28歳で血圧を測り、生活を見直した

「俺の心臓がぁぁぁ!」

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28歳で家庭血圧を測ることになった話

「俺の心臓がぁぁぁ!」

こう書くと、物語の主人公が禁断の力を使いすぎて、心臓に負荷がかかったような雰囲気がある。

ところが実際に出てきた言葉は、「血圧が高いかもしれません」だった。

急に地味である。

魔王との戦闘でも、先天的な特殊能力の反動でもない。外食、塩分、寝不足、職場のストレス、画面刺激、活動量、生活習慣。それらを一つずつ積み上げた結果、健康診断のおじさんが注意されるタイプの項目に引っかかっている可能性が出てきた。

28歳にして、身体から「稼働率を下げてください」という通知が届いた。

血圧が高かった

もともとの家庭血圧は、記憶上では122/77mmHg程度だった。

ところが健康診断では、最初が156/92mmHg、再測定で142/84mmHgだった。その後も家庭や職場付近で、上が142や155程度になることがあった。

さらに、心拍が速いと感じる時期もあった。条件が統一された正式な記録ではないが、安静時に130回/分前後だったと記憶している時間帯もある。

そしてある日の15時頃、胸に「何かが当たっている」「軽く押されている」ような違和感が約20分続いた。その後も断続的に感じることがあり、不安になって内科を受診した。

病院で測ると、上の血圧は128だった。

病院ではむしろ緊張して上がりそうなのに、職場や健康診断より低い。

この時点で、「ずっと高い高血圧」だけでなく、職場、睡眠、測定条件、緊張や刺激などで一時的に上がっている可能性も考えられるようになった。

ただし、病院で一回128だったから、それまでの高値や胸部症状が消えるわけではない。

医師からは、家庭用血圧計を買い、朝晩測って記録するように言われた。

つまり、いきなり病名と薬が決まったのではない。

まずはデータを取る段階になった。

病院の一回と、日常の血圧は別物

血圧は固定値ではない。

時間帯、姿勢、歩行直後、睡眠、カフェイン、食事、入浴、痛み、緊張、会話、仕事のストレスなどで変わる。

病院で128だったのは安心材料ではある。

少なくとも、その瞬間に常時150台だったわけではない。

しかし、本当に知りたいのは次のことだ。

  • 朝の安静時はどのくらいか
  • 夜の安静時はどのくらいか
  • 出勤日と休日で差があるか
  • 職場にいる時間だけ上がるのか
  • 外食や睡眠不足の翌日に上がるのか
  • 脈拍や胸の違和感と連動するのか

日本高血圧学会は、家庭血圧を朝と夜に測り、数日以上の平均で見ることを重視している。診察室血圧と家庭血圧では基準値も異なり、家庭血圧が継続的に135/85mmHg以上の場合は高血圧の基準となる。

だから、今回買った血圧計は「老化の証明」ではなく、原因切り分け用のセンサーである。

本人の気分は完全に健康手帳を持つ老人だが、やっていることはログ監査だ。

週6外食だった

話している途中で、生活を振り返った。

そういえば5月頃から、料理をする気力が出ず、週6回ほど外食していた。

さらに、夏だからという理由で塩分補給用の飴を1日3個ほど食べていた。週2回程度、チーズバーガーも食べていた。

どれか一つだけなら、直ちに大問題という話ではない。

問題は、「これくらい平気」が同時に積み上がっていたことだ。

  • 週6外食
  • 塩分補給用の飴
  • ハンバーガー
  • 睡眠不足の日
  • 職場ストレス
  • 長時間のゲーム
  • SNS
  • 転職活動
  • ブログ記事の大量作成
  • 多言語翻訳
  • 常に何かを調べ、考え、成果物にする生活

