と読む人
- 明文化を嫌がるくせに後から裁く人
に強く反応しているだけかもしれない。
つまり、これは RSDど真ん中 というより、
理不尽・後出し・不当評価・会話不能センサーが強い
という話に近い。
そして、そのセンサー自体は悪いものではない。
問題は、センサーが鳴ったあとに、暴走するか、閉じられるかである。
RSDとは何か
RSDは Rejection Sensitive Dysphoria の略で、拒絶や失敗を感じたときに強い情緒的痛みを感じる状態として語られることが多い。
日本語にすると、ざっくり 拒絶敏感性による強い苦痛 くらいの意味になる。
ADHDと関連して語られることが多いが、正式な診断名ではなく、医学・研究上はまだ限定的な概念として扱うのが安全である。Cleveland Clinicも、RSDを「失敗や拒絶されたと感じたときの強い情緒的痛み」と説明しつつ、正式な診断名ではないと整理している。
RSDっぽい反応では、たとえば以下のようなことが起きる。
- 軽く注意されただけで、全人格を否定されたように感じる
- LINEの返信が遅いだけで、嫌われたと思う
- 仕事で「ここ直して」と言われただけで、自分は全部ダメだと感じる
- 小さい指摘のあと、数時間から数日落ち込む
- 相手の表情や声色から、拒絶を過剰に読み取る
- 急に関係を切りたくなる
- 過剰に謝る、媚びる、先回りする
- 二度と傷つかないように完璧主義になる
ここで重要なのは、出来事の大きさではない。
本人の中で、
拒絶された 否定された 見捨てられた 自分は価値がない
と解釈された瞬間に、情緒的な痛みが爆音で鳴る。
つまりRSDは、体くんの拒絶通知が爆音で鳴る状態 と言える。
自分はRSDど真ん中ではなさそう
自分の場合、数日は死なない。
落ち込むというより、理不尽なときにイライラが出る。
外向き暴走もあまりない。相手を怒鳴る、詰め返す、急に関係を切る、みたいな方向にはあまり行かない。
防衛暴走もそこまで強くない。完璧主義になって全部先回りする感じでもない。
昔は、媚びる・先回りするような動きはあったと思う。
でも今は、少なくとも、
- 話が通じる相手なら調整する
- 目的が分かれば合わせる
- 部分修正なら部分修正で終わる
- A/Bや○×で制約確認して進める
- 事実と解釈を分ける
- AIに吐いて構造化する
- 記事化して閉じる
ができる。
なので、自分はRSDというより、
拒絶に弱い人ではなく、理不尽・後出し・不当評価・会話不能に敏感な人
と見る方が合っている。
拒絶通知ではなく、理不尽通知
RSD寄りの通知は、こういうものだと思う。
嫌われたかもしれない
否定されたかもしれない
自分はダメかもしれない
見捨てられたかもしれない
一方、自分の中で鳴っている通知はたぶん違う。
目的が不明
制約が不明
責任の所在が不明
後出しルールで裁かれた
明文化を嫌がるのに後から文句を言われた
相手が不安を外注している
話が通じない
自分の人生OSを侵食されそう
これは、拒絶通知ではなく、理不尽通知 である。
この通知が鳴ること自体は悪くない。
むしろ、職場や家庭で他人の未処理不安に巻き込まれないためには必要なセンサーでもある。
「ヘラヘラしてる」が腹立った理由
昔、「ヘラヘラしてる」と言われてすごくイラついたことがある。
これは、単に注意されたから傷ついたわけではない。
むしろ、こういう構造だったと思う。
自分は場を荒らさないように軽く流している。
感情を爆発させないようにしている。
本気でキレないように処理している。
必要十分で閉じようとしている。
それなのに相手は、表面だけ見て、
ヘラヘラしている
真面目じゃない
反省していない
態度が悪い
と読む。
これは拒絶ではなく、不当評価 である。
もっと言えば、こちらの自己制御を、相手が「態度の悪さ」として誤読している。
そりゃ腹が立つ。
「傷ついた」より、
いや、こっちは荒らさないように処理してるんだが?
