Opusを働かせまくっているのにMaxが全然減らない――メーター故障かと思ったら「$250の別タンク」が燃えていた

始まりは、かなり重い自動保守だった。

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5秒で結論: Claude CodeのCloud Sessionsには、2026年9月の正式提供開始に合わせて、既存Proユーザーに100ドル、Maxユーザーに250ドルの一回限りのプロモーションクレジットが用意された。対象のクラウドセッションではこのクレジットが先に消費され、使い切るか期限切れになると通常のプラン使用量へ戻る。だから長時間Opusを働かせても、Max本体の使用率が「え、まだそんなに残ってるの?」という減り方になることがある。[1][2][3]

1. AIに工場の見回りをさせたら、こいつ本当に帰ってこない

始まりは、かなり重い自動保守だった。

定期タスクが動いているか確認する。
公開処理が詰まっていないか見る。
重複ルートを見つける。
古いデータの持ち方が原因なら直す。
テストする。
本番に届いたか確認する。
広告が出ないなら、ブラウザ条件とCSPと描画ロジックを読む。
修正する。
またテストする。
デプロイが止まったら、今度はデプロイを止めている別の失敗を掘る。

普通なら一個直した時点で「次はこれを確認してください」と人間へボールが返ってきそうな作業である。

ところがCloud Sessions上のClaude Codeは、かなり長くそのまま走る。

「公開直った」 と思ったら、 「最終検証で重複ルートを検出した」 となり、 「原因は古いまとめファイルの再利用だった」 と掘り、 「まだ2件重複している」 と続き、 さらに別経路の古いデータまで直していく。

その横で広告表示の不具合を追い、分析オプトアウトと広告非表示が誤って結び付いていた条件を切り離し、テストを足し、デプロイを待つ。

もう「AIに質問した」という感じではない。

夜中にインフラ担当を一人召喚したら、勝手に障害対応の二次災害まで追い始めたに近い。

2. そこで使用量ページを開く。「……減ってなくない?」

これだけ動かしたら、当然思う。

「Maxの使用量、だいぶ食っただろうな」

ところが使用量ページを見ると、通常のセッション枠も週間枠も妙に余っている。

感覚としては、

こっちはOpusにログ、コード、テスト、GitHub、ビルド、デプロイを何周も走らせている。
なのにメーター側は『まだまだ元気です』みたいな顔をしている。

ここで一度、「表示がおかしいのか?」となる。

でも同じ画面の下を見ると、別の数字が減っている。

クラウドセッションクレジット。

Max向けに付与された250ドル分の専用枠が、明確に消費されていた。

ここでようやく辻褄が合う。

メーターが壊れていたのではない。

ガソリンタンクが二つあった。

3. 正体は「Cloud Sessions専用の一回限りプロモ」

Claude CodeのCloud Sessionsは、以前の「Claude Code on the web」から正式提供へ移行し、Anthropic管理のクラウド環境でコーディング作業を継続できる仕組みになった。ブラウザ、モバイル、デスクトップ、CLIなどから開始でき、PCを閉じてもクラウド側で作業を続けられる。[1]

正式提供開始時、既存のProとMax契約者向けに一回限りのプロモーションが告知された。

  • Pro:100ドル
  • Max:250ドル
  • 用途:Cloud Sessions
  • クラウドセッションではプロモ枠を先に消費
  • プロモ枠を使い切る、または失効すると通常のプラン利用枠へ戻る

AnthropicのClaude開発者向け公式アカウントも、混乱を受けた補足で、Cloud Sessions自体はPro/Maxプラン上で動き、このプロモクレジットはクラウドセッションが先に消費する一回限りの追加枠だと説明している。[2]

つまり構造はこうだ。

Cloud Session開始
→ まず期間限定のクラウド専用クレジットを燃やす
→ なくなったら通常のPro/Max使用量を燃やす

だから「Cloud SessionsはMax使用量を消費しないサービス」になったわけではない。

今だけ、前に別タンクが刺さっている。

4. ややこしいのは「使用クレジット」という別の財布もあること

設定画面には、もう一つ紛らわしいものがある。

通常の「使用クレジット」である。

Anthropicの公式ヘルプでは、Pro、Max 5x、Max 20xの使用クレジットは、プランに含まれる使用制限へ到達した後も、標準API料金ベースの従量課金で利用を続けるための仕組みとして説明されている。[4]