本人は、どれも苦痛でやっているわけではない。

むしろ楽しい。

しかし、楽しいことと、身体が休んでいることは同義ではない。

塩飴は、毎日の必需品ではなかった

「夏は塩分を取らなければならない」という印象が強い。

しかし、日本高血圧学会は、3食きちんと食べている一般的な日常生活では、特別な塩分補給は通常不要としている。

炎天下での長時間作業や激しい運動で大量に汗をかいた場合は、水分とともに失った塩分を一時的に補う。

一方、室内中心の日や、通常の生活で毎日塩飴を習慣化すると、外食などで既に摂っている塩分へ追加することになる。

塩飴が悪なのではない。

使う場面が限定される補給物を、毎日のお菓子として使っていたことが問題候補になった。

果物はいい。味噌汁は必須ではない

「血圧を気にするなら、果物と味噌汁だったか」と考えた。

果物は方向としてよい。

日本高血圧学会の資料では、生の果物にはカリウムが含まれ、ナトリウムによる血圧上昇を抑える方向に働くと説明されている。目安は1日200g程度である。

ただし、ジュースではなく、基本は生の果物をそのまま食べる。

糖尿病や腎臓病などがある場合は、主治医の指示が優先される。

一方、味噌汁は「健康食だから必ず飲むもの」ではない。

味噌汁は日本人の主要な食塩摂取源の一つである。飲むなら、薄味、具だくさん、汁を少なめにする。すでに外食が多いなら、味噌汁を健康目的で追加するより、まず外食全体と調味料を見直す方が筋がよい。

「果物と味噌汁」という一括りではなく、

果物はカリウム源
味噌汁は塩分に注意する料理

と分けて考える必要がある。

運動をしていても、全負荷を相殺できない

自分は運動もしている。

だから、多少の外食や長時間活動があっても、全体として健康側に戻せていると思っていた。

だが、運動は万能な免罪符ではない。

運動の健康効果は大きい。

それでも、睡眠不足、回復時間の不足、長時間労働、塩分の多い食事、強いストレスを全部相殺するわけではない。

むしろ、運動をしていたから、本人の感覚では「まだ動ける」と思えた可能性もある。

身体が耐えていることと、ダメージがないことは別だ。

縄跳びをやりたくなった

何もせずにぼーっとしていたら、急に「縄跳びをやりたい」と思った。

これはかなり良い反応に感じた。

運動を義務として処方されるのではなく、自分から遊びとして体を動かしたいと思えたからだ。

ただし、その日は胸の違和感が約20分続き、まだ断続的に感じていた。

だから縄跳びは買っても、その日に実行するものではなかった。

縄跳びは散歩より強度が高い。

体調が落ち着き、胸部症状がなく、医師から運動制限を受けていない状態で、短時間から始めればよい。

身体の意欲は採用する。

実行日だけ延期する。

このくらいがちょうどいい。

「休め」は、何もしない人になれという意味ではない

今回の結論は、単純に「全活動をやめて寝ろ」ではない。

自分は、何も考えないことが苦手だ。

遊びに行っても、「これは何だ」「どういう仕組みだ」「誰向けだ」「なぜこうなっている」と考える。

考えること自体が趣味でもある。

必要なのは、思考を止めることではない。

すべての思考を、即座に記事、アプリ、応募、調査結果へ変換しない時間を作ることだ。

  • 思いついても、今日はメモしない
  • 調べても、公開物にしない
  • ゲームをしても、攻略研究へ移行しない
  • 面白くても、夜まで高速フィードバックを回さない

身体の回復速度だけは、AIで高速化できない。

今回の家庭血圧測定は、人生を老人化するイベントではない。

自分の高出力な生き方に、冷却系が足りているかを確認する期間限定テストである。

緊急時の注意

厚生労働省は、胸の中央が締め付けられる、または圧迫されるような痛みが2~3分続く場合や、急な息切れ・呼吸困難などを、迷わず119番する症状として挙げている。

一度受診していても、強い胸部症状が再発した場合は、家庭血圧の記録より医療機関への連絡を優先する。


参考資料(4件)

※胸の締め付け・圧迫感、息苦しさ、冷や汗などの症状が出た場合は、この記事ではなく医療機関の指示を優先してください。

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