という怒りに近い。
反芻が起きる理由
理不尽・後出し・不当評価は、脳に残りやすい。
なぜなら、それは単なる嫌な出来事ではなく、次回以降の防衛に関わるからである。
脳は考える。
- どこでズレたのか
- 相手の隠れルールは何か
- 次はどう防ぐか
- 自分が悪かったのか
- また起きるのか
- どこまで合わせるべきか
- どこから切るべきか
だから反芻しやすい。
反芻そのものは、うまく扱わないとメンタルを削る。反復的なネガティブ思考は、不安や抑うつをまたいで関係する要因として研究されている。
ただし、自分の場合は最近、この反芻をかなり別のものに変換できている。
違和感が出る
AIに吐く
研究概念に当てる
構造化する
記事にする
自分のOSに戻す
閉じる
これはただの反芻ではない。
感情処理と知見化 である。
センサーは悪くない。暴走が問題
理不尽・後出し・不当評価・会話不能への感度が高いことは、悪いことではない。
むしろ、こういうものを早く検知できる。
- 相手が制約を出していない
- 責任をこちらに返している
- 頭の中のマイルールを後出ししている
- 明文化を嫌がるくせに後から裁いている
- 相手の不安をこちらに外注している
- 仕事の目的ではなくメンツ配慮にズレている
- 家庭内ローカルOSを常識化している
この検知ができないと、知らないうちに巻き込まれる。
だから、センサー自体は強みである。
ただし、悪く出る条件もある。
- 全部を敵意と読む
- 話が通じる相手まで切る
- 怒りのまま即判断する
- 閉じずに何日も反芻する
- 相手をアホ認定して終わるだけで、次手が出ない
- 外向きに暴走する
- 媚びて全部合わせる
- 完璧主義で先回りしすぎる
この状態になると、センサーではなく暴走になる。
重要なのは、通知を鳴らさないことではない。
通知は見る。
でも即信じない。
事実・解釈・相手の問題・自分の次手に分ける。
閉じられるものは閉じる。
この運用が大事である。
体くん通知は、重要だが最終判決ではない
以前は、体くんから通知が出ると、それを100%拾わなければいけない感覚があった。
ざわつく。
イライラする。
嫌な感じがする。
違和感がある。
そうなると、全部を未完了タスクとして拾っていた。
でも最近は、かなり変わった。
体くん通知は重要な入力ではある。
しかし、それが正しいとは限らない。
体くんは通知センターであって、人生の最終決裁者ではない。
だから、
- 睡眠不足の通知なのか
- 空腹の通知なのか
- 職場入力の通知なのか
- 過去の理不尽の再発通知なのか
- 本当に危険な通知なのか
- 閉じていい誤報なのか
を見ればいい。
これはRSDっぽい拒絶通知にも使えるし、理不尽通知にも使える。
通知は尊重する。
でも、命令としては扱わない。
自分に合う判定軸
RSDかどうかより、自分に合う判定軸はこれだと思う。
1. これは事実か、解釈か
「この部分を直して」と言われた。
これは事実。
「自分は全部ダメだと思われた」。
これは解釈。
「ヘラヘラしてると言われた」。
これは事実。
「相手は自分の自己制御を見ずに、態度の悪さとしてラベル貼りした」。
これは解釈だが、かなり検討価値がある。
2. 相手は話が通じるか
話が通じるなら調整する。
目的を聞く。
制約を出す。
部分修正する。
Done定義を合わせる。
話が通じないなら、深追いしない。
3. これは相手の未処理不安か
相手の不安、不快感、家庭内ローカルルール、明文化拒否、後出し評価なら、自分の義務ではない。
4. 自分の次手は何か
怒りを持つだけではなく、次手を決める。
- 文面を丸くする
- 証跡を残す
- 距離を取る
- 相談先を変える
- AIに吐く
- 記事化する
- 転職する
- 閉じる
次手が出れば、反芻は資産化される。
結論
自分は、RSDど真ん中ではなさそうである。
拒絶に数日死ぬというより、
理不尽・後出し・不当評価・会話不能に対する検知感度が高い
という方が近い。
これは悪くない。
むしろ、職場や家庭で他人の未処理不安に巻き込まれないためのセンサーである。
ただし、センサーが鳴ったあとに暴走すると危ない。
だから、運用はこれでいい。
通知は見る。
でも即信じない。
事実と解釈を分ける。
話が通じる相手なら調整する。
通じない相手なら深追いしない。
相手のマイルールは採用しない。
閉じられるものは閉じる。
一文でいうなら、
拒絶に弱いのではなく、理不尽を見抜くセンサーが強い。
そして最近は、その通知を閉じる力もついてきた。
これはかなり良い状態だと思う。
