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- 想定キーワード:QCサークル 会議 / QC 話し合い / QC リーダー 進め方 / QC メンバー 意見 / QC チーム運営 / QC 個人攻撃
QC会議は、すぐピリつく
QCサークルの話し合いは、意外とピリつきます。
特に、テーマが「ミス」「漏れ」「遅れ」「手戻り」だと危険です。
たとえば、打刻漏れをテーマにした場合。
会議では、こういう言葉が出がちです。
- あいつが悪い
- ちゃんと押せよ
- 何回言っても直らない
- 現場がちゃんとしていない
- 総務が迷惑している
- だから無理なんですよ
気持ちは分かります。
本音としては、かなり自然です。
でも、そのまま会議で出すと、QCではなく人間バトルになります。
本音は消さない。でも人を責めない
ここが大事です。
QC会議で必要なのは、きれいごとではありません。
本音を全部消すと、現場の困りごとも消えます。
「困っていないこと」になってしまいます。
でも、本音をそのまま出すと、人を責める言葉になります。
だから必要なのは、これです。
本音を消さず、人を責める言葉を改善の問いに変換すること。
たとえば、
あいつが悪い
ではなく、
どの場面で漏れが起きやすいのか?
に変換します。
ちゃんと押せよ
ではなく、
打刻を思い出す導線が弱いのでは?
に変換します。
何回言っても直らない
ではなく、
注意喚起だけでは改善が定着していないのでは?
に変換します。
これが、QC会議の運営です。
人ではなく、場面を見る
QCでやってはいけないのは、犯人探しです。
悪い流れはこれです。
打刻漏れが多い
↓
Aさんが悪い
↓
ちゃんと押すように言う
↓
また漏れる
↓
やっぱりAさんが悪い
これでは改善になりません。
良い流れはこれです。
打刻漏れが多い
↓
どの場面で漏れるか見る
↓
退勤時に多いと分かる
↓
なぜ退勤時に忘れやすいか見る
↓
打刻を思い出す導線を作る
↓
当日中に気づける運用を作る
人を責めると、そこで思考が止まります。
場面を見ると、対策につながります。
生の言葉を、QC会議用に変換する
| 生の言葉 | そのままだと | 会議用の変換 |
|---|---|---|
| あいつが悪い | 個人攻撃 | どの場面で発生しやすいか見よう |
| ちゃんと押せよ | 注意不足で終わる | 打刻を思い出す導線が弱いかもしれない |
| 何回言っても直らない | 感情論 | 注意喚起だけでは定着していない |
| 現場が悪い | 部署対立 | 漏れが起きやすい運用になっていないか見る |
| だから無理 | 思考停止 | どこまでなら仕組みで減らせるか考える |
| 総務が迷惑している | 部署批判 | 後工程に確認・修正工数が出ている |
| 理解していないの君だけ | 個人攻撃 | 説明の前提が揃っていない可能性がある |
この変換ができると、会議が荒れにくくなります。
そして、発言がそのままQC資料の材料になります。
メンバー向け:話し合いの5ルール
1. 人名ではなく、場面で話す
悪い言い方。
Aさんがいつも忘れる。
良い言い方。
退勤時に打刻漏れが起きやすい。
2. 感情ではなく、事実で話す
悪い言い方。
めっちゃ迷惑。
良い言い方。
毎月、確認対応が発生している。
3. 「誰が悪いか」ではなく「どこで漏れるか」を見る
悪い言い方。
現場がちゃんとしていない。
良い言い方。
打刻を思い出すタイミングが弱いかもしれない。
4. 「無理」ではなく「何なら減らせるか」を考える
悪い言い方。
何回言っても無理。
良い言い方。
注意喚起だけでは定着していないので、仕組みで減らせるか考える。
5. 指摘は評価項目につなげる
悪い言い方。
このページ、なんか弱い。
良い言い方。
現状把握の「悪さが浮きぼり」が弱いので、何が一番多いかを見せる図が必要です。
リーダー向け:本音を改善の問いに変換する
リーダーの仕事は、場を丸くすることだけではありません。
荒れそうな本音を、改善の材料に変換することです。
使える返しはこうです。
いったん人ではなく、場面で見ましょう。
誰が悪いかではなく、どのタイミングで漏れるかに分けましょう。
それは「注意喚起だけでは定着しない」という課題として整理できますね。
今の話は、後工程に確認工数が出ているという職場ニーズに入れられます。
その指摘は、評価表のどの着眼点に効きますか?
こうすると、愚痴が資料の材料になります。
協調性のあるチーム運営にもなる
このやり方は、ただ空気を良くするだけではありません。
QC発表の評価にもつながります。
なぜなら、評価項目には次のような観点があるからです。
- 関連部門への配慮
- 全員参加
- 役割分担
- 運営の工夫
- 苦労を乗り越える努力
- 分かりやすい発表
つまり、個人を責めず、場面と仕組みに着目して話し合うことは、
協調性のあるチーム運営としても説明できます。
資料に載せるなら、こう書けます。
個人を責めず、漏れやすい場面と仕組みに着目して話し合った。
もう少しQC発表用にすると、こうです。
打刻漏れを個人の注意不足として扱わず、発生しやすい場面・確認工数・運用上の課題に分けて整理した。
まとめ:QC会議では、人ではなく仕組みを見よう
QC会議で大事なのは、いい人ぶることではありません。
本音を消すことでもありません。
大事なのは、本音を改善の問いに変換することです。
「あいつが悪い」は、
「どの場面で漏れるか」に変える。
「何回言っても直らない」は、
「注意喚起だけでは定着しない」に変える。
「総務が迷惑している」は、
「後工程に確認・修正工数が出ている」に変える。
こうすると、愚痴がQCの材料になります。
