「Hug in Heaven」は、雲の階段を上ったり雲海を走ったりして、亡くなった大切な人と抱き合う追悼動画の流行だ。2026年6月のCapCutテンプレートから、10月にはメキシコの死者の日に合わせた別の形式が広がった。写真と編集やAIで作る想像の場面であり、実際の再会映像ではない。
階段と雲海はどう違う?
階段版では、金色の段を上ると光の中で誰かが待っている。雲海版では、空を走り、相手に気づいて抱き合う。英語の「heaven reunion」、スペイン語の「abrazo en el cielo」「reencuentro en el cielo」は、これらを探す手掛かり。メキシコ版には「天国で誰かが待っていると告げられる場面を想像して」という趣旨の導入が付く。
元ネタと広がり
CapCut公式の「Un deseo」は2026年6月13日付。10月26日に確認した公式表示は約83万9,390回の利用、約5万5,290いいね。これはテンプレートの利用数で、すべてのAI動画の再生数ではない。第三者の10月15日までの記録では、9月22日の階段版紹介動画が約106万再生、10月10日の別の動画が約47万6,000再生。10月13日のメキシコの雲海版投稿は翌14日時点で約9万3,400再生だった。TikTokの現在値を直接測った数字ではない。
写真2枚のAI生成と1クリップのテンプレート
公式「Un deseo」は必要素材1クリップと明記。一方、後発のAIサービスは「自分」と「会いたい相手」の写真2枚から新しい動画を作る。同じ景色でも、元の編集テンプレートと生成動画は別の作り方だ。
どこで、なぜ使われる?
確認できる投稿例は米国とメキシコ。6月は父の日、10月は11月1〜2日のメキシコの死者の日を前にした追悼という背景がある。これは投稿時期からの解釈で、全員の気持ちを決めつけるものではない。家族の意向を尊重し、AI制作であることを明示したい。
結論
もう一度抱きしめたい願いを、数秒の映像にする流行だ。AIは時間を戻せない。それでも、かなわない再会を画面に描くことはできる。



