高校卒業後に就職した会社で働いていると、こう感じることがあります。
この会社に入った以上、ここで頑張るしかないのかな 高卒だから選択肢が少ないのかな すぐ辞めたら根性がないと思われるかな 学校推薦で入った会社だから辞めにくい 成績順で決まった会社だから仕方ない ここを辞めたら次がないかもしれない
でも、本当に高校卒業して決まった会社に、一生いなければいけないのでしょうか。
結論から言うと、そんなことはありません。
最初の就職先は、人生の最終決定ではありません。
むしろ、社会への仮配属くらいに考えてもいいと思います。
18歳時点で人生を決めるのは重すぎる
高校卒業時点で就職先を決めるとき、多くの場合、かなり限られた情報で選ぶことになります。
- 学校に来ている求人票
- 成績順位
- 先生からの推薦
- 地元の会社
- 親や周囲の意見
- 会社説明の印象
- 給料や休日の条件
- なんとなく安定していそうか
もちろん、こうした情報も大事です。
でも18歳時点では、まだ分からないことが多すぎます。
たとえば、
- 自分はどんな仕事が得意なのか
- 単純作業が合うのか
- 接客が合うのか
- 工場勤務が合うのか
- 事務が合うのか
- 人間関係が固定される環境に耐えられるのか
- 上司のタイプでどれくらい削れるのか
- 夜勤ができるのか
- 残業がどれくらい負担なのか
- 給料と自由時間のどちらを重視するのか
- どんな職場文化なら自分が伸びるのか
これは、実際に社会に出てみないと分かりにくいです。
それなのに、18歳時点の成績や求人票で入った会社を、一生のルートのように扱うのは重すぎます。
高校の成績順で人生が固定されるのはえぐい
高卒就職では、学校によっては成績順や校内選考で応募先が決まることがあります。
成績が良い人から人気企業を選べる。
成績や推薦枠によって応募先が限られる。
この仕組み自体は、学校側・会社側の運用として存在します。
しかし、それによって18歳時点で人生ルートがかなり決まってしまうのは、かなり重いです。
18歳の成績は、その時点の学校内評価です。
でも、社会に出てから伸びる能力は別です。
- 業務改善力
- 人間関係の調整力
- 資料作成力
- IT活用力
- 現場観察力
- 企画力
- 継続力
- 転職力
- 副業力
- 学び直し力
こういう力は、学校の成績だけでは測れません。
だから、高校卒業時点の成績や就職先で、自分の人生価値を決める必要はありません。
最初の会社は「社会への仮配属」でいい
最初の会社は、人生の確定ルートではありません。
社会への仮配属です。
最初の会社で見るべきなのは、
ここで一生働けるか
だけではありません。
むしろ、
自分に何が合うか 何が合わないか どんな仕事なら疲れにくいか どんな上司だと削れるか どんな職場文化だと退色するか どんな働き方なら続けられるか
を知る場所でもあります。
たとえば、最初の会社でこう分かるかもしれません。
- 工場勤務は合うが、この会社文化は合わない
- 単純作業はきつい
- ルーティンは得意
- 夜勤は無理
- 改善提案は得意
- 接客は削れる
- 事務作業の方が合う
- 上司の不機嫌に弱い
- 残業が多いと神経が死ぬ
- 人間関係が固定される職場が苦しい
- 自分は資料作成やIT活用が得意
これは失敗ではありません。
適性のデータです。
合わない会社に長くいると、静かなる退色が進む
最初の会社が合わない場合、そこで無理に耐え続けると、静かなる退色が進むことがあります。
静かなる退色とは、職場のストレスによって、意欲・信頼・主体性・感情・創造性が少しずつ失われていくことです。
- 話さなくなる
- 提案しなくなる
- 笑わなくなる
- 相談しなくなる
- 期待しなくなる
- 定時まで耐えるだけになる
- 休日も職場のことを考える
- 仕事への関心が消える
これは、本人が弱いからとは限りません。
職場が合っていない可能性があります。
もちろん、すぐに辞めればいいという話ではありません。
しかし、合わない場所に長く居続けることを「根性」と呼ぶのは危険です。
それは成長ではなく、退色かもしれません。
早めに転職してもいい
高卒で入った会社が合わないなら、早めに転職を考えてもいいです。
ただし、衝動的に辞めるのではなく、整理して動きます。
1. 何が合わないのか書く
- 仕事内容
- 人間関係
- 上司
- 勤務時間
- 給料
- 残業
- 夜勤
- 会社文化
- 評価制度
- 通勤距離
- 将来性
どこが合わないのかを分けます。
「全部無理」で終わらせるより、原因を分けた方が次の選択がしやすくなります。