今回のCloud Sessionsプロモとは順番も役割も違う。

ざっくり三つに分けると分かりやすい。

財布A:通常のプラン利用枠

毎月払っているProやMaxに含まれる通常枠。
通常のClaudeやClaude Code利用で消費する基本の枠である。

財布B:Cloud Sessionsプロモクレジット

今回の期間限定キャンペーンで付いた、クラウドセッション用の別枠。
対象セッションではこれが先に減る。

財布C:追加の使用クレジット

通常プランの上限へ到達した後も続けたい人が使う従量課金側。
これは「250ドルもらったプロモ」と同じものではない。[4]

三つを同じ「クレジット」という言葉で見ると混乱する。

実際の感覚は、

月額の食べ放題券
+期間限定でもらった別会計の商品券
+食べ放題を超えた後に使うクレカ

くらい違う。

5. だから長時間の自走タスクと相性が良すぎる

Cloud Sessionsは、短い質問より、リポジトリを渡して長めの作業をさせると強みが出る。

たとえば、

  • 不具合の原因調査
  • 複数ファイル修正
  • 回帰テスト
  • ログ調査
  • ビルド確認
  • 公開後の検証
  • 別の障害を見つけたら、そのまま追跡
  • 複数タスクの並列実行

といった、従来なら人間が何度も「続けて」と再開させる仕事だ。

しかも今回のプロモ期間中は、その長時間作業がまず専用クレジットを食う。

するとユーザー側では、

「Opusをかなり回した」 「作業量も明らかに多い」 「なのに週間Max枠がほとんど減っていない」

という、ちょっとバグっぽい光景が成立する。

バグではない。

高燃費のエンジンを回しているのに、いつもの燃料計ではなく増設タンク側が減っているだけだ。

この仕組みを知らずにメインの使用率だけ見ていると、かなりの確率で「?????」になる。

6. ただし「Opus無限編」が始まったわけではない

ここは大事だ。

このプロモがあるからといって、

  • Claude全体が無制限になった
  • Opusを永久に無料で回せる
  • Cloud Sessionsが今後ずっと通常枠を使わない
  • 追加の有料使用クレジットが勝手に無料になった

という意味ではない。

今回の専用クレジットには期限がある。

2026年9月時点の案内では、既存Pro/Max向けクレジットは一回限りで、Proが100ドル、Maxが250ドル。受け取り期限は米国太平洋時間で10月7日までと案内され、日本時間では10月8日になる。未使用分の失効は米国太平洋時間11月4日、日本時間では11月5日に相当する。[2][3]

そして専用枠がなくなれば、Cloud Sessionsは通常のプラン使用量へフォールバックする。

だから現在の「全然減らない感覚」は、永続的な新料金体系ではない。

期間限定で燃料タンクが一個増設されている状態と考えるのが一番分かりやすい。

7. 何を見ると混乱しないか

確認する場所は単純である。

設定の「使用量」を開いて、

  1. 現在のセッション使用率
  2. 週間使用率
  3. Cloud Session専用クレジット残高
  4. 追加の使用クレジット利用額

を別々に見る。

特にCloud Sessionsを大量に回しているのに1と2が妙に残るときは、3を見る。

3が減っていれば、かなり素直な説明がつく。

逆に3がゼロ、または期限切れなのに通常枠も動かないなら、その時は別の仕様や表示更新タイミングを疑うべきである。

「AIを何時間動かしたか」だけでは、どの財布を使ったかは分からない。

8. 結論:化け物並みに残るのではなく、化け物用の予備タンクが刺さっていた

長時間のClaude Code Remote作業を眺めていると、どう見ても大量に計算している。

原因調査して、直して、テストして、別の障害を拾って、また直して、公開後まで確認する。

それなのにMax使用率だけ見ると全然減らない。

そりゃ「なんで?」となる。

答えはかなり単純だった。

いつものMax枠の前に、Cloud Sessions専用の250ドルタンクが置かれていた。

だから今の期間だけは、Cloud Sessionsで重い自走タスクを回したときの「通常枠の減らなさ」が異様に見える。

メーター故障ではない。
Opusが燃料を食わなくなったわけでもない。

食っている。めちゃくちゃ食っている。
ただし、今は別の財布を食っている。


参考資料(4件)

  1. Anthropic, “Claude Code on the web” — updated September 23, 2026 to note that Cloud Sessions are generally available claude.com
  2. ClaudeDevs official launch and clarification posts, September 23, 2026: and https://x.com/ClaudeDevs/status/2102940480736821610 x.com
  3. 窓の杜, “ノートPCを閉じてもOK、「Claude Code」の“クラウドセッション”の一般提供が開始”, September 24, 2026 forest.watch.impress.co.jp
  4. Anthropic Help Center, “Manage usage credits for paid Claude plans”, updated August 10, 2026 support.claude.com

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