「性欲ない男、どこにいるんだ?」

実際は、性的欲求が弱い、他人への性的魅力を感じにくい、自慰はするが対人セックスは面倒、性交はいらないがキスやハグは好き、恋愛や結婚はしたい――は別々に成立する。「セックスしたくない=愛がない」ではない。

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性欲ない男、どこにいるんだ?

性行為なしで結婚する夫婦もいる。それなら「性欲ないんだよね」という男性もいるはずなのに、なぜか見かけない。この謎は「性欲」を一個のスイッチだと思うと深まる。

実際は、性的欲求が弱い、他人への性的魅力を感じにくい、自慰はするが対人セックスは面倒、性交はいらないがキスやハグは好き、恋愛や結婚はしたい――は別々に成立する。「セックスしたくない=愛がない」ではない。

問題は量より「二人のズレ」

二人とも月0〜1回で満足なら、低頻度でも問題にならないかもしれない。一方が週に何度も求め、もう一方がほぼ不要なら調整が必要になる。

既婚1,054組の研究では、望む頻度と実際の頻度の乖離が大きいほど、関係満足度・安定性の低さや葛藤の多さなどと関連した。欧州性医学会も、欲求が低い側を単独で問題化するより、カップル内の相対的な欲求差として考える重要性を指摘している。

伏兵は「仕事でクタクタ」

性欲は固定値でもない。仕事のストレス、生活パターン、睡眠、育児などは欲求差の背景になりうる。平常時はしたい、繁忙期はゼロ、休暇になると戻る。これなら「性欲がない人」より「性欲を起動するリソースが残っていない人」に近い。

帰宅時点でHPが2なのに親密モードへの大型アップデートを要求されても、端末側は「今日は再起動して寝ます」と言っているだけかもしれない。

だから相手が求めなくなっても、即「自分に魅力を感じなくなった」とは限らない。

婚活なら三択より生活像

「性欲は強・中・弱?」だけでは情報不足。「性的関係をどの程度重要だと思うか」「性交が少なくてもスキンシップは欲しいか」「忙しい時期はどうするか」「将来ズレたらどう調整するか」の方が実態に近い。

探すべきは伝説の「無性欲男子」ではなく、自分と相手の親密さの設計が噛み合うかだ。「エッチしない結婚ってどう成立するんだ?」の答えは案外普通だった。二人とも、それで困っていない。

参考文献

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7261674/ https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24045904/ https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10650441/ https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38234271/

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