人気爆発というより、20話以降が単純にバカ面白い
コードギアスは序盤から面白い。
しかし、20話あたりから明らかにギアが変わる。
それは、派手な事件が増えるからだけではない。
それまで別々に積まれていた爆弾の導火線が、全部つながるからである。
序盤から中盤にかけて、作品は多くの要素を積む。
- ゼロの誕生
- 黒の騎士団の結成
- シャーリーの父の死
- マオ編
- スザクのランスロット
- ユフィとスザクの関係
- カレンの二重生活
- C.C.とギアス
- 神根島
- ガウェイン入手
これらが、20話以降で一気につながる。
行政特区日本が、敵の罠ではなく普通に良い案なのがすごい
20話以降の面白さの中心にあるのが、ユフィの行政特区日本である。
この案は、単なる甘い理想ではない。
治安政策としても、かなり筋がある。
- 日本人の不満を吸収できる
- 黒の騎士団の支持基盤を削れる
- 武装蜂起を減らせる
- 統治コストを下げられる
- ブリタニアの寛容さを宣伝できる
- スザクを象徴として使える
しかも、ルルーシュにとっても完全否定できない。
ナナリーの居場所になる可能性がある。
ユフィが皇位継承を降りることで、ブリタニア本国の権力ゲームから少し離れる。
黒の騎士団が共同保証人として参加すれば、完全なブリタニア主導ではなくなる可能性もある。
つまり、平和ルートが見える。
視聴者も一度、判断が揺れる。
あれ、ユフィ案、普通にありでは?
ルルーシュも協力でいいのでは?
黒の騎士団は柵係・監視役として噛めばいいのでは?
こう思わされる。
だから、その後の崩壊が効く。
平和ルートが見えた瞬間に、最悪の事故で壊れる
行政特区日本は成立しかけていた。
- ユフィの善意
- スザクの理想
- ルルーシュのナナリー第一主義
- 黒の騎士団の共同保証
- 日本人の居場所
- ブリタニアの治安安定
これらが、ぎりぎり噛み合いかけた。
そこにギアス暴走が入る。
しかも命令内容が最悪である。
対象ワードも最悪。
場所も公開式典。
周囲には軍隊と群衆。
ユフィは皇女権限を持つ。
本番環境で、冗談で危険コマンドを言ったら、本当に実行されたような事故である。
ルルーシュの悪意ではない。
ユフィの悪意でもない。
しかし結果は最悪。
これがコードギアスの強さである。
20話以降は「すべてのジャンル」が同じ線路に乗る
コードギアス1期終盤は、複数ジャンルが同時に走る。
- 戦争
- 政治
- 恋愛
- 友情
- 家族
- 学園
- 超能力
- 革命
- 情報セキュリティ
- 大量破壊兵器
普通ならバラバラになりそうな要素が、全部同じ線路に乗る。
文化祭は学園ラブコメに見える。
しかし実態は、人間関係の地雷原である。
行政特区日本は平和政策に見える。
しかし実態は、ゼロの存在理由を奪う政治爆弾である。
スザクの電話は友人同士の会話に見える。
しかし実態は、友情の死亡確認である。
ニーナは学園の変な子に見える。
しかし実態は、未管理の大量破壊兵器開発者である。
この多層構造が、20話以降を止まらなくしている。
まとめ:コードギアス1期終盤は「引きの暴力」でできている
コードギアス1期終盤は、今見ても異常に強い。
その理由は、単に衝撃展開が多いからではない。
それまで積み上げてきた人間関係と政治構造が、全部同じ場所で爆発するからである。
ユフィは可哀想すぎる。
スザクも壊れる。
ルルーシュは人間として壊れながら、ゼロとして前に進む。
コーネリアは妹を失う。
カレンはゼロの正体を知る。
黒の騎士団は属人化の限界を見せる。
ニーナは物理爆弾を作る。
オレンジは執念で追ってくる。
ナナリーはすべての優先順位をひっくり返す。
そして25話の最後、ルルーシュとスザクが銃を向け合う。
ここで終わる。
リアタイ勢は、そこからR2まで待たされた。
そしてR2第1話は、神根島の直後から始まらず、視聴者まで記憶改竄されたような状態で始まる。
これはもう、引きの暴力である。
怒る。
考察する。
待つ。
また怒る。
でも見たい。
コードギアスは、この中毒性が強い。
1期終盤は、「面白いアニメ」から「止まらない作品」へ変わる区間である。
運営メモ
この記事群は、単体記事として分割しても使える。
おすすめ分割は以下。
- 23話ラストとスザク電話の記事
- ルルーシュが皇帝暗殺で済ませなかった理由の記事
- ガウェイン考察記事
- 学園パートの情報爆弾記事
- 黒の騎士団のゼロ属人化記事
- ユフィ弁明問題の記事
- ニーナ爆弾記事
- 1期最終回からR2まで待たされたリアタイ勢記事
内部リンクで相互導線を作ると強い。
