ユフィの真相を一番知っているのはルルーシュである
ユフィ事件の真相を一番知っているのはルルーシュである。
彼は知っている。
- ユフィは本心で虐殺を望んだわけではない
- 行政特区日本は善意から出た構想だった
- ユフィは日本人を救おうとしていた
- ギアス暴走で最悪の命令が入った
- その原因は自分の冗談だった
- その後、自分はユフィを撃った
- さらにユフィの死を革命に利用した
つまり、ユフィの名誉を守れる唯一の人間は、ユフィを利用した本人でもある。
なぜルルーシュは弁明しないのか
理由は分かる。
ルルーシュが真相を言えば、すべてが崩れる。
- ゼロに人を操る力があるとバレる
- 黒の騎士団の大義が崩れる
- ユフィ事件を革命の燃料にできなくなる
- ルルーシュ自身が最大の加害者だと分かる
- スザクとの関係も完全に終わる
- ナナリーのための戦略も破綻する
だから、ゼロとしては黙るしかない。
ユフィを虐殺皇女として歴史に残す。
ゼロはそれを討った正義の存在になる。
日本人の怒りを合衆国日本へ流す。
革命家としては、徹底している。
しかし人としては最低である
ユフィは最後まで善意の人だった。
覚えていないまま死ぬ。
自分が何をしたか分からない。
自分の中では、行政特区日本がうまくいったかを心配している。
それなのに、世界には虐殺皇女として残る。
ルルーシュはそれを訂正しない。
これは人としては最低である。
もちろん、ルルーシュが平然としていたわけではない。
人間ルルーシュとしては耐えられないから、ゼロとして処理しているようにも見える。
しかし結果は同じだ。
ユフィの名誉より、ゼロの大義を選んだ。
スザクには言えたのではないか
スザクがV.V.からギアスを知らされているなら、少なくともスザクには説明できたのではないか、という見方もできる。
たとえば、ルルーシュがこう言えば、スザクの中でユフィの名誉だけは守れた可能性がある。
- ユフィは悪くない
- あれはギアスだった
- 俺の暴走だった
- ユフィは最後まで日本人を救おうとしていた
しかし、それはルルーシュにとってほぼ自爆である。
その説明は同時に、こういう意味になる。
- 俺がユフィを壊した
- 俺が初恋の相手を虐殺皇女にした
- 俺がその後に撃った
- 俺がユフィの死を利用して合衆国日本を宣言した
さらに、スザクには「生きろ」ギアスもかけている。
スザクにギアスの話をすることは、自分がスザクにも命令をかけたことまで掘り返す危険がある。
だから言えない。
でも言えないせいで、ユフィは救われない。
ここが本当に重い。
偉いよね、という皮肉
ルルーシュは偉い。
革命家としては偉い。
目的のために、好きだった人の名誉すら捨てる。
自分の罪を隠し、大義に変える。
でも、人としては終わっている。
この二つが同時に成立するのがコードギアスである。
