23話ラストは、事件後の整理ではなく、友情の死亡確認である
コードギアス1期23話のラストは、とにかく強い。
行政特区日本が崩壊し、ユフィが死に、ルルーシュはゼロとして合衆国日本を宣言する。
そこへ、スザクが電話をかけてくる。
この流れが強いのは、スザクが単に怒っているだけではないからだ。
スザクは、V.V.からギアスの存在をある程度知らされている。
つまり、ユフィが自分の意思で虐殺をしたわけではない可能性、そしてゼロには人を操る力がある可能性に触れている。
そのうえで、スザクはルルーシュに電話をする。
表面上は、友人同士の会話である。
しかし中身は、ほとんど尋問に近い。
- ルルーシュは今どこにいるのか
- 殺したいほど憎い相手はいるのか
- それはナナリーのためなのか
- 自分たちは友達だったのか
この電話は、スザクが「お前がゼロなのか」と直接言う前の、最後の確認である。
スザクは怒りだけでなく、友人として最後に確認している
スザクにとって、ユフィは大切な人だった。
彼女はスザクを騎士に選び、日本人とブリタニア人が共に生きる未来を信じた。
そのユフィが虐殺皇女にされ、ゼロに撃たれて死ぬ。
スザクからすると、ゼロは許せない。
しかし、ゼロがルルーシュである可能性が浮上した瞬間、怒りはもっと複雑になる。
なぜならルルーシュは、ただの敵ではないからだ。
- 幼い頃からの友人
- ナナリーの兄
- 日本で一緒に過ごした相手
- 自分の罪を知る数少ない人物
だからスザクは、すぐに「ゼロを殺す」とだけは言えない。
一度、ルルーシュ本人に確認する。
この電話は、友情の継続確認ではなく、友情の死亡確認に近い。
友達だろ?が一番つらい
スザクが友達という言葉を出すのが重い。
あれは、仲直りの言葉ではない。
むしろ、もう戻れないことを知っているからこそ出る言葉に見える。
俺たちは友達だった。
だからこそ、お前が本当にゼロなのか、最後に聞きたい。
この構図である。
ルルーシュもまた、スザクの言葉を受ける。
ここでルルーシュが本音を言えば、何かが変わった可能性はある。
しかし彼は言えない。
ユフィ事件の真相を言えば、ギアスがバレる。
ギアスがバレれば、ゼロの大義も黒の騎士団も崩れる。
自分がユフィを壊したことも認めなければならない。
だからルルーシュは、友人としてではなく、ゼロとして沈黙を選ぶ。
23話ラストの強さは、次回への引きだけではない
このラストは、単に「次どうなるの?」という引きではない。
むしろ、1期序盤から積み上げてきたルルーシュとスザクの関係が、ついに戻れないところまで来たことを示す場面である。
- ルルーシュはユフィを失った
- スザクもユフィを失った
- しかし失わせた側はルルーシュである
- スザクはそれを知りかけている
- それでも最後に友達という言葉を使う
これが地獄である。
戦争、革命、超能力、国家、皇族。
大きな話をしているのに、最後は友達同士の電話になる。
だから23話ラストは刺さる